多摩爺の「スポーツ観戦(その5)」
プレミア12 チャンピオン!
この秋一番のスポーツイベント「ラグビーワールドカップ2019に本大会」が大成功に終わり、
列島各地で、ちょっとしたラグビーロスが起こっており、
本来なら、日本人に一番人気があって不思議でない野球の「WBSC世界野球プレミア12」が
開催されているというのに、盛り上がりに欠けているというか面白くない。
とは言うものの・・・ 見てるんだから、やっぱり日本人は野球好きなのかもしれない。
今大会に挑んだ侍ジャパンは、千賀投手、柳田選手(福岡SB)や山川選手、秋山選手(埼玉西武)、
さらには筒香選手(横浜DeNA)、菅野投手(読売)、松井投手(東北楽天)などの、
有力選手が、怪我や疲労、手術などで出場出来なくなったものの、
文句を言わないのが稲葉監督の人柄だろう。
打線というか、得点力には若干の不満を残したものの、継投の妙というか投手陣の頑張りがあって、
オープニングラウンドは全勝、スーパーラウンドは1敗したものの1位で勝ち抜け、
いよいよ、いよいよ宿敵・韓国との決勝戦に挑むことになった。
しかし・・・ 決勝戦という大一番で、先発投手が山口投手と聞いたときには、
正直言って、驚きを隠せないどころか、申し訳ないが・・・ こりゃダメだと思ってしまった。
彼は今大会で2度の先発を任されたが、全て先に得点を許し、
追いかける展開でチームを苦境に追い込んでいる。
山口投手の今シーズンの成績について、どうのこうのというのではない。
今大会に限った状態で捉えると、勝負運から見放されている投手にしか見えない。
そんな投手を、こんな大事な試合の先発に起用してはダメなんじゃなかろうか。
まっ、勝ったから・・・ なんでも言えるんだけど、稲葉監督に一言申すとすれば、
短期決戦に対応できてる選手の見極めをしっかりして欲しいということだろう。
オープニングラウンドの序盤、ブレーキとなった坂本選手や丸選手の打順を下げて、
後に復活させた手腕は見事だと思うが、投手陣の先発起用には疑問が残ったと言わざる得ない。
どうせ4~5人の投手で繋ぐ試合をすることが決まっているのなら、
消化試合となった土曜日の韓国戦で先発した岸投手と、
決勝戦で先発した山口投手は、登板日が逆なんじゃなかろうか。
まっ、勝ったんで、東京オリンピックに向けて弾みがつくことは間違いないが、
東京オリンピックは公式戦の真っ只中で行われるだけに、
選手を出してくれるチームにも、偏りがないよう一定の配慮をすることも必要になって来るだろう。
常に勝つことが求められており大変だと思うが、
稲葉監督が持ってる勝負運の強さと、滲み出る人柄の良さに期待したいと思う。
ただ一つ・・・ 疑問があり、何となくしっくりこないことがあるとすれば、
この大会を勝つことが、はたして世界一だと胸を張って言えるのだろうか?ということにある。
野球は大好きだが、この時期に、我が国代表として、
このレベルの選手を招集することには異議を持っている。
確かに日の丸を背負ってる以上は勝ってほしいし、勝ち方にもこだわって欲しいが、
個人的にはアンダー23歳とか、アンダー25歳とか、
社会人や学生を含めた若手中心でも良いと思っている。
アメリカ代表にメジャーリーガーは居ない。
彼らはこういったイベントよりも、リーグ戦を最も重要と捉えており、
イベントに敬意こそ払っていても、若手の登竜門であって、名誉を求める大会と位置付けていない。
サッカーのオリンピック代表もアンダー23が中心であり、
私は野球もそれで良いんじゃないかと思っている。
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第2回 WBSC プレミア12
2019.11.17(SUN) 東京ドーム
