多摩爺の「旅のつれづれ(その26)」
天空の御釜 蔵王(山形県山形市、宮城県蔵王町)
楽しかった東北旅行も・・・ いよいよ最終日
ここまで天候には恵まれたが、朝の天気予報によると、関東は午後から雨らしく、
ところによって強く降ると言うから、高速道路の運転には・・・ 気合いが必要だろう。
朝メシ食って、チェックアウトし、ロープウェイに向かおうとしたら・・・ 小雨がポツポツ、
「おいおい、まだ早いよ。」と文句言いながら、
往復3,500円の、高いチケットを買って・・・ ロープウェイで山頂を目指した。
結果、雨は小雨で気にするほどではなかったものの、
山の天気は正直で、瞬く間にガスがかかり、
見えるはずの絶景は・・・ 霧か靄か知らないが、お隠れになられてしまった。
「なんてこったい。3,500円返せ!」と、思わず声が出かかったが、
こればっかりは運営会社の責任ではなく、搭乗者に運がなかっただけである。
山頂に居る時間もそこそこに、山麓まで戻り、
微かな期待をもって、最終目的地の「御釜」に向かうのだった。
蔵王の「御釜」とは・・・ 刈田岳、熊野岳、五色岳の三つの峰からなる火口湖だが、
お釜のような形状から、蔵王の御釜とよばれているが、
エメラルドグリーンの湖水が・・・ 神秘的で美しいことから、
冬の樹氷とともに人気があり、これを見逃したら蔵王にやって来た意味はなくなってしまう。
ロープウェイの直ぐ横から、山道をひたすら上ったと思ったら、こんどは下るんだから、
「おいおい、ナビは大丈夫か?」と思いもしたら、下りきったらまた上り始めた。
「申し訳ないが、ガソリン代が高いんだから、無駄に消費させるのだけは勘弁願いたい。」
途中でマイクロバスが前を走っていたので、たぶん間違ってはないと思いつつ、
4~50分ぐらい上って、下って、また上ったころ、有料道路の入り口が見えてきた。
「いやぁぁ、腹立つなぁ・・・ ラスト2~3キロで金を取るのか?」
道路や駐車場の維持整備に金が掛かるとはいえ、
逃げ道をなくしてからの料金徴収だから、頭の良い人が考えた実に巧みなシステムである。
ぶつぶつ言いながらも、走り出して10分ぐらいで雨があがり、
蔵王レストハウスに到着したときには、雲が切れて晴れてるんだから、
例えが適切かどうか分からないが、なにかしらの意味があった、上りと下りと上りだったのだろう。
火山活動があることから「御釜」の周辺に行くことは叶わなかったが、
駐車場から「御釜」の展望台へは近く、「熊が出没しました。」の立て看板が気になったものの、
私たちの前に、歩きが遅い太った外国人が複数名いたので、
「もし、熊が襲うとしたら、きっと彼らだろう。」と、自負な勝手な仮説を頭の中作り上げていた。
心配していた小雨も上がり、想定通りの「御釜」が見えたし、写真も撮ったしで、
今回の東北旅行で、女房と義妹が行きたかった目的地は総て完了した。
本来は、義妹の夫のリタイアを記念しての旅行だったはずだが、
雨男を自負する彼に、目的地の権限が与えられなかったことは大変気の毒だと思うが、
それで総てが上手くいくのだったら、私も彼も口出しはしない。
いまさらだが・・・ 夫婦円満とは、そんなもんである。
時刻は11時30分、あとは西から関東に向かってくる雨雲軍団と、
北多摩の自宅に向かってひた走る車との・・・ タイムトライアルである。
到着後の荷物降ろしなどを想定すれば、絶対に負けられない闘いと言っても良いだろう。
白石ICから東北道に乗って、安達太良SAで昼メシに「天ぷらうどん」を食ったところで、
義弟が「疲れたでしょうから、少し運転を代わりましょう。」との、ありがたい提案があった。
私としたら、東京の手前からの交通量の増加を考えたら、実にありがたい提案であり、
「申し訳ないが、佐野SAまでお願いします。」と即答したが、
ただ一つ、気になったのは・・・ 彼がコテコテの雨男だということだった。
こういうときの不安は、怖ろしいほど的中するから、面白いって言っちゃ義弟に悪いが、
安達太良SAを出たとは降ってなかった雨が、那須SA辺りで小雨になり、
那須SAから、運転を交代した佐野SAまでは・・・ 大雨だから、
晴れ女二人の引きも強かったが、雨男を自負する義弟のパワーも負けてはいなかった。
佐野SAで、久喜白岡JCTで渋滞があることを確認したので、
所沢ICへ向かうルートを、川口ICを経由して外環道から所沢ICに向かうルートに変更すると、
交通集中等もあって、帰宅時間は当初の計画より30分遅れたが18時30分に到着した。
面白いことにと言っちゃ、義弟に申し訳ないが、
佐野SAを出ると雨が上がり、帰宅して荷物を運び込んだ19時過ぎに、強い雨になるんだから、
最後は雨雲とのタイムトライアルになったが、なんとか逃げ切れたようである。
総距離は、たぶん1,400キロぐらいになったのではなかろうか?
