物語 京都の歴史

●物語　京都の歴史
脇田修／脇田晴子著(2008.1)、中公新書1928

限られたページ数で膨大な歴史を持つ京都をどうやって記述してあるのか、すごく関心を持って読みました。
歴史の流れを追いながら、京都の主要な寺社、地名が紹介されています。巻末に索引があるので、辞書使いもできます。
限られたページ数ですので、個々の事象の説明で詳しくないところがありますので、他の文献などで補う必要がありそうです。個々の事象を知らないと退屈するかもしれません。

もし、この本を読んでみて、いまいち理解できなかったら、京都文化博物館の歴史展示室（常設展）を見学することをおすすめします。


○章の構成
第一章　京都の移り変わり　－　口絵地図に沿って
第二章　平安京以前の京都
第三章　平安京・鎌倉時代の京都
　一、平安京の都市構造
　二、王朝都市から中世都市へ
　三、京都郊外(洛外）名所の数々
第四章　南北朝・室町・戦国の京都
　一、公武の政権所在地としての京都
　二、新宗教の洛中興隆
　三、全国経済の要
　四、自治都市のあり方
　五、洛外・周縁の地
　六、戦国時代の京都　－　洛中洛外図の世界
第五章　近世の京都
　一、信長の京都
　二、豊臣時代
　三、江戸時代の京都
　四、幕末の騒乱
第六章　近代の京都