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税理士 田村直樹の 「建設業者の会計・税務・経営のポイント」  個人事業から会社へ、決算、調査、相続に安心で対応

税理士 田村直樹 が、建設業者の会計・税務・経営のポイントをやさしく、わかりやすく解説します。

消費税のポイント ②

2025-04-15 09:52:16 | 日記
咲き誇っていた桜も早いもので葉桜の時期となりました。
皆様、お健やかにお過ごしでしょうか。

さて、本日は日本と諸外国との消費税の比較について
ご紹介いたします。

消費税率は、平成26年4月から8%に
引き上げられたあと、令和元年10月からは10%に
なりました。
消費税は逆進性の強い税金といわれ、
低所得者対策として軽減税率制度が導入されました。

〖 諸外国の消費税(付加価値税)率比較 〗

日本:標準税率 10%(地方消費を含む)
   ゼロ税率     なし
   軽減税率 8% 酒類と外食を除く飲食料品と新聞の定期購読料(地方消費税を含む)

フランス:標準税率 20%
ゼロ税率 なし
軽減税率 旅客輸送、宿泊施設の利用、外食サービスなど・・10% 
書籍、食料品など・・5.5%      
新聞、雑誌、医薬品など・・7% 

ドイツ:標準税率 19%
ゼロ税率 太陽光パネル等
軽減税率 食品、水道水、新聞、雑誌、書籍、旅客輸送、
宿泊施設の利用など・・7%

イギリス:標準税率 20%
ゼロ税率 食料品、水道水(家庭用)、新聞、雑誌、書籍、
国内旅客輸送、医療品、移住用建物の建築、障碍者用機器など
軽減税率 家庭用燃料、電力など・・5%

スウェーデン:標準税率 25%
ゼロ税率 なし
軽減税率 食料品、宿泊施設の利用、外食サービスなど・・12%   
新聞、書籍、雑誌、スポーツ観戦、映画、旅客輸送など・・6%


次回は、非課税取引の考え方について
ご紹介したいと思います。
※次回更新 4/21(月)

季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛ください。


*ご相談は下記までお電話ください。
税理士法人 元(GEN)
TEL:03-5997-0330
担当:税理士 田村直樹

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消費税のしくみ

2025-04-08 10:14:33 | 日記
日ごとに春めいてくる季節となりましたが、お変わりありませんか。

さて、本日は消費税のしくみについて
ご紹介いたします。

消費税は、ほとんどの商品やサービスの消費に対して
課税される間接税です。
消費税は、流通の各段階において順次課税され、
最終的には消費者が負担し、事業者が納付するしくみに
なっています。

〖 消費税の仕組み 〗
 消費税は、製造から卸へ、卸から小売りへ、小売りから消費者へと
順次行われる取引のすべての段階で課税され、その税額は
順次先へ転嫁されていくことが予定されています。
 このため、最終的には全て消費者に転嫁され、消費者は商品や
サービスの購入を通じて負担することになります。
 消費税の場合、法人、個人を問わず流通の各段階の事業者が
納税義務者となっています。

〖 消費税の計算 〗
 事業者は、売り上げにかかる消費税額から、仕入れにかかる
消費税額を控除(仕入控除額)して、残りを国に納付します。
つまり、この控除をすることにより、
事業者は、すべての消費税を負担することなく、
自分が付加した利益部分の消費税のみを納付すればよいことに
なっています。

次回は、日本と諸外国との消費税の比較について
ご紹介したいと思います。
※次回更新 4/14(月)

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賃上げ促進税制

2025-04-03 10:08:55 | 日記
最近の気になる税務

賃上げ促進税制 (法人・個人共通)

賃上げ促進税制とは法人、個人事業主が
積極的に賃上げを行うことを促進し、働
く人の所得向上と経済の活性化を図る目
的とした税額控除制度です。
この制度は、青色申告書を提出している法
人や個人事業主が対象で、給与支給額の増
加分に応じて税額控除が適用されます。
例えば、中小企業向けの賃上げ促進税制で
は、給与支給額が前年度より一定割合以上
増加している場合、その増加額の一部を税
額控除として申告できます。
ただ、法人は法人税、個人事業主は所得税
の納税額がないと控除はできません。
念のため。

ご相談は下記までお電話ください。
税理士法人 元(GEN)
TEL:03-5997-0330
担当:税理士 田村直樹


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「B勘屋」に注意!

2025-03-27 10:05:47 | 日記
「B勘屋」に注意!

「B勘屋」は古くから存在していて令和
の今も暗躍しています。税金を減らせる
いい方法があるなどと近づいてきて、
経費を簡単に上積みでき、
納税額を圧縮できると言います。

「B勘屋」は実際、架空の領収書を作成
し、報酬を得ています。
もちろん脱税で違法です。

「B勘屋」は表の正しい経理帳簿を
「A勘定」、脱税など不正に悪用する
ために作られた裏帳簿を「B勘定」
と呼んでいたことが由来のひとつと
される隠語です。

SNSの普及で若い経営者や納税者が罠
に陥るようです。
手口は単純です。
なんだか闇バイトの募集のようですが、
「B勘屋」には注意です!


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新たな壁は160万円 (個人)

2025-03-26 11:30:37 | 日記
最近の気になる税務

新たな壁は160万円 (個人)

年収103万円の壁は昨年末に基礎控除
額10万円と給与所得控除額10万円を
引き上げて123万円とする改正を閣議
決定し通常国会に提出しました。
しかし修正を加え、一昨日衆議院の本
会議で可決し参議院に送らました。
年度内に成立する予定です。

新たな壁は160万円。
年収制限が付き年収200万円以下の
場合は基礎控除額95万円と給与所得
控除額65万円で、恒久的な措置です。

さらに2年間の時限措置として
基礎控除額を
年収200万円超475万円以下88万円
年収475万円超665万円以下68万円
年収665万円超850万円以下63万円
としました。
毎月の源泉徴収税額表は今まで通り
使用しますので減税の効果は
会社員の場合は年末調整時になります。
フリーランスの場合は来年の
確定申告時です。

税の仕組みに求められる簡素とは
程遠い改正です。


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