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takubonpapa blog

 日常の出来事や感じたこと、Mac、バイク、キャンプ、さだまさし等について書いてます。

初任者に夢と希望を

2005-10-08 17:05:08 | 教育
 4月に中学校の教員として採用になった義理の妹が9月末に退職した。「最近の若いもんは我慢が足りない。」と言われるかも知れないが、特に中学校の初任者の労働条件はかなり過酷であると思う。
 授業と初任者研修で週あたりの空き時間は2時間しかなかったという。それはデスクワークの時間が2時間しか保障されないということで、残った仕事は勤務時間外にサービス残業でやらされるということ。今年から導入された30人程度学級は小学校にとっては学級増になった分だけ人員も増えているが中学校はすべての教科の人員が増えているわけではないから授業時数だけが増えるという実態がある。例えば学年1クラスで3クラスだけの学校が学年2クラスになったら1学級あたりの人数は減るものの授業時数は倍になるということ。
 それに加えて研修漬けで宿題も出される。若いからというだけで部活や諸々の仕事も回される。子どもが問題を起こせば夜でも呼びつけられるため24時間心が休まらない。同僚・管理職・子ども・保護者・地域どこを向いても人が相手の仕事だからストレスは半端じゃない。職場はみんな自分のことだけで精一杯で人のことはかまっていられない。一番せつないのが、そういう過酷な実態を保護者や地域の人に理解されないこと。愚痴や文句を言おうものなら「代わりはいくらでもいる」くらいのことを言われてしまう。そしてまじめにすべてを全力でやろうとする人ほど燃え尽きて、夢も希望もなくして辞めていくのではないかと思う。
 「教育は人なり」とはよくいったものだ。教師にゆとりがなければいい教育などできないのに、いじめに近い過酷な仕事をさせていては教師の資質向上どころではない。そういう現場の実態とは裏腹にトップダウンで教育政策がやられていることに問題があるような気がする。昔は一方的にきまりに従わせるのが教育だったから、1対40でもなんとかなってたけど、今は説明して考えさせて納得させて表現させなければならないから1対1が40組あるようなものなのだ。どうか政治家や官僚の皆さんにも学校現場に来て1ヵ月くらい働いてみてもらいたいもんだ。
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