南北戦争当時。北軍には黒人志願兵によって結成された第54連隊があった。奴隷解放の名の下に戦われていた北軍の中にあっても、黒人兵士は厳しい差別にあっていた。その中で、黒人の誇りの為に、戦争中最も激しい戦いとなった「フォート・ワグナーの戦い」の先陣として、彼らは捨て身となる絶望的な戦いを挑んでいった。「ラストサムライ」のエドワード・ズウィック監督の作品だ。 . . . 本文を読む
マリー・アントワネット。オーストリア皇女から14歳で、フランス王室の王太子ルイ16世に嫁ぎ、やがてフランス革命で彼女は民衆の憎悪の中で処刑される。そんな彼女の人生を、「ロスト・イン・トランスレーション」の監督・脚本のソフィア・コッポラが描いた。 . . . 本文を読む
元米国副大統領にして、わずかの間だけ、大統領になった男。それがこの映画の語り部、アル・ゴア氏だ。彼が語り始めてから95分間の間に、私はどれだけの衝撃と絶望を感じただろうか。しかし、彼の言葉「多くの人々が、途中で立ち止まって「自分に出来る事がある」と思うことなく、否定から絶望へと一足飛びに飛んでしまうのだ」この言葉にハッとした。まだ絶望するのは早いでは無いか、すべきことのほとんどをなし得ていないのに・・・ . . . 本文を読む
天才作曲家ベートーヴェン。しかし、彼は偏屈な男でも有名だった。話はあの傑作”第9”初演の4日前。交響曲の常識を覆す最終楽章の”合唱”のパート譜がまだ出来ていない!我が儘ベートーヴェンの要求に途方に暮れる出版者シュレンマーのもとに現れたのは優秀な女性作曲家の卵アンナ。彼女は写譜師として気むずかしいベートーヴェンのもとへと向かう。果たして初演に間に合うのか?!ハラハラドキドキのドタバタ劇が展開される・・・・ってな話ではありません。 . . . 本文を読む
「父親たちの星条旗」、「硫黄島からの手紙」。クリント・イーストウッド監督が描いた”戦争”。日米双方からの視点で描いたとあるが、戦争における真実は一つだ。そこで戦うのはただの”人間”だという事だ。 . . . 本文を読む
高校時代に天文部にいた僕はいつも夜空を眺めていた。その”遠い空の向こうに”何があるのか。人間の英知を超えた世界。遙か過去から届く星の光を浴びながら、何よりも純粋な心で宇宙を眺めていた。まだあの時の夢は宇宙を旅しているに違いない。 . . . 本文を読む
チベットの圧倒的な美しい自然の中で繰り広げられる、壮絶な民間の山岳パトロール隊の闘い。それは生死をも賭けたチベットの自然を守る為の闘いであった。その闘いには何の見返りも無い。一体彼らは何を守る為に闘うのか。一人、また一人、命を落とし、その身体もチベットの自然の中に帰って行く。ここは美しくも残酷な場所なのだ。 . . . 本文を読む