時のつれづれ(北多摩の爺さん)

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政権交代には期待ができない。

2024年01月24日 | 時のつれづれ・睦月 

多摩爺の「時のつれづれ(睦月の48)」
政権交代には期待ができない。

パーティー券のキックバック問題に端を発し、政治資金の透明化や派閥のあり方などで、
政権与党がとんでもない墓穴を掘ったことに、
野党は下野を訴え、メディアはあの手この手で批判を繰り返すものの、
不思議なことに・・・ 政権交代を望む声が、大きくならないどころか、ほとんど聞こえてこない。

現政権の支持率は、相も変わらず超々低空飛行ではあるものの、
政党支持率に目を移せば・・・ 大きな変化は見られず、
野党の支持率が急上昇しているわけでもない。

なぜなんだろうか?
一つは、正月早々から能登半島地震が起こったことを踏まえて、
野党各党があえて政局にすることを避けたことであり、
もう一つは、政権交代が任せられる、健全な野党がないということではなかろうか?

東日本大震災の時は、いまの野党が政権を担っていたが、
いまの与党は政局を避けるとともに、可能な限り対応に協力していたと記憶しているが、
今回も野党のなかに単独行動する議員はいるものの、震災対応に野党は全面協力していることから、
政党支持率に変化が出にくく・・・ これを参考にしてはならないだろう。

だとすれば・・・ 政権交代が任せられる、健全な野党がないということになるが、
そこには大きく分けて、三つの事柄に起因していると思っている。

前もって記しておくが、もちろん私の思いや考えには同調できない方々もいると思うが、
あくまでも個人的な視点として捉えていただければ、いただければありがたい。

一つ目は、先の政権交代時の失政に関わった幹部が、総括をしないままいまに至っていることであり、
政権を失ったあと、多くのメンバーが袂を分かったり、引退したりで入れ替わりはあったものの、
いまメディアに露出する、組織の中心にいるメンバーを見てみれば、
「そういえば、あのときも居たな。」と思われる方々が、未だに中心に居座っていることだろう。

現実主義で判断できる議員が袂を分かったことが、最も残念な要因になるが、
原発の処理水を汚染水と発信し、風評被害の元凶となってる確信犯的な議員がいるにも拘らず、
そういった議員を、組織としてが諫めることができないのは、政党としての統治力がないに等しく、
著しく信頼を欠いたまま、時の経過に埋没させようとする姿勢は、あまりにも無責任だろう。

二つ目は、揚げ足取りに執着し過ぎて、批判するだけの政党となり、
政策論争をしてこなかったことは、結局なにがしたいのか見えなくしてしまっている。

特にマイナンバーカードの普及と利用推進に、反対のための反対を繰り返し、
IT化の推進にブレーキを踏み続けたことは、ある意味で理解不能であり、
労働組合の支持を受けた政党であるにも拘らず、
働き方改革や、賃上げ対応で政府の後塵を拝したこともまた・・・ なにをやってんだかである。

三つ目は、思考的に真ん中前後に位置する議員が、分党や離党したことによって、
あっという間に、党内でレフトウイング的思考の方々が幅を効かす政党になってしまったことで、
この国にはアレルギーの強い、レフトウイングそのものの政党と選挙協力したことは、
取り返しのつかない致命傷になったと捉えている。

そして、最も勘違いしていることは、
政権交代は、一つの手段であるはずなのに・・・ 目的化していることだろう。

これはもう、政権交代時の失政について、総括をしてこなかったことに端を発し、
その後は批判するだけの政党に変貌してしまい、
対案を出して、政策論争をしてこなかったことのツケが、
いまここにきて、重くのし掛かってきていると思うが・・・ 如何なものだろうか?

政権交代が目指すべき目標は・・・ いったいなんなのか?
かつては「事業仕分けと、コンクリートから人へ」のキャッチコピーが心に刺さり、
「一度やらせてみよう。」といった期待値とともに、異常なまでの高熱にうなされた時期もあったが、
それが妄想であったことがバレると・・・ いまや、そういった発信すら出せなくなっている。

そんなこんなで、政権交代が可能な、健全な野党がないことを直視すると、
国民だって・・・ バカじゃないので、
現政権を担う与党に反省を求め、体制の見直しを求めた方が現実的であり、
期待値が野党に向かないのは、必然のなり行きだと思うが・・・ 如何なものだろうか?

なお、誤解のないように記しておくが、
この国に、政権交代が可能な健全な野党があるならば、
現下において、政権与党に下野を求めることは・・・ 必ずしも間違ってないと思っている。

とはいえ、あまりにも期待外れだから、
こんなことを書かねばならなくなったことを、ご理解いただければありがたい。

少しばかり講釈が過ぎたが、国会が召集され、野党がいったいなにを主張するのか、
それを見極めれば・・・ 私の思いも、少しは理解してもらえると思ってるし、
もしも大いなる思い違いであれば、これほど嬉しいことはない。

なお、ここで記したことは、あくまでも個人的な思いであって、
異論があることも承知しているが、コメントを頂戴しても、議論するつもりはないので、
誠にかってではあるが・・・ ご理解いただければありがたい。

追伸
今回の一件で立件(刑事訴追)を免れた・・・ 派閥幹部においては、
あれほどの騒ぎを起こしたにも拘わらず、政党としてお咎めなしはないだろう。

最低でも離党勧告処分とし、次の選挙で公認(政党からお金の支援をしない)しないとか、
除名処分にするなど・・・ 厳しく対処することに期待したいと思っている。
衆参合わせて370名を越える議員がいるんだから、代わりはいくらでもいるはずであり、
新陳代謝のタイミングだと捉えて、退場していただければ良いんじゃなかろうか?


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2 コメント

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Unknown (多摩爺)
2024-01-24 08:36:30
和田さん、おはようございます。

私もそこんところには注目してます。
夏までこういった支持率だったら問題でしょうが、おそらく自民党がどういった対応を取るのか、様子見してるのだと思います。
そういった意味でも、対策は勿論のことですが、派閥の幹部にどういった処分をするのか、そこも見逃せませんね。
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Unknown (wada67miho)
2024-01-24 06:07:40
多摩爺さま

仰ることはごもっともですが、一点だけ。野党の支持率は低迷中ですが、自民党の支持率が著しく下がってます。確か時事通信では14.5%だったと思います。これをどう見るか。
支持政党なしが断トツの第1党。政治不信極まれりです。衆院選は正統性が問われる悲惨な投票率になるのでは。
日本の民主主義が問われることになりそうですね。
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