よろず戯言

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LA・LA・LAND

2017-04-03 01:11:17 | 映画

先日の休みに映画を観てきた。

エマ・ストーンライアン・ゴズリング主演のミュージカル、"ラ・ラ・ランド"だ。

"セッション”で世界中に衝撃を与えた、デイミアン・チャゼル監督の最新作。

前作に引き続き今作も音楽がメイン。

しかも切ないラブストーリーのミュージカル!

脚本も音楽も完全オリジナルの作品。

日本での公開前に、アカデミー賞最多タイの14部門にノミネートされた超話題作。

結果、主演女優賞や監督賞など、見事6部門で受賞した。

キャッチコピーは、"観るもの全てが恋に落ちる、極上のミュージカル・エンターテイメント"。

 

 

ミュージカル映画は嫌いじゃない。

とはいえ好んで観るジャンルでもない。

今作もチラシのみでは興味を抱かなかったのだが、予告編映像を観て心踊らされた。

劇中にも使用されているメインテーマをBGMに、実に高揚感のある映像だった。

これは・・・すごい楽しそうじゃないか!

マンマ・ミーヤ!やアニー、それと邦画だけど舞妓はレディなど、

これまで観たミュージカル映画はどれも楽しめた。

それにこの前評判の高さ。

もうこうなってしまうと否が応にも観たくなってしまう。

そんなわけで前売特典があったので、早々と前売券を購入し、公開されてすぐに観に行った。

 

 

 

ロサンゼルス、ハリウッド。

夢を叶えたい人々が集まる街。

女優を夢見て大学を中退し、ひたすらオーディションを受け続けるミア(エマ・ストーン)。

カフェで働きながら、オーディションの情報を得ては何度でも挑戦する。

だが、6年頑張っても、まったくオーディションに受からない。

自分には才能がないのか?

くじけそうに夢を諦めそうになっていたとき、

レストランから聞こえてきたピアノの音色に立ち止まる。

 

 

ピアノを弾いていたのは、ピアニストのセバスチャン(通称:セブ(ライアン・ゴズリング))。

ジャズをこよなく愛し、いつかジャズ専門の自分の店を持つことを夢見ていた。

ところがジャズに対する世間の関心は薄れ、セブの夢もまた叶えられないでいた。

この日もオーナーの指示で大衆に受け容れられるようなクリスマスの楽曲を演奏していたのだが、

それを無視して、別の楽曲を演奏してしまい、即解雇されてしまう。

セブの演奏に惹かれて入店していたミア。

その演奏に魅了され、セブに声をかけるのだが無視されてしまう。

 

 

その後、ふたりはパーティ会場で再会する。

会場で演奏していたバンドメンバーのなかに、

嫌々ポピュラーミュージックを演奏するセブの姿をミアは見つける。

偶然再会したふたり、言葉を交わしていると、

お互い夢を抱いていることが判り、互いに応援し合うように。

何度も再会するうち二人は惹かれ合い、交際をはじめ、

ほどなくして同棲がはじまる。

 

 

同棲をはじめて、セブに好機がおとずれる。

ジャズをアレンジし、ポップミュージックと融合させて成功した、

旧知の仲であるキース(ジョン・レジェンド)から、

キーボードが抜けたので一緒にやらないか?と誘われる。

古き良きジャズを愛するセブは参加を渋っていたものの、

ミアとの将来のことを考え、夢であるジャズの店の資金を稼ぐためにと、

不本意ながらキースのバンドメンバーになる。

 

 

オーディションでチャンスを掴めないミア。

小さな劇場を借りて、ひとり舞台をやる決意をする。

必死に台本を書き小道具を作り、準備に勤しむ。

ミアの決意を喜び、純粋にそれを応援するセブ。

ひとり舞台を楽しみにしていた。

 

 

キースのバンドメンバーになってから忙しくなったセブ。

帰りも遅く、またツアーやレコーディングなどで家をあけがちになり、

ミアとの時間がなくなってしまい、すれ違うようになってしまう。

純粋にジャズを愛していたセブが、否定し嫌っていたジャンルの音楽に没頭している・・・。

ミアはセブが夢を諦めてしまったのだと思い込み、

だが、セブはミアのためにと、安定した収入を得るため仕方なくバンドに加入し・・・。

意見が食い違って、とうとう口論になってしまう

 

