一姫二太郎日記

日々の備忘録的なひとりごと日記です。
ハンドメイド・雑貨・育児etc

昭和館で学ぶ『この世界の片隅に』

2018-08-29 22:01:53 | お出かけ
こんにちは。

久しぶりの更新です。

東京都千代田区にある「昭和館」で開催中の特別企画展、
「昭和館で学ぶ『この世界の片隅に』」を見学してきました。

昭和館が職場の近くでポスターを目にしていたことと、この漫画の舞台が夫の出身地に近い広島県呉市であることもあり、
興味深い内容でしたので、仕事帰りに見てきました。



昭和館ホームページ

館内には、戦中~戦後の人々の生活が感じられる展示品や写真資料が、こうの史代さんの漫画「この世界の片隅に」の複製原画パネルと共に展示されています。

展示の内容は、
Ⅰ.家庭の暮らし
Ⅱ.銃後を支えた人々
Ⅲ.戦争がもたらしたもの
Ⅳ.戦争が終わって
の4部構成となっています。


Ⅰ.家庭の暮らし

市井の人々の日常生活に関するもの。
【着る】
・衣料切符(洋品購入に必要)など
【食べる】
・炊事道具
・配給通帳など
【住まう】
・金属や燃料不足を補う為の代用品(陶製アイロン、貝製杓子など)
・代用品奨励のポスター など
【楽しむ】
・化粧品
・愛国いろはかるた など

Ⅱ.銃後を支えた人々
戦争が激化し、「国家総動員法」が施行された頃の品々。
【地域と戦争】
・婦人会、隣組
・学校教育(ファイバー製ランドセル、手書きで写した教科書など)
【空襲への備え】
・防空壕や消火活動に関わるもの
・避難の指示事項を書いたポスター
・手作りの防空頭巾 など

Ⅲ.戦争がもたらしたもの
徴兵制のもとでの生活
【出征と帰還】
・千人針
・日の丸寄せ書き
・死亡告知書 など
【空襲のなかで】
・焼夷弾
・伝単(ビラ)など

Ⅳ.戦争が終わって
戦後、食糧・物資不足が悪化していた時代の品々。
・玉音放送について書かれた中国新聞
・残飯シチュー(復元) など


会場内は撮影禁止でしたが、その分ひとつひとつをじっくりと見て回ることができ、原作漫画を読んでいない私が見ても、とても充実した内容でした。

展示品の中には、見ていて心が痛むものが多くありました。

ですが、その隣に飾られた複製原画のすずちゃんは、いつも楽しそうに生き生きとしていて、こんな時代でも希望を失わずに生きていた人々の強さを感じました。

この漫画は、恐らく「戦争は悪いことだからやめようね。」と教えているのではないのだろうと思います。

この作品を読んだ人がそれぞれ何を感じるか、読者に委ねているように感じました。

展示品の最後に、作者のこうの史代さんによるエッセイの一部が紹介されていました。

『わたし達は、戦後に生まれたからといって戦争を知らない世代では決してないという事だ。
今という時代を生きている我々は、この国の戦争を経験した人に触れられる、ほぼ最後の世代の人間と「なろうとしている」』


昭和館は九段下駅を出てすぐの場所です。
『この世界の片隅に』展は9月9日まで。
月曜日休館。
入場は無料です。

私はこの展示会で見てきたものを、言葉では上手く言い表すことができません。

とても見応えのある展示会でしたので、ぜひ一度、足を運んでいただくことをおすすめしたいです。

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