決勝戦
韓国 300 000 000 = 3
侍ジャパン 130 000 10X = 5
[投 手]山口俊(1)、高橋礼(2)、田口麗斗(2)、中川皓太(1)、山本由伸(1)、
甲斐野央(1)、山﨑康晃(1)
[本塁打]山田哲人
[三塁打]
[二塁打]鈴木誠也、浅村栄斗、坂本勇人
・初回、先発した山口が、いきなりホームラン2発を浴びてしまい
3点を追いかける展開になったが、その裏、今大会絶好調の鈴木の二塁打で1点を返すと、
2回には二死から、會沢の四球を足掛かりに、菊地が内野安打で二死12塁とすると、
山田に起死回生の3ランを放ち逆転
後は2回から山口を繋いだ自慢の投手陣が、
短いイニングを小刻みに繋いで得点を許さず無失点リレー
最後は侍ジャパンのクローザーを任された山崎が3人で締めてプレミア12を初制覇した。
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2019.11.11(MON) ~16(SAT) 日本
SUPER ROUND
ランク MEX USA JPN TPE KOR AUS 勝ち 負け 順位
グループA 1位 メキシコ 6 - ◯ X ◯ X ◯ 3 2 3
2位 アメリカ 2 X - ◯ ◯ X Ⅹ 2 3 4
グループB 1位 侍ジャパン 1 ◯ X - ◯ ◯ ◯ 4 1 1
2位 台湾 4 X X X - ◯ ◯ 2 3 5
グループC 1位 韓国 3 ◯ ◯ X Ⅹ - ◯ 3 2 2
2位 オーストラリア 7 X ◯ X Ⅹ X - 1 4 6
(注)オープニングラウンドでの対戦成績は持ち越すため、
同一グループはスーパーラウンドでは対戦しない。
勝ち数が並んだ場合は、直接対決で順位を決定
第一戦 11月11日(月) ZOZOマリンスタジアム
オーストラリア 001 100 000 = 2
侍ジャパン 000 100 11X = 3
[投 手]山口俊(4)、田口麗斗(1)、岸孝之(2)、甲斐野央(1)、山﨑康晃(1)
[本塁打]鈴木誠也
[三塁打]
[二塁打]近藤健介
・先発した山口が早々と捉まり2失点した4回裏、
侍ジャパンの4番・鈴木のソロホームランで追撃の狼煙を上げると
7回には、俊足が自慢の周東が二盗、三盗を決めた二死3塁から、
源田が二死から想定外のセーフティ安打を決めて同点
8回には、近藤の二塁打を足場に二死満塁とると、浅村が押し出しの四球を選び勝ち越し、
山口の後を繋いだ田口、岸、甲斐野、山﨑が完封リレー、
厳しい試合だったが鮮やかなうっちゃりで勝利
第二戦 11月12日(火) 東京ドーム
アメリカ 011 010 100 = 4
侍ジャパン 000 101 010 = 3
[投 手]高橋礼(4)、山岡泰輔(⅔)、嘉弥真新也(⅓)、大野雄大(2)、山本由伸(1)、
中川皓太(1)
[本塁打]
[三塁打]鈴木誠也
[二塁打]浅村栄斗、丸佳浩、鈴木誠也
・アメリカはアンダースローをキッチリ分析してきたようだ。先発の高橋礼が早々と捉まり2失点
追いかける侍ジャパンは、4回裏に4番・鈴木の三塁打、
6番・浅村のタイムリーで1点差としたが、追い上げる度に突き放すアメリカ打線、
この日が誕生日だった浅村のタイムリー3本で追いすがるものの、
あと1点届かず、今大会初の黒星を喫してしまった。
第三戦 11月13日(水) 東京ドーム
メキシコ 000 100 000 = 1
侍ジャパン 210 000 00X = 3
[投 手]今永昇太(6)、甲斐野央(1)、山本由伸(1)、山﨑康晃(1)
[本塁打]
[三塁打]
[二塁打]鈴木誠也
・坂本にやっと当りが出てきた。初回、坂本のヒットと盗塁でチャンスを作ると、
鈴木と近藤がタイムリーを放ち2点を先制
