時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

七五三詣で

2020年11月08日 | 四季おりおり

多摩爺の「四季おりおり(その12)」
歳時記 七五三詣で


昨日、息子夫婦からの誘いがあって、孫の七五三詣でに、夫婦ともども同行させてもらった。
本当に嬉しかった。
まさか、こんな日が来るとは・・・ 夢のような一日だった。

子供がいて、孫が生まれ、節目の年がやってくれば、
当たり前のように、七五三のお祝いをするんだろうが、
息子は晩婚だったし、息子の嫁は日本人では0.5%しかいない血液型ということもあって、
難産になった場合の輸血が心配だし、孫に血液型の不適合症状がでたら可哀そうだし、
なんて、いろいろ
考えたら、とてもじゃないが後継ぎだなんて、
プレッシャーになるような言葉は論外も論外であり、

「孫がほしい。」なんて言葉は、一切口にすることはなく、嫁の不安に最大限の心遣いをしてきた。

また、娘には知的障害があり、結婚することなんて、全く持って無理だったので、
孫のことは・・・ 夢のまた夢であり、
4年前までは、できたら良いな、できたら嬉しいな程度の、淡い淡い期待でしかなかった。

そんなところに、3年前・・・ 吉報が届き、コウノトリが可愛い女の子を連れて来てくれた。
さらに昨年には、もう一羽のコウノトリが、男の子を連れて来てくれた。
下の子が生まれた時には、心配していたことの一つが起こってしまい、
一時は気が気でない状況になったものの、

病院関係者の尽力に加え、母子ともに頑張ってくれ・・・ 危機を乗り越えてくれた。

早いもので、初孫が生まれたあの日の感動から・・・ 気がつけば、三年の月日が流れていた。
すっかり口達者になった孫娘は、朝から美容院に出かけて、髪を結い、紅葉柄の着物を着せてもらい、
今年一番の笑顔で上機嫌だったが、孫以上に大喜びしたのは
なにを隠そう・・・ 爺さんと婆さんの方である。


ありがとう。
息子夫婦に、感謝したい。
特に嫁には・・・ 感謝も感謝、大感謝せねばと思う。

仕事をしながら、不安を抱えながら、二人も生んでくれたんだから、相当の覚悟がいったことだろう。
彼女の勇気には、本当に、本当に・・・ 大感謝である。

七五三詣での由来は、幾つかあるようだが、
平安時代に行われていた、
三歳の髪置き、五歳の袴着、七歳の帯解きの儀式からという説が有力らしい。


医療の発達が遅れていた当時は、子供の死亡率が高かったこともあり、
節目ごとに成長を祝って、長寿と幸福を祈願した習わしが、各地に広まると、
いつしかそれが風習となって、
千年という長い長い時空を超えてなお、この国に脈々と息づいている。

もし・・・ いまが平安時代と同じだったら、
二人目の孫は、生まれた翌日には・・・ お空の星になっていたかもしれなかった。
そう思えば、医療技術の発達は、多くの喜びを生み、最高の笑顔と感涙に繋がっている。

次の節目は、2年後(上の子が5歳、下の子が3歳)、
その次は4年後(上の子が7歳、下の子が5歳)

そして、6年後には・・・ 最後の七五三(下の子が7歳)がやってくる。

4年後に七五三を迎える年は、私自身も古希という、一つの大きな節目を迎える。
そう思えば、七五三を祝う幸せを楽しみに、日日平安であることを願いつつ、
今日よりまた、これまで以上に、健康には気を配らねばならないだろう。


人間っていう生物は、新たな目標ができると、疲れた体に鞭を入れ、ギアを入れ替えて、
もうひと踏ん張りできるし、もう一つ輝きを増すことができる。
たいしたことを、やろうと言うんじゃないが、孫の成長を楽しみに・・・ 頑張るしかないだろう。

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2 コメント

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恐縮です。 (多摩爺)
2020-11-08 18:51:21
yamaguti2520さま
コメントを頂戴し、ありがとうございました。
歳を取ると、いままで気が付かなかった、どうでも良い小さなことに、つい目が向いてしまいます。
仕事から解放されて、ライフスタイルも、日常の付き合いも全てが変わりましたが、
少しだけ余裕を持って、周りが見れるようになってきました。
今後とも宜しくお願い致します。
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気持ちが、わかります! (yamaguti2520)
2020-11-08 10:11:23
読んでいただいて、涙が出て来ました!同じような境遇ですから!女の子の孫が二人います。無事に育つかとても心配でした。下の子が4年生になりました。お互いに孫の成長を楽しみに頑張って行きましょうか。
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