時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

高校野球が変わるかも?

2024年03月17日 | 時のつれづれ・弥生 

多摩爺の「時のつれづれ(弥生の43)」
高校野球が変わるかも?

暖かかった週末から一変して、今週は寒の戻りがあるようだが、
新婚の人気メジャーリーガーが、新妻とともに・・・ 球春を連れてきてくれたようだ。

16時間の時差と、広大な太平洋を越えて、日本人メジャーリーガー2名+2名が所属する、
ロサンゼルス・ドジャースと、サンディエゴ・パドレスが、
20日から始まる開幕二連戦を戦うために、
多くのファンの歓声と、報道各社のカメラが待ち受ける・・・ お隣の韓国に降り立った。

メジャーリーグの試合も見逃せないが、この国も負けてはいられない。
明日18日から始まる、センバツ高校野球大会を皮切りに、
月末の29日には、待ちに待ったプロ野球が開幕し、
野球ファンとしては、堪んなく熱く燃えるシーズンが・・・ 今年もまた週明けから始まる。

いまや季語にもなった、春のセンバツ大会だが・・・ ふと、脳裏を過ったのは、
全国の各地で、秋季高校野球大会の熱戦が繰り広げられていた、昨年の10月16日、
「昴(すばる)」や、「いい日旅立ち」など、心の琴線が共鳴する名曲を数多く残してくれた、
シンガーソングライターの谷村新司さんが・・・ この日、星になり旅だっている。

多くの名曲を残した谷村さんだが・・・ 個人的に忘れられないのは、
阿久悠さんの詩に、谷村さんが曲をつけ、第80回センバツ大会の開会式で谷村さんが熱唱された、
大会歌今ありてだが、そのシーンを見た人は、そんなに多くはないと思うが、
嬉しいことに、明日の開会式の前に、大型ビジョンを使って当時の動画が追悼上映されるらしい。

若者たちに、励ましのエールを送り続け、
我々のようなロートルのハートを、幾度となく鼓舞してくれた、
私より少しだけ人生の先輩にあたる、谷村さんの功績を称え、
球春到来にあたり、高校野球ファンの一人として・・・ 改めて感謝を申し上げたい。

さて、明日から始まる第96回センバツ高校野球大会だが、
球児たちの溌剌としたプレーに注目するのは、もちろんのことではあるが、
今シーズンから、金属バットに新たな基準(低反発)が適用されることになっており、
高校野球ファンとしては・・・ そこんとこにも注目したいと思っている。

耐久性に優れた金属バットは、スイートスポット(バットの芯)が広く、飛距離が伸びることから、
打力に勝るチームには優位だったが、新基準ではスイートスポットの幅が狭くなるらしく、
芯で捉えた打球の飛距離は、従来の金属バットと変わらないらしいが、
少しでも芯からズレてしまうと・・・ 従来の飛距離が、約6%ぐらい落ちるらしい。

一般的な野球場の広さは、おおよそ両翼90メートルで、最深部は120メートル前後なので、
スイートスポットの付近で捉え、外野手の頭上を越えていた当りは、
5~7メートル手前で失速してしまい、軽くランニングキャッチされる可能性がでてきたのだ。

これによって・・・ いままで長く続いていた、
打高投低の傾向が強かった高校野球が、いきなり投高打低になるのは無理としても、
守備力の出来によっては、けっこう面白い試合になりそうなのである。

高校野球で金属バットが使われるようになったのは、なにが理由だったのかは知らないが、
記憶が確かなら・・・ 私が高校野球を引退した二年後ぐらいだったはずで、
たぶん今年で、半世紀ぐらいの歳月を経ているはずだ。

おそらく、甲子園に江川投手が登場し、バットにかすらせもしないスピードボールに、
日本中の野球ファンが目を丸くして、ポカンと口を開けたまま見ていた翌年当りに、
金属バットの使用が許可されたと思う。

そして、金属バットが使われるようになって、
高校野球が変わってしまったと、野球ファンに印象づけたのは、
阿波の名将・蔦監督によって鍛え抜かれた・・・ 徳島代表の池田高校を真っ先に思い出す。

精神力中心に鍛えられてきた高校野球の世界に、
筋トレで鍛え抜かれた球児たちが、甲子園でいきなりボカスカ打ちだしたんだから驚く。

ダウンスイングで振り抜き、叩きつけられた鋭く強い打球が、
内野手が守りを固める、狭い隙間をあっという間に抜き、外野手の頭上をあっという間に超え、
1番から9番まで「カッキーン」と乾いた金属音を響かせ、
甲子園名物の銀傘に反響し・・・ アルプススタンドに谺(こだま)したのである。

いったい、だれが名付けたのか、そこまでは知らないが、
「山びこ打線」と命名された打線は、
100点満点のテストで、120点もらっても良いぐらい、
「メッチャ、上手いことを云うやん。」と言っても褒めすぎじゃない・・・ 納得の愛称だった。

その金属バットが、この春のシーズンから使えなくなるのである。
なんとなく、寂しい気がしないでもないが、
一方で、鍛え抜かれた野手陣が、随所で見せてくれるであろう、華麗なプレーが増えると思えば、
これはこれで、高校野球を面白くさせてくれるかもしれないと、思ったりしている。

球際で繰り広げられる、圧巻のスーパープレーを見る機会が、
格段に増えてくるんじゃなかろうか?

いままでのように、試合の途中で席を立ち、ちょっとトイレ休憩なんて、
チンタラしながら、ひと息入れてたら、
その日1番の好プレーを見逃してしまうことだってあるだろう。

明日から始まるセンバツ大会で、変化と進化を求めた高校野球を楽しませてもらいたい。
メジャーリーグも良いが・・・ 甲子園も見逃せない。

それにつけても、総理が昨年立ち上げた「花粉症に関する関係閣僚会議」は、
その後・・・ どうなっているのだろうか?
政治と金の問題が大事なのは、十分に理解してるつもりだが、
私的には、花粉症対策のその後の方が・・・ 切実な問題として気になっている。


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2 コメント

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Unknown (なおとも)
2024-03-17 13:02:15
こんにちは!

いよいよ球春到来ですね。高校野球は楽しみです。山びこ打線懐かしいです。旅行で徳島に行った時、思い浮かべた場所に池田高校がありました。観光地を回るだけで池田高校には行きませんでしたが、心に残る監督と高校でした。
今年も高校生の清々しい試合を楽しみたいと思います。あいみょんの曲も楽しみです。なおとも
Unknown (多摩爺)
2024-03-17 15:14:23
なおともさん、こんにちは

現役の最後の頃、職場の後輩に池田高校のOBがいて、
池田高校が甲子園に出たばかりのころで、爽やかイレブンと呼ばれた時代だったそうです。
蔦先生から野球部に勧誘されたそうですが、丸刈りが嫌で逃げ切ったと言ってました。
池田高校の近くには、日本三奇矯の祖谷のかずら橋があり、けっこう人気の観光地らしいです。

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