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たこーすけの、ちょろっと感想

クダン・ミラちゃんのファンブログ。

Kanon 第14話 「ひびわれた協奏曲~concerto~」

2007年01月05日 22時09分57秒 | Kanon
Kanon 第14話。映画館で観たかった。そんなふうに思わせてくれました。

こんばんは。たこーすけです。
Kanon 第14話を視聴しましたので、その感想を書きたいと思います。原作ゲーム未プレイ、東映版も未見です。


以下、原作未プレイ者が好き勝手に感想を書いています。とんちんかんな点も御座いましょうが、どうかご了承下さい。また、第14話およびそれまでの内容、ネタバレを含みます。未見の方は御注意下さい。

Last modified: 2007-01-06 2:10






魔物はなぜ5体なのでしょうか。
2体は仕留めました。あと、3体。


ひびわれたもの。
協奏曲。
ソリスト佐祐理と彼女の旋律を支える舞と祐一。
佐祐理が何の心配もなく演奏できるように、支えようとしていた舞と祐一。気づかれないように。見せないように。
しかし、無邪気に旋律を奏でていると思われたソリストの方も、オーケストラを心配し、案じていました。
ソリストとオーケストラのすれ違い。
ひびわれてしまう、協奏曲。

ひびわれたもの。
佐祐理。
魔物が狙っているのは、祐一。
しかし、襲われるのは、佐祐理。
祐一を狙う途上で、佐祐理は魔物にとって邪魔ということでしょうか。

ひびわれたもの。
Kanon。
一見、違いのない日常。
何度も同じ旋律を繰り返しながら、少しずつ変わっていけると思っていた毎日。
明日もまた変わらずできると思っていた、三人での昼食。
誕生日という特異点で、ひびわれた日常。


三人の背負うものは何なのでしょうか。

佐祐理の背負うもの。
美少女ゲー、ギャルゲ、エロゲ原作だからといって、ゆめゆめ甘くみてはいけなかった。
意味の込められていない口癖なんて、ない。
真琴の「あぅー」は、子狐の鳴き声。
佐祐理の乾いた不自然な「あははー」。
心から笑うことが出来なくなってしまった少女。
自分のことを名前で呼ぶようになった少女。
きっと、あゆの「うぐぅ」だって、何かが。
もしかして、名雪の「~だよ?」にも?

佐祐理の背負うもの。
幼くして亡くなってしまった弟、一弥。
本当は大好きだった。本当に大好きだった。
なぜもっと優しくしてあげられなかったのかという思い。
頭を撫でてあげたかったという思い。

舞の背負うもの。
野犬やあゆの頭を撫でてあげる舞。
しかし彼女にも、自分の元を去って行ってしまったという友達が。
OPの1つのピース。ウサミミ。
いなくなってしまったのは、祐一。
きっと、動物に「さん」をつけるようになったのも、それと関係しているのではないでしょうか。

では、祐一の背負うものは?
7年前の記憶を、朧げにしか思い出せない彼の背負うものは?
ほとんど変わることのなかった日常が、7年ぶりに動き出す。
祐一がこの街に戻って来たことにより、ざわめきだした魔物たち。
魔物の正体は何なのでしょうか?
自分の弱さがわかっていない祐一。
それがわかれば、どう動けばいいのかもわかるはず。
たとえかわすだけでも、上出来。


魔物はなぜ5体なのでしょうか。
2体は、もう出て来ません。あとは3体です。

魔物はなぜヒロインたちと同じ数なのでしょうか。
真琴のエピソードは終わりました。舞のエピソードも遠からず終わりを迎えるのでしょう。
あとは、栞、名雪、あゆの3人です。

ざわめきだした魔物の正体。
それは、ヒロインたちの心ですか?
祐一を狙う、ヒロインたちの気持ちなのですか?
だから、佐祐理さんが邪魔なのですか?

さすがに邪推しすぎでしょうか。




この曲の名前、御存知ですか?
「Kanon」です。パッヘルベルの「Kanon」。
同じ旋律を何度も繰り返しながら、
少しずつ豊かに美しく、和音が響きあうようになっていくんです。
そんなふうに、
一見、違いのない毎日を送りながら、
でも、少しずつ変わっていけたらいいですよね。

ちゃんばらごっこ。
運動神経はいい方だと言い張る少女の左手首には、癒えることのない悲しい思い出が。
はね飛ばされる木刀は、空中を回転し、雪に刺さる。
それは、その少女を案じてやまない、もう1人の少女の確固たる決意。

水鉄砲。
本当は運動神経がいいんだよと言う、いつもすぐ怒り、とても怖い姉。
でも、彼だって知っていた。この美しい姉は、自分の事を思っていてくれているのだということを。
だから、笑顔で打ち返す。
最期に、一度だけ、笑顔で。