 

いよいよ幕を開けたミアのひとり舞台。

だが客席はガラガラ。

終演後、客から脚本も演技もクソミソ言われ、それを耳にしてしまう。

応援してくれていたセブも、けっきょく観に来てはくれなかった・・・。

本来みていた夢とは異なれど音楽で成功したセブに対し、

何年頑張っても女優になれそうにない自分。

 

 

雑誌取材のため、ミアのひとり舞台に間にあわなかったセブ。

帰宅するとミアが荷造りをしていた。

セブとのすれ違い、ひとり舞台の不評がダメ押しになり、

とうとう女優の夢をあきらめて故郷へと帰ってしまうミア。

お互いの夢を応援していた、二人の恋が終わってしまう・・・。

 

 

数日後、セブの携帯電話が鳴る。

ミアのひとり舞台を観たキャスティング担当者からで、オーディションへの誘いだった。

本人に連絡がつかず、なぜかセブの携帯電話に連絡が入ったのだった。

既に女優をあきらめて自分のもとを去って故郷へと帰ったミア・・・。

しかし、連絡を受けてセブはすぐに車を走らせる。

まだ夢は叶えられる!

 

 

 

まあまあだった。

世間の高評価とは逆に、自分は正直いってイマイチと言いたいところ。

きつく言うと、期待はずれ。

というのも、ストーリーや音楽,俳優の演技はいいとして、

肝心のミュージカルが、中盤以降、しっとりしたものばかりなのが難点。

冒頭、渋滞したハイウェイを舞台に、高揚感バツグンの圧巻のミュージカルシーンからはじまる。

これを最初に見せられちゃ、否が応にも期待させられる。

最初に見せられたリード曲ならぬ、リードミュージカルに引き込まれた。

次いで、ルームメイトたちとの、パーティ会場へと向かうシーンに、

そのパーティ会場での、どんちゃん騒ぎ的な圧倒的なシーン。

どれもこれも最高だった。

 

 

ところがセブと恋に落ちてから一転。

二人だけの しっとりとしたバラード調のものへと変更する。

まあストーリー上これは仕方がない。

せつない物語ゆえに、ここでオーディエンスも交えた、

バカ騒ぎするようなダンスを披露されても違和感があるってもの。

しかし、それが終盤でひっくり返って、また高揚感溢れるものに戻るだろうと期待していたのに・・・。

最後の最後まで、しっとりとしたもので締められてしまった。

一応ラストのは、物語のイフ的なストーリーで最初こそ高揚感のあるものだったけれど、

だんだんと現実に戻っていくにあたって、元のしっとりとしたものへと戻る。

夢的にはハッピーエンドだが、恋的にはバッドエンドだ。

二兎追う者は一兎も得ずか。

・・・違うな。

やっぱりミュージカル映画のラストは、一番盛り上がる大団円であってほしい。

これまで観たミュージカル映画は、どれも皆、思わず踊りだしたくなるくらいラストが素晴らしかったもの。

 

 

主演のふたり、知らない人だったが良かった。

有名な役者さんのようだが、自分が洋画をあまり観ないため今回が初見。

それにしても、最近のアメリカの人気俳優、みんな細面でヒゲ面なのね。

セブを演じた、ライアン・ゴズリングもそうだが、

ドクターストレンジの主演のおっさんとか、ローグ・ワンのディエゴ・ルナとか、

インフェルノにも、そんな風貌のニイちゃんが主要キャラで居たよな。

ブラッド・ピットとか、マッド・デイモンとか、ユアン・マクレガーとか、

ひと昔前に人気だった、甘いマスクでゴツめの俳優は、もうモテないのかしら?

 

 

自分の評価とは逆に、世間では大人気でまだまだ上映が続いている。

観た人の反響もよくて、リピーターも多い。

イマイチだったと言っておきながらも、実は自分もまた観たいとは思っている。

冒頭のハイウェイのミュージカルは何度でも観たいと思えるくらい楽しかったし、

前半部分のミュージカルは本当にまた観たい。

二人の恋物語になってから、一気につまらなく感じてしまったのは、

やっぱり自分は単純にラブストーリーが嫌いなんだろうな。

 

