悪党は塀の中から指示してた。

多摩爺の「時のつれづれ（睦月の３９）」
悪党は塀の中から指示してた。

年末から年始にかけて、関東の各地を中心に起こった連続強盗致傷（殺人）事件の関連性が、
なんとなくだが・・・　見えてきたようだ。

先週末からの、メディア報道を見ていると、
その手口は、主犯の下の指示役もしくは、その配下の者がＳＮＳを使って実行犯を募り、
証拠が残らないアプリを使って、金に困ったメンバーを一本釣りでリクルートすると、
携帯電話を使って、遠くから犯行場所や犯行の手口を指示していたというから、驚きだったが、
さらに驚くのは、指図を出していた場所が海外にあり、
それもフィリピンの入管施設だったというから・・・　いやはや、なんてこったいである。

メディアの報道によれば、フィリピンの入管施設は金さえあれば・・・　楽園らしい。
入管施設といえば、普通は刑務所のような施設を思い浮かべるが、実は全くの別物であって、
身柄こそ拘束されていて、その施設から出ることはできないが、
金さえあれば、好きなものが食べられて、収容される部屋のグレードも選ぶことができるし、
携帯電話を使って、塀の外との会話も自由にできるらしい。

今回の事件は、その入管施設内のＶＩＰルームから携帯電話を使って、
国内で集めた実行犯に、犯行ターゲットやその手法について指示していたらしいのだ。

ここまでの情報は、メディアの報道だが、
はたして、事件はどこまで解明されているのだろうか？

フィリピンの入管施設に収容されている人物が、指示役だというのは、
たぶん、その通りかもしれないが、
実行犯が強奪した金品は、いったいどういったルートで、指示役の手元に吸い上げられるのだろうか？
そのルートが明らかにならないのは・・・　なぜなんだ？

犯行に至る手順というか、ストーリーは・・・　その通りかもしれないが、
海外にいる指示役が金を手にし、ＶＩＰ待遇を維持するには、
海外への送金か、現金の運搬が必須であり、現金を収容所に運ぶ者も欠かせないはずだが、
その話がオープンになっていないし、メディアのだれ１人として、そこの話しをする者がいない。

そう・・・　奪った金品の行方（宝石など貴金属の現金化）が、
未だに解明されてないのだ。

奪った金品が現金化されて、海外へ送金されていたとしたら、
いつ、どこで、だれが送金し、だれが両替（換金）して、
入管施設内にいる指示役の手元に・・・　塀の外にいるだれが届けていたのだろうか？

また、指示役の上に・・・　元締めとなる主犯がいるとしたら、
指示役は、その金品のどうやって元締めに届くように指示していたのだろうか？

国内で全ての処理（分配）ができるのなら、現金は足が付かないので好都合だが、
海外が絡んでいれば、そう簡単にはいかないだろう。

指示役が主犯なら、フィリピンからの移送を待てば、この事件はすでに詰んでいるが、
指示役の上に主犯がいるなら、どうやってその主犯に辿りつくのか？
実行犯や、指示役を追い詰め確保し、自供させることは必須だが、
強奪された金品の流れを解明することも急務だろう。

警察がオープンにしていない部分があるのだと思う。
反社か？　それとも半グレか？　はたまたチャイニーズドラゴンか？　いやいや相当の知能犯かも？
おそらく、警察がメディア関係者に箝口令を敷くとともに、話題にしないとの守秘協定があり、
極秘で進める、別ルートの捜査があると思うが・・・　如何なものだろうか？

それにつけても、塀の中から犯罪を指示するとは、灯台下暗しもいいとこだが、
その塀の中が、海外にあったとは・・・　敵も然る者である。

とはいえ・・・　事件は少しずつ解明に向かっているようであり、
全容解明に期待を持っても良いのではなかろうか？

これ以上の被害者を出さないためにも、さらには模倣犯を出さないためにも、
１日でも早く、全容が明らかになり、関係した者が一網打尽になることを願ってやまない。
興味本位で、ちょっと詮索してしまったが・・・　ホントにそう思う。