また傷つけた。舞踏会のときのみならず。また。わたしのせいで。
自分を傷つけようとする少女。
空中を回転し、道に倒れる剣は、彼女の折れた心。
でも、支えてくれる人がいる。
すべてを失いたいのか?
また一歩を踏み出すために、支えてくれる人がいる。


同じような対峙を繰り返しながら。
「Kanon」。
どうか三人に救いの旋律を。



第15話も楽しみです。
それでは。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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二度目まして!(死語 (ゆうき)
2007-01-08 10:03:17
>祐一を狙う途上で、佐祐理は魔物にとって

舞たちも言ってますが、そもそも魔物って何なんでしょうね・・・

たまに現れては舞に攻撃を仕掛けて。
転校してきた祐一の存在にざわめいて。
佐祐理さんを二度も襲って。
今日も相変わらず舞と、そして、祐一に迫り来ようと――

13話で舞に討たれた魔物の一体。
散る間際、何だか奇怪な行動を取っていた気もします・・・

>OPの1つのピース。ウサミミ。

今回、ついにその一端が出てきましたね。
祐一の記憶の隅でかすかによみがえる、おもいで。
麦畑にたたずむ幼い少女は、OPの・・・あの少女・・・
本当に、次回、次々回が楽しみです(涙)

ちなみに「Kanon」解説はアニメオリジナルのもので、原作には他編でもそのようなものは見られませんでした。(公式掲示板などで、殆どのファンの共通見解にはなっていましたけれど)
こういう原作にはない要素も小粋というか、心憎いところです(笑)

>あとは、栞、名雪、あゆの3人

奇しくもと言うべきか必然というべきか、この三人はKanonの企画者が担当されたお話で三編とも繋がりがあり、Kanon三部作(?)とも呼ばれています。
これまで出てきた伏線と、今までを考えるに今後待ち受ける決して軽くはない展開・・・想像するだけで胸が震えます。

結末に向かってどのように物語が収束し、そしてKanon~追走曲~のように折り重なり、日常が変わっていくのか。
京アニの腕に心から期待したいです。
返信する
ありがとうございます! (たこーすけ)
2007-01-10 02:08:28
ゆうきさん、二度目まして!
こんばんは。たこーすけです。

お読み下さり、コメントをありがとうございます!

>13話で舞に討たれた魔物の一体。
散る間際、何だか奇怪な行動を取っていた気もします・・・

2体目の方ですかね?
なんだか、祐一に助けを求めるような、あるいは祐一自身を求めるような、そんな「手」が見えるように思います…
消え散る際も、なんだか女性の叫び・悲鳴のような感じに聞こえますね…


>こういう原作にはない要素も小粋というか、心憎いところです(笑)

そのようですね!
いやー。AIR編の観鈴ちんの往人に話しかける前の深呼吸も京アニオリジナルなんですよね?たしか。違いましたっけ?
あと「涼宮ハルヒの憂鬱」だと、「ミステリックサイン」の最後の方での「すごいじゃない!」という台詞も、原作にはない京アニオリジナルでした。

原作に極めて忠実で、またそれを既読者・既プレイ者の予想をはるかに上回る品質で魅せてくれる京都アニメーション。それがゆえに、高い支持を集めているのだと思いますが、こうした「徹底した読み込み」からくる独自解釈もまた、京都アニメーションの「原作への愛情」が感じられて、とても嬉しくなってしまいますよね。


>奇しくもと言うべきか必然というべきか、この三人はKanonの企画者が担当されたお話で三編とも繋がりがあり、Kanon三部作(?)とも呼ばれています。

そうだったんですか!
なるほど。栞、名雪、あゆのエピソードは親和性が高いということでしょうか。
一本の物語にまとめあげようとすると、この並びになるのは必然というわけですね。


>これまで出てきた伏線と、今までを考えるに今後待ち受ける決して軽くはない展開・・・想像するだけで胸が震えます。

ほんと。やばいっす。なんか泣いて泣いてボロボロになりそうな予感がしています。感想とか書けるのかな…


>結末に向かってどのように物語が収束し、そしてKanon~追走曲~のように折り重なり、日常が変わっていくのか。
京アニの腕に心から期待したいです。

もうこれに関しては、AIRと同じ監督:石原さん、シリーズ構成:志茂さんですからね!全く心配しておりません。心配なのは、こっちの身体の水分が果たして足りるかどうかです!

いろいろと教えてくださり、また、ネタバレにもお気遣い下さりながらのコメント、本当にありがとうございます!
いやー。第15話もほんと楽しみです。
それでは!

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