たくさんの楽しい思い出も然る事ながら、
やっぱり、無事故、無違反(スピード違反はしてるので無検挙かも)で帰宅できて良かった。
帰宅後、少し遅い夕食を食べながら、女房と義妹は「来年どこ行く?」なんて話していた。
私も義弟も、来年は古希なんだけど、
そこんとこ(老化)に対する配慮は・・・ いまのところ検討に値しないらしい。
あぁ、疲れた。
ホントに疲れた。
でも、もう少し(2~3年)ぐらいなら・・・ 頑張れるかも?
追伸
自慢じゃないけど、私は学生時代から地理にめっぽう強くて、
一度地図を見たら忘れないは大げさとしても、国内は地名から位置関係が大よそ分かるので、
道に迷うことがなく、知らない土地でも比較的スイスイと運転ができ、
同乗者の質問にもスムーズに応えられ、ストレスを溜めることがなかったことも良かったと思う。
この歳(今夏69歳)にして、新たな気づき「discover my potential」は、
だれも気づかないし、だれも褒めてくれないけど・・・ これはちょっと、嬉しいことだろう。
女房曰く・・・ 私が「ここはどこ?」って言ったときに、
痴呆症になったか否かを判断するというから、「まっ、それもありかな?」かもしれない。
[東北旅行の4日目(蔵王・お釜)を総括したら・・・ こんなもんかな?]
観光地・ロープウェー ☆☆ ・途中から小雨が降って、ガスが出て視界不良
観光地・蔵王 ☆☆☆☆☆ ・雨も上がり、最後に良い思い出ができた。
昼メシ(天ぷらうどん) ☆☆☆☆ ・SAフードコートのうどん、まっ、こんなもんでしょ。
ホテルの朝食(蔵王) ☆☆☆☆☆ ・気づいたら、玉子料理ばかり食べていた。
ロープウェーの途中で小雨が降ったので、御釜が晴れてて・・・ ホントに良かった。
行き先が3ヶ所から選べる高校の修学旅行で
東北を選び、蔵王にも行きました。
同じように雨とガスで何も見えず、施設でスライドを見た のを思い出しました。
来年も元気で安全に旅を楽しんで下さいね。
ラッキーだと思います。
私達は、登り始めたら曇り始め、最後は濃い霧の中。
レストハウスで甘酒を飲んだ思い出しかないです。
そして、降りたら晴れました。
山頂のあるあるなのでしょうか?
お疲れ様でした。
運転、慣れない道をよく運転されましたね。
サメ氏も頑張るタイプですが、ナビの操作等不案内で、結局助手席のくちこも疲れるんです。
小雨とガスがなかったら、ホントにサイコーでしたが、
いつの日にか、モンスター樹氷も見たいし、その時に取っておくことにしました。
来年、再来年に備えて、健康に留意するとともに、老眼鏡を買い換えようかなと思いました。
仰るとおりで、山の天気は気まぐれですね、
雨男を自負する、義弟の引きが強いのにも驚きましたが、皆が喜んでくれたので大満足です。
私は飛ばし屋ではありませんが、東北道にも新東名と同様に120キロ区間があるので、けっこう快適でした。
ご心配をいただきありがとうございました。
楽しい思い出を作ることができました。
75歳ぐらいで免許証の返納を考えておりますので、
もうしばらくは頑張ろうと思っています。
すごい特技ですね。😃
実は、私の亡母もそういう人で、また旅行の滅法好きな人でもありました。
大変申し訳ごさいません。
年寄りの戯言が過ぎました。
見のがしていただければ幸甚です。
ラッキーです。
あたりにコマクサが咲いていませんでしたか?
まだ早いのかしら?
蔵王の御釜は、他になにか呼び方があったのでしょうか?
東北に縁がなくて、恥ずかしながらそういうものだと思いこんでいました。
草花はたくさん咲いてましたが、なんて名前なのか疎くて、
大変申し訳ごさいませんが、どれがコマクサなのか分かりませんでした。
また教えていただければ幸甚です。に