さらに2回には坂本のタイムリーでリードを広げると、先発の今永が6回1安打1失点の好投
7回からは甲斐野から、山本、山崎へとつないで危なげなく逃げ切った。
第四戦 11月16日(土) 東京ドーム
韓国 001 500 200 = 8
侍ジャパン 016 020 10X =10
[投 手]岸孝之(4)、大野雄大(1)山岡泰輔(1.⅔)、嘉弥真新也(⅓)、大竹寛(1)、
田口麗斗(1)
[本塁打]
[三塁打]
[二塁打]山田哲人(2)、會沢翼、坂本勇人、丸佳浩
・同点で迎えた3回裏、鈴木、浅村、會澤のタイムリーなど打者10人を送る猛攻で
大量6点を奪うが、直後に岸が掴まり1点差、
しかし、5回には山田と丸のタイムリー二塁打で2点を追加する。
7回には二死から三番手の山岡が掴まり再び1点差とされたが嘉弥真の好救援で凌ぐ。
その後は、大竹から田口へとつないで大接戦となった撃ち合いを制した。
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2019.11. 5(TUE) ~ 7(THU) 台湾
OPENING ROUND (GROUP B)
ランク JPN TPE VEN PUR 勝ち 負け 順位
侍ジャパン 1 - ◯ ◯ ◯ 3 0 1
台湾 4 X - ◯ ◯ 2 1 2
ベネズエラ 9 X X - ◯ 1 2 3
プエルトリコ 11 X X X - 0 3 4
第一戦 11月 5日(火) 桃園国際野球場
ベネズエラ 000 103 000 = 4
侍ジャパン 000 020 06X = 8
[投 手]山口俊(4)、山岡泰輔(1.⅓)、大竹寛(⅓)、中川皓太(1.⅓)、
甲斐野央(1)、山﨑康晃(1)
[本塁打]
[三塁打]
[二塁打]菊地涼介、浅村栄斗
・1点を追う5回裏、四球と相手守備の乱れに乗じ、菊池と鈴木のタイムリーで逆転に成功したが、
直後の6回表、リリーフ投手陣が連打を浴びて3失点
負けを覚悟せねばと思い始めた8回裏、相手投手陣の制球が乱れに乱れ、
棚ぼた気味に一挙6得点が入って再逆転、最後は守護神の山崎が閉めて逆転勝利
こういうのを「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。」って言うんだろう。
第二戦 11月 6日(水) 桃園国際野球場
プエルトリコ 000 000 000 = 0
侍ジャパン 004 000 00X = 4
[投 手]高橋礼(6)、嘉弥真新也(⅓)、大竹寛(⅔)、山本由伸(1)、山﨑康晃(1)
[本塁打]鈴木誠也
[三塁打]
[二塁打]
・0対0出迎えた3回裏、二死から相手の失策で1点を先制すると、
なおも二死13塁から、侍ジャパンの4番・鈴木がスリーランホームランを放ち4点を先取
守っては先発した高橋が、6回を投げて被安打1、四球1で無失点、
7回からは嘉弥真、大竹、山本へと小刻みに繋ぎ、最後は守護神の山﨑が閉めて完封勝利
第三戦 11月 7日(木) 台湾インターコンチネンタル野球場
侍ジャパン 202 001 003 = 8
台湾 000 000 001 = 1
[投 手]今永昇太(3)、大野雄大(2)、山岡泰輔(1)、甲斐野央(1)、岸孝之(1)、
山本由伸(1)
[本塁打]鈴木誠也
[三塁打]鈴木誠也、源田壮亮
[二塁打]丸佳浩
・初回、二死2塁から4番・鈴木と5番・吉田のタイムリー長短打で2点を先制すると、
3回には鈴木の2ラン、6回には丸の二塁打、9回にはまたまた鈴木が止めのタイムリーで8得点
守っては、6人の投手を継投して1失点に抑え、3連勝でオープニングラウンドを突破
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