そうそう、セッションで鬼教官を演じた、スキンヘッドで強面のJ.K.シモンズが、

今作でレストランのオーナー役で登場。

セッションでは熱いバイオレンスな役だったが、今回はセブを即刻クビにする冷酷な役。

まあ、指示に従わなきゃ解雇するのは当然か。

冷酷とまではいえないな。

そんなシモンズさんが、ラストに笑顔になってミュージカルシーンにもちょこっと参加しているので必見。 

 

あとメインテーマ曲の出だしなんだけど、

「帰りたーい、帰りたーい、あったかハイムに帰りた~い♪」

・・・って聞こえてしまうのは自分だけだろうか。

 

前売特典でもらったポストカードセット。

  



2 コメント

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Unknown (れいな)
2017-04-04 12:10:30
おはようございます。
この作品、いろんな賞を総ナメとの事で密かに気になっていただけに、よく知っている方のレビューを読めて良かったです。
なるほどだいたい予想通りでした。
「アナ雪」が何が良いのか皆目理解できなかった私には多分ウケないだろうなと思いました。
「ララ ランド」ってどうにも語呂が悪くて私はつい「ラララ ランド」と言ってしまうのですがそんな人他にも居ないかな?

回線はもし引くなら多少割高でもNTTのフレッツ光がやはりバックボーンがしっかりしていて正解だろうと思います。
うちのイオ光は先述の症状が結構昔から発生していたのですが、フレッツ光では2年間ただの一度もルーターやモデムを再起動させる様な不具合が起こりませんでした。
例のマリカWiiのオンラインでもエラー出にくかったのも記憶に新しいです。

メガルーラストーンというのはバシッ子みたいな感じで、その石を持ってると好きなルーラポイントに飛べる様になる要するにルーラ呪文みたいな物です。
ただし五大陸内だけですが。
石を貰うには普通のルーラ石を何個か取得している条件が要るらしいので、コンシェルジュがくれなかったという事はまだ条件(バージョン2クリアとか?)を満たしていないのかも?
エルおじというのは、正に仰る通りです。
蔑称でもなんでもなく、運営スタッフ自らが口にしている公式用語みたいな物になってます。
ガチのおじさんプレイヤーはなぜかエルフ女を選ぶ傾向が強く、ピンクほっぺシール貼ってて、ヒラヒラの服を着せてて、課金アイテム満載で、アクセ類は理論値揃ってて、もう一人別アカでおそろいのドレスアップをした姉妹キャラも擁している。
そんな感じですが、
最近では自ら「エルおじ」である事を公表して楽しんでる人たちも多い様です。
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ラララランドの方が語呂悪いと思うんだ ()
2017-04-05 00:22:54
れいなさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
 
ちょっと辛口のレビューだったかもしれませんが、
自分はやっぱりミュージカルには大団円を求めちゃうので、
しんみりしたこのラ・ラ・ランドはイマイチでした。
ストーリーも悪くはないのですが、なんか腑に落ちない。
 
古き良きミュージカルのテイストらしいので、
多くは年配の方にウケているみたいですね。
若い方にも、逆に新鮮でウケている感もあります。
自分とれいなさんとじゃ、性別も年代も異なるので、
自分の感想をあまり参考になさらぬよう。
冒頭のダンスはじめ、前半のミュージカルシーンは素晴らしいですし、
そういうのが好きならば観て損はないと思いますよ。
 
光導入するならば、今のプロバイダのまま移行したいと思っているので、
必然的にフレッツ光になりますね。
先日、携帯電話を買い換える際、
ちょうどドコモが光工事無料キャンペーンみたいなのやっていて、
そのチラシをもらってスタッフに勧奨されていまして、
無料なら、思い切ってやっちゃおうかしら?
なんて思っていたのですが、例の粗塩対応で無に帰しました。
 
メガルーラストーン、そんなのが導入されていたんですね。
ふむ、まだ自分はもらえる条件を満たしていないようですね。
まあ現段階で行き先未設定のルーラストーンも所持しているくらいなんで、
自分にゃ取り急いで必要ないかな?
バンリィちゃんも、一日三回も飛ばしてくれるようになりましたしね。
 
"エルおじ”、なるほどそういう専門用語が生まれていたんですね。
変身願望というか、何か強い思いがあって、それに至っちゃったのかな。
現実社会だと、妻や娘に邪険にされていて家で居場所がなかったり、
仕事じゃ中間管理職で、上下からの板挟みで苦しんでいたりして・・・。
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