よろず戯言

テーマのない冗長ブログです。

トミカ博

2017-07-21 01:51:19 | 日記・エッセイ・コラム

先日の休みに、甥っ子を連れて北九州市で開催された、

トミカ博 in KITAKYUSHU”へ行ってきた。

言わずと知れた、タカラトミーのダイキャスト製ミニカー、“トミカ”。

そのトミカを扱った、ファミリー向けの盛大なイベント。

毎年全国の主要都市で開催されているようだ。

 

 

以前からその存在を知っていたものの、

どうせ人でごった返してるだろうし、小倉や博多まで行くのも面倒だしと、

自分の息子がトミカ好きだったけれど、まったく気にしていなかった。

ところが今月はじめ、小二の甥っ子が自分の部屋に一枚のチラシを持ってやってきた。

「あのね、じいじが つれていかれんっち いいようき、おいちゃん つれっていって!」

それがこの、北九州市で開催されるトミカ博のチラシだった。

 

 

甥っ子の言う“じいじ”とは、妹の旦那、つまり義弟(自分より年上だが)の父親のこと。

義弟の実家は北九州市八幡西区。

なんでじゃ、北九に住んどんじゃけえ連れてけや。

孫かわいくて、どこへでも連れて行き、なんでも買い与える義弟の両親。

それが「連れて行けない。」って言うのだから、どうしても都合が悪いのだろう。

それで甥っ子が次に連れていってくれそうな人として、自分が選ばれたわけだ。

まあ自分の部屋にはトミカに限らずミニカーがあちこち飾られてある。

そういうのも見てるから、甥っ子は連れて行ってくれると思ったのかもしれん。

 

 

そういうわけで、開催期間中の日曜日に連れて行く約束をした。

小倉ってあまり行きたくないのよね。

天神に比べると道が判りにくいわ、渋滞ひどいわ、人と車が多い(密度が高い)わ・・・。

あまり乗り気はしないが、かわいい甥っ子のためだ。

それにまあ、やっぱり男なんだな。

少年時代からミニカー好きだったし、ちょっと興味もあったりする。

そうして当日、朝8時過ぎに妹の家へ行き、甥っ子を迎えに行く。

小倉までは車で約1時間。

開場時刻は10時になっていたが、

どうせ会場に入るのに並ぶ羽目になるだろうから、余裕をもって家を出た。

 

 

9時ちょい過ぎに、開催会場となっている、

小倉駅のほど近くにある多目的施設、西日本総合展示場へと到着。

駐車場へと車を進ませる。

前を行く車は、山口ナンバーだ。

わざわざ他県から・・・なんて思ったが、関門海峡渡ればすぐなんだから、

下関あたりだったら、田川から来るより断然近いわな。

 

おまわりさんまで居た。

 

駐車場の入口まで来ると、前を行く山口ナンバーが警備員に止められる。

助手席のウインドゥ越しに、なにか紙切れを手渡されている。

ピンときた。

駐車場満車なんだな・・・。

駐車場には入らず、直進していった山口ナンバー。

そして自分も警備員から紙切れを手渡される。

簡単な地図で周辺の駐車場が記載されていた。

仕方なく、ひと区画離れた場所にあった有料駐車場へ車を止めた。

 

入場記念プレゼントの限定トミカ。

自分が選んだ、ダイハツ・ミゼット。

 

入場記念プレゼントの限定トミカ。

甥っ子が選んだ、ツナグーンとかいうよく解らない車輛。

バス?

 

そこから歩いて会場まで行く。

そんな離れていないので、子ども連れていても徒歩5分ほど。

会場に着いてビビる。

既に100人超の長蛇の列。

「最後尾」と書かれたプラカードを手にしたスタッフ。

開場1時間前でこれか!

ようやく会場に入ると、今度はチケット購入で並ぶ。

前売りを買っているひとはそのまま入場できるが、そこもまた長蛇の列。

会場到着から30分以上経って、ようやく入場できた。

 

 

ひと!ヒト!!人!!!

会場内もひとでごったがえしていた。

そのほとんどが子ども連れの家族。

ベビーカーも多いので、とにかく身動きがしづらい。

そんななか、意のままに勝手に進んでいく甥っ子。

「こらこら!迷子になるけぇ、ひとりで行かんばい!」

慌てて手をつなぐ。

 

 

トラック・バスは男のロマン!

