時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

聖地 明治神宮野球場

2023年07月24日 | 東京ぶらぶら

多摩爺の「東京ぶらぶら(その9)」
聖地 明治神宮野球場 (新宿区)

梅雨明け宣言がでる前から、連日の猛暑が続く東京だが、
プロ野球「東京ヤクルトスワローズ」のホームグラウンドであって、
学生(大学生)野球の聖地であり、東京都の高校球児の聖地でもある明治神宮野球場では、
いよいよ今週から、甲子園へのチケットを懸けて、東西東京のベスト8が激突する。

ここ3年はコロナ禍ということもあって、大好きだった高校野球の観戦を控えていたが、
暑い夏に、熱く輝く球児たちを、生で観戦したくて・・・ うずうずしてきたところ、
自分なりに、やっと踏ん切りがついてくると、
もう、いてもたってもおられず・・・ とうとう明治神宮野球場へやってきた。

そんな明治神宮野球場が出来たのは・・・ 1926年(大正15年)だから、
すでに100年近く経っており、なんどか改築はあったようだが、老朽化は否めず、
来年から始まる予定の、明治神宮外苑地区の再開発工事によって、立て替えが決まっている。

まず最初に、国立競技場前にある、ゴルフ練習場を兼ねた神宮第二球場を取り壊して、
その跡地に、新しい秩父宮ラグビー場を立て替えると、
秩父宮ラグビー場の跡地に、2028年着工、2031年完成、2032年利用開始予定で、
高層のホテルを併設した、新しい明治神宮野球場が建て替えられる予定になっている。

元気なら78歳になる年だが・・・ 球児たちの聖地がどう変わるのか?
見てみたいし、足を運んで観戦したいと思っている。

ならばと言っちゃなんだが、新しい明治神宮野球場の建設に際して、
是非とも設置をお願いしたいものは、
全国の高校球児たちが憧れる聖地「阪神甲子園球場」にある銀傘(屋根)である。

近年夏の猛暑は・・・ もはや、いい汗を掻きながらスポーツ観戦を楽しむなんてレベルではないし、
だからといって、夏の太陽を嫌がってドーム球場ってのも、高校野球じゃ味気ないので、
せめてネット裏から1塁側、3塁側のダックアウトぐらいまでは、陽差しを凌ぐ屋根が欲しい。
ネット裏の高いところにだけ屋根はあるが・・・ ほとんど役に立ってないのだ。

そして・・・ スタンド上部から、風が抜けるような構造にしていただけるとありがたいし、
内野はやっぱり土で、外野は天然芝が良いと思うが・・・ 如何なものだろうか?

いまじゃもう、あり得ない話しだが・・・ 20年ぐらい前の阪神甲子園球場で
クスっと笑えるような出来事に遭遇したことを、
この季節になると・・・ ふと思い出してしまうことがある。

それは、バックネット裏(最上部)に居た、いまの私とほぼ同年代のオッチャンのことで、
階段の上に座り込んで、割り箸を器用に口で割ると、
サバ缶を美味そうに食べながら、ワンカップをぐびぐび呑んでいたのだ。
しかも、食べ終わったサバ缶の汁を飲み干すんだから・・・ もはや感動ものである。

またそれだけなら、ただの酔っ払いだが、そのオッチャンは球児のプレーの一つ一つに、
ダミ声ながらも、拍手と声援を送っているから素晴らしい。
横からチラ見してたんだが・・・ その姿が妙に可愛くて、憎めなくて、面白くて、
この季節になると、未だにあのときの光景を思い出してしまう。

他人に迷惑かけなきゃ、こういった楽しみ方もあるのかと思うと、
変なやつだと笑われるかもしれないが、
いつか真似てみたいなと思ったりもするんだから、私も相当の酒飲みらしい。

いまは、ビン類のアルコールは持ち込めないので、そんなオッチャンは居ないと思うが、
たぶん私には、出来ないことだと思いつつ・・・ 妙に憧れ的なものもあって、
神宮球場や東京ドームに行くと探してみるが、さすがに東京で見つけるのは困難だった。

私が好きだった、昔の広島市民球場には居たかもしれないが、
いまは全国どこの球場を探しても、そんなオッチャンは居ないだろう。

こういっちゃなんだが・・・ それもこれも、銀傘(屋根)が影響していると思う。
直射日光の下だったら、あのオッチャンは間違いなく救急車のお世話になっていただろう。
そんなこんなで、明治神宮野球場の新球場には、屋根が欲しいと願ってやまない。
もう昔の夏じゃないんだから・・・ ホントにホントに、検討をお願いしたい。

樹木の伐採などをともなう、明治神宮外苑地区の再開発工事について、
有名な音楽家や、作家などの知識人が、反対を表明しているのは知っている。

賛否があるのは当然だろうと思いもするものの・・・ 収容人員が3万名を越えて、
建てられて100年近くになる野球場の老朽化(耐震対策)も、無視できない重い問題であり、
その所有者が明治神宮という、人の心と密接な関係がある宗教法人であるならば、
いざというときに備え、早急に対策を取りたい思いも分からんでもない。

景観を取るのか・・・ それとも、安全を取るのか?
残念なことに、この二つはどちらもとは行かず、どちらかになってしまう。
私は北多摩に在住で、その界隈に住む者ではないため、無責任に物申すことはできないが、
景観と安全の二択であれば・・・ その方向性は見えているのではなかろうか?


10年前に撮った思いでの1枚、スコアボードの右に見える塔は市ヶ谷の防衛省で、
左のネットはゴルフ練習場と併用の神宮第二球場

10年前の写真とは角度がズレてるが、現在はレフトスタンドの後方に国立競技場が見える。

1926年(大正15年)に完成した明治神宮野球場は、当時の金額で総工費53万円だったらしいが
そのうちの48万円を、明治神宮奉賛会が拠出したというから、振り返ってみれば、
資金力もさることながら・・・ スポーツ振興への貢献度は、計り知れないものがあったと思う。

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2 コメント

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こんにちわ (力丸ママ)
2023-07-24 16:47:58
昔の暑さとは違いますね
20年くらい前に都立の高校が甲子園に行きました
母校なので神宮迄応援に行き甲子園も行って来ました。
懐かしい思い出です。
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Unknown (多摩爺)
2023-07-24 19:34:54
力丸ママさん、退院おめでとうございました。

母校の甲子園は、さぞかし興奮されたことでしょう。
私の故郷・山口は、かつては公立が強かったのですが、残念ながらいまは私立に圧倒されています。
私も公立出身なので、公立校の頑張りには思わず拍手してしまいます。
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