多摩爺の「時のつれづれ(師走の21)」
備えあれば憂いなし。
似て非なるものに「危機管理」と「リスク管理」という表現がある。
別に大それた話をしたいわけではないが、
一般家庭において、どちらを選択するのかは、環境ではなく性格が影響しているのかもしれない。
因みに「危機管理」とは・・・ 危機が発生した場合に、その影響を最小限に抑えるために、
いち早く危機状態から脱出しようとするか、その状態からの回復を試みることだが、
一方で「リスク管理」とは・・・ 想定されるリスクが起こらないよう、起こっても大丈夫なように、
予めリスクの原因となりそうな事柄について、その防止策を検討し実行することをいう。
息子の家の給湯器が、どうも具合が良くないらしい。
その状況から、先々起こるであろうリスクを想定した息子夫婦は、
早々と給湯器の買い換えを決断し、息子が家にいる週末に設置工事の依頼をした。
3年前の初冬(ちょうどいまごろ)、我が家でも給湯器の具合が悪いことがあった。
早々に気づいてはいたが、だましだまし使っていると・・・ 2週間後に壊れてしまい、
待ったなしで新しい給湯器に買い換えることになってしまった。
前者は「リスク管理」であり、後者は「危機管理」である。
かかった費用に大差はなかったが・・・ その影響の違いには大きな差があった。
いまどきの給湯器は、台所にお湯を供給するだけではなく、お風呂と床暖房にも直結していて、
壊れてから取り替えた我が家では、数日間は近くの銭湯に通い、洗い物は水洗いになった。
幸いだったのは、床暖房の代わりにエアコンが仕事をしてくれたことぐらいで、
けっこう・・・ 辛い思いをした記憶がある。
不自由を感じた日数は、ほんの数日であったが、
夕方に娘の帰宅を待って銭湯に出かけるのが、とっても億劫だったことを思い出す。
もし・・・ 息子の家で、こういった状態に陥ってしまったら、
近くに住んでるんだから、我が家のお風呂を使ってもらっても構わないのだが、
幼い孫たちが、行ったり来たりする間に湯冷めして、風邪をひいてしまう可能性は大きく、
雨でも降ってたら気温は下がるし・・・ それこそ大騒動になってしまうかもしれない。
そう思うと、「危機管理」の重要性は、重々理解してるつもりだったが、
ホントに大事なのは・・・ 「リスク管理」をしたうえでの「危機管理」だということに気づく。
まさに「備えあれば憂いなし。」だろう。
昨日、給湯器の取り替え工事をしている間、立ち会いの邪魔にならないよう、
我が家に来て、無邪気に遊んでいた孫たちをみていて、
「リスク管理」に長け、決断が早かった息子夫婦に・・・ 拍手を送りたいと思った。
「まだ使えるのに勿体ない。」などと、人生の先輩づらするつもりは、全く持ってないが、
「ああしろ、こうしろ。」なんて、つまらぬ能書きを垂れていたら、
とんでもない恥を掻く可能性もあったのだろう。
先人たちは「老いては子に従え。」って格言を残したが、
ホントに・・・ そうだと思う。
私の時代は、物を大事にして最後まで使い切るのが当たり前でしたが、
いまの時代は、リスク管理に加えて消費電力などの経済的な視点などもあり、早く買い換えることも普通になってきました。
そこら辺りで無駄話をしている爺さんですが、一生懸命に時代のスピードについて行かねばと頑張っています。
今後とも宜しくお願いします。
息子さんの決断に従おうと思いました。。
私は八王子ですがどちら方面にお住まいでしょうか?
いつもリアクションをありがとうございます
感謝です(__)
決断を促したみたいで申し訳ございません。
今後とも宜しくお願いします。
なお、私は昭和60年に上京して、しばらくは都心の新宿に住んでましたが、
仕事が激務だったことと、田舎者ということもあって、緑があって、川があって、富士山が見えるところで、
仕事(オン)と生活(オフ)が区分できる場所に住みたくて、玉川上水の近くに、終の棲家を構えることにしました。