 

入場して最初にあるのが、博覧会の挨拶なんかが書かれたパネル。

博物館や美術館の企画展でも必ずある、主催者の挨拶とか企画経緯とかが書かれたあれ。

いつもはこういうのもひとつひとつじっくりと読んで、

順路に沿って観ていくのだが、このごった返した人ごみのなか、

悠長にそんなもの読んでいられない。

 

建設車両も男のロマン。

 

いよいよメイン会場へと進み入る。

大きなパネルが並んだ、記念撮影コーナー。

パネルをバックに記念撮影ができるというもの。

いろんなものがあり、皆、思い思いの場所でポーズを決めて記念撮影。

甥っ子はトミカのマップがそのまま背景になったパネルの前で写真を撮った。 

 

 

記念撮影コーナーを過ぎると展示ブース。

トミカの新商品から、現在のラインナップ、そして過去に発売された膨大な数のトミカ!

1970年代から現代にいたるまで、いったい何台あるのだろう?

一台一台じっくり観ていきたいけれど、人が多くてそれが叶わない。

うわー懐かしいっ!

1970~1980年代のあたりで、思わず止まって見入ってしまう。

まだまだ、ボンネットトラックなんかがふつうにある。

スカイラインやブルーバード,この頃の箱型セダンがかっこいい。

フェアレディZ,,ランボルギーニ・カウンタック!

今は人気が減退してしまったが、バブル期はスポーツカー黄金期だった。

 

 

 

そして懐かしの、ホンダ・シティ!

うわーこれこれ、当時小学生だったけれど、やけに人気あったの覚えてるわ。

この車が自機になったファミコンソフトも発売されてたんだよな、シティコネクション!

オイル缶投げつけてパトカー攻撃。

ただし猫轢いたら一機減る。

タケノコにぶつかってもシティが砕け散って一機減る。

レトロゲームの意味不明設定がなつかしい。

 

 

ホンダ・シティ

 

 

シティコネクション。

1985年にジャレコから発売されたファミコンソフト。

この車はホンダ・シティではなく、クラリスカーというカスタムカー。

実際にホンダとライセンスも結んでいない。

だが、このデザインとゲームタイトル、当時のホンダ・シティブームも相まって、それをモデルにしたのは明らか。

 

歴代トミカを堪能(・・・というわけでもないが)して、

次は大きなトミカの展示ブース。

現行販売されている数々のトミカが、

道路や商店,ガソリンスタンドに立体駐車場、工事現場など、

建物などのオプション商品などとともに巨大なジオラマが組まれていた。

タカラトミーの商品、プラレールも一緒に展示されていて、

チビッコたちがかぶりつき。

 

 

  

よく見ると、なんか解らないが動物のフィギュアも多く飾られていた。

動物園の再現にしちゃ盛大過ぎるなと思っていたら、甥っ子が教えてくれる。

「あれ、アニアばい!」

タカラトミーが展開している、動物や恐竜の可動フィギュアシリーズ、“アニア”。

あーそういえば店頭で観たことあるわ。

けっこうリアルでラインナップも豊富で、

動物フィギュア好きな自分も何度か立ち止まって見たことがある。

箱がトミカっぽいと思っていたが、なるほどタカラトミーだったか。

でも可動のために、関節や口なんかにモールドが入っていて、

それが嫌で、けっきょくこれまで購入したことがない。 

 

 

やけに動物フィギュアが多いと思ったら、これもタカラトミーの商品だった。

 

フィギュアは固定ポーズでいいから、モールドなしでお願いしたい。

キャラクターモノのフィギュアも、最近のは可動重視になっていて、

やっぱり関節がそういうふうになっちゃってるんだよな。

いくらデキが良くても、それだけでダメ。

フィギュアで遊ぶわけじゃないんだから、固定ポーズでいいんだよ!

あ、このアニアは子ども向けの玩具なんだから、文句は言わない。

 

壊れたジオラマのプラレールを一所懸命修理しているおねえさん。

スタッフさんも大変だな。

 

大きなジオラマを過ぎると、いよいよアトラクションゾーン。

ここから先はプレイチケットなるものを購入し、入場料とは別料金で、様々なアトラクションを体験できる。

甥っ子がやりたいと言っていたのは、“トミカ組立工場”。

ボディやシャーシなど、数種類の色や柄が用意されていて、それぞれ好きなパーツを選び、

自分だけのカスタマイズのトミカを、目の前でスタッフに機械で組み立ててもらうというもの。

それ以外にも、トミカ釣りとか面白そうなものがあった。

甥っ子を迎えにいったとき、「お金持たせちょうき、色々遊ばせてやって。」と妹に言われていた。

まあ、自分が出してやってもいいから、全部のアトラクションで遊ばせてやろうと思っていたものの・・・。

 

 

 

“トミカ組立工場:待ち時間90分”の貼紙が目に入る。

「ええぇ~!?」

1時間半も並ばにゃならんの!?

