こんにちは。
うちのマンションは14階が最上階で、その子は一番上のボタンに手が届かなくて。
今日、ふいに思い出したことがありました。
2年前、息子がまだ年少さんだった頃のことです。
同じマンションの子で、幼稚園から帰る時間によく会う小学生の男の子がいました。
低学年くらいの子で、明るめの髪色。背は低めだけど何となく垢抜けた感じの子でした。
何のきっかけかは忘れたんですけど、いつしか私がエレベーターの14階のボタンを押してあげるようになったんです。
うちのマンションは14階が最上階で、その子は一番上のボタンに手が届かなくて。
押してくれる人がいない時は、12階を押してそこから階段で上っていると言っていました。
人懐っこい子で、私はその子に会うのが楽しみでした。
その子の名前を知らなかったので、心のなかで「14階ボーイ」と名付けて読んでいました。
1年近く、会うたびにボタンを押してあげていたと思います。
それから春になって、新型コロナの流行で小学校が休校となり、街から小学生の姿が消えて。
私も出産のために外に出る事を控えるようになり、その子に会うことがパタリとなくなりました。
それから、2年近く経つ今も、気づけばその子には一度も会っていません。
普通に考えて、
背が伸びてボタンに手が届くようになった?
学年が進んで帰る時間が変わった?
いつの間にか引っ越した?
そんなところだとは思うんですけど、
息子に「こんな子がいたよね」って話したら、全然覚えていないって言うんです。
まぁ年少さんの頃だし…とも思うけど
もしかして、私にしか見えない子だったりして、なんて。
それはそれで、いいかも。
私だけの14階ボーイ。