他のアトラクションも30分~100分の待ち時間。

にも関わらず、その列はどんどん伸びていく。

しかもプレイチケット購入にも長蛇の列。

甥っ子を説得し、アトラクションは諦めさせた・・・。 

代わりにトミカなどで無料で遊べる広場があったので、その列に並ぶ。

 

甥っ子が大好きな“カーズ”のブース。

 

しかし・・・これまた40分以上待つことに・・・。

その待ち時間に退屈しのぎに、既に遊んでいる一家や、一緒に並んでいた他の家族を眺めていた。

夢中になって遊ぶ子どもたち。

だが、ほとんどの場合、子ども以上に夢中になっているのが、お父さんたち。

大抵、自分よりもずっと若いお父さんたちなのだが、

まあ器用に道路パーツなんかそろえて、立体道路やらサーキットやら組み上げていく。 

プラレールなんかも、トンネルやら陸橋やらを用意して、

線路を変更するスイッチなんかも駆使して、見事なものを完成させる。

すげえな・・・わしにゃ無理じゃ。

で、お父さんが必死に作り上げても、それが完成する頃には子どもは既に飽きていて、

違うオモチャで遊びだすというのも多く見た光景・・・。

また完成したはいいが、すぐに交代時間となり、

時間をかけて完成したものを、すぐにバラして片付けるハメに・・・。

 

 

待っている家族。

暑さと待つことで、イライラしがち。

ベビィカーの乳児はぐずり続け、子どもは言うことをきかず、くたびれているお母さん。

なんで来ちゃったんだろ?っていう、げっそりしたおじいちゃんやおばあちゃん。

しかし、悪いガキってのはどこにでも居るもので、

ジグザグに順路を作っているコーンとバー、コーンからバーを外して遊ぶガキ。

スタッフが「あぶないから、はずさないでね。」とやんわり注意しても、きかない。

親はその都度、注意しているのだが、まったく言うことを聞かないガキ。

そんな甘っちょろい注意の仕方で止めるかよ!

二回言ってきかなかったら、ゲンコツかませっての!

最近の親ってのは、いや、自分と同世代のヤツらもだが、みんな甘っちょろい。

言うこときかんガキにゃ、体罰だよ。

 

 

ひと組の家族に驚愕する。

父親はひょろっとしていて、なんかおとなしそうで、メガネにハンチング。

母親はポニーテールに白のワンピース、ハキハキした感じの方。

30代前後の夫婦だ。

子どもは二人。

5歳くらいのおにいちゃんと、2歳くらいのおとうと。

問題はこの、おとうと。

列に並ぶ前から、何が気にくわないのか?

母親に向かって、わめきながら殴りかかっていた。

手に持っていたカバンを振りまわし、もおう片方の手もゲンコツで乱れ打ちだ。

その表情は、怒っているわけでも泣いているわけでもなく冷たい無表情ときた。

なんだこのガキ!?、こわっ!

 

 

それが自分のすぐ近くに並んだものだから、

うわーっ、あのクソガキと一緒に遊ぶことになりゃしないだろうな・・・。

そんな心配が頭をよぎる。

並んで待っている間も、ポールを崩したり、バーを外して投げ飛ばしたり・・・。

その都度、お母さんがそれを元に戻すのだが、即座にまた崩すガキ。

「**くん、やめなさい!」

そう叱るけれど、やめることはしない。

とうとう体を掴んで制しようとする母親だが、

それが気に食わず、またわめき声を上げて床に突っ伏し暴れ出す。

叫び暴れるその子を抱きあげて、たまらず列から離脱するお母さん。

このガキはやはり無表情だから、怖いったりゃありゃしない。

これホントにヤバいガキなんじゃ・・・?

 

ミサイル搭載したトミカが!

今も自衛隊の装甲車とか地雷除去作業車なんかあるけれど、

昔はこんな物騒な車輛も商品化されていたのね。

  

一部始終を見ていたが、その間、まったく何もしないお父さん。

なんだこの、ヒョロメガネは!?

自分のガキが悪さして暴れて、周りに迷惑かけているのに、注意もしなけりゃ関心も示さない。

他人ごとのように、ずっとスマフォをいじっているだけ。

全て妻に任せっきりか?

そりゃ、あのガキもロクなもんにならんだろうな・・・。

同じ男として、このヒョロメガネを見ていて腹がたってきた。

もしコイツが義弟とかだったら、ブン殴ってるわ。

二人のガキを連れて母親は列を離脱したが、このヒョロメガネはそのまま並んでいた。

順番が来たら、ガキ共を呼び寄せようって魂胆か。

 

レトロな’70年代の初期のトミカ。

 

列に並んで待つこと45分・・・。

ようやっと順番が巡って来た。

スタッフに靴を入れるナイロン袋を手渡され、靴を脱いでプレイスペースへ。

何ヶ所かに、トミカやプラレール、その道路や線路のパーツなどがまとめて置かれていて、

各々好きなものを取って、制限時間内で自由に遊べる。

一度に30組くらいずつ、入れられていたのかな?

スペースに入れたのは、この組の後らへんだったので、いい場所が獲れずに隅っこで。

「じぶんで好きなん取ってきて遊び。」

甥っ子にそ言って、自由にやらす。

チビッコでごったがえしているオモチャ置き場に行きたくないし、なによりも面倒。

待ちくたびれていて、動きたくない。

 

甥っ子が取って来たオモチャ。

トミカはいずこ・・・?

というか、なぜカバばかり3体も?

 

他の子どもらが山ほどオモチャを取って持ってきては、

それらを並べ組み立て、にぎやかに遊んでいるのに対し、

うちの甥っ子ときたら、なんか道路と線路のパーツ数枚に、

商店のパーツと、動物のフィギュアだけ持ってきた・・・。

いや、控えめな性格の子だけど、これはあまりに控えめ過ぎる・・・。

それよりも、なぜトミカを一台も取って来ん?

 

最終的にこうなりました。

 

甥っ子のすぐ隣、見馴れた格好の男の子が座って遊びはじめた。

ゲッ!?

さっき暴れていたクソガキじゃねえか!

うわぁ、やっぱりコイツらと同じ組になってしまったのか!

さっきまでヒョロメガネしか並んでなかったのに、どっから沸いて来やがった!

うちの甥っ子に悪さでもしたら、タダじゃおかねえからな!

甘っちょろいテメエの親父に代わって、このワシが鉄拳制裁してやるからな。

 

 

・・・・・。

で、ヒョロメガネや母親たちはどこよ?

だいぶ離れた場所で、両親とおにいちゃんが遊んでいた。

母親が何度かこのクソガキを呼んではいたが、まるっきり無視。

無心になって、ひとりでトミカで遊んでいた。

干渉しないでいると、ずいぶんおとなしく遊ぶ。

似たようなガキ、前にも見たなあ。

大勢と居ると何が気にくわないのか、暴れて癇癪を起こすのに、

ひとりになるとおとなしくて良い子になるという・・・。

それにしても、けっきょく時間いっぱい、この子をひとりきりにしたままで、連れに来ない両親て・・・。

他人の家庭の教育やしつけに、あれこれ言うもんじゃなかろうが、どうなんかね?

 

 

無料のプレイスペースを出て、少し緩和されたかな?

そう思ってアトラクションの列を見たら、待ち時間はさらに伸びていた。

そりゃそうだろうな・・・。

この日、午後3時半からディーラーで車の定期点検を予約していた。

なので3時までには帰宅しなければならない。

これ以上待っては間にあわなくなってしまう。

やっぱりアトラクションはナシで。

すまぬ、甥っ子よ。

 

マリオカート!

 

なんだかんだで、時間は正午を過ぎていた。

出店の並ぶフードコートみたいな場所で軽食。

一番に目に付いた、富士宮やきそばを買う。

甥っ子が真っ先に食べたいと言ったのは、“ハラミ串焼き”。

ハラミて・・・。

暑かったので、かき氷も。

「かき氷の味、なんがいい?」

「ブルーハワイ!」

ちょ・・・ブルーハワイて。

 

甥っ子に買ってあげた、トランスフォーマーみたいな人形。

これもトミカの派生商品みたい。

 

ショップコーナーもあったので最後に買い物。

イベント限定トミカがたくさん売られていたので、いくつか買って帰ろうかと思ったら・・・。

ひとがごったがえしていて、ゆっくり買い物なんてできやしない!

とくに限定トミカの売り場には、明らかに家族連れではなく周りから浮いている、

トミカおたくとでも言うべきか、おひとりさまのオッサンが多数。

しかもカゴに大量の限定トミカ。

「お一人様5個まで」とか、そんな感じで購入個数が制限されていたが、

この連中、同じものをその限界数までカゴに入れている。

転売屋とかそんなだろうか?

 

そうそう、ドライブヘッドっていうんだった。

どうみてもトランスフォーマー・・・。

 

けっきょく限定トミカは諦めて、甥っ子が欲しがっていた、

トランスフォーマーみたいな人形と、妹一家にみやげでもと、

トミカがプリントされたクッキーを購入。

レジも長蛇の列で、20分以上待った・・・。

会場の外へ出ると、朝よりもさらに増えている入場待ちの列。

うわぁ・・・このひとたち、今から入場しても満足に遊べないだろうに。

駅方面から、まだ次々と家族連れがやってきては、列の最後尾に並んでいる。

みんなこの長蛇の列みて、よく並ぶ気になるな・・・。

駐車場で代金清算。

に・・・2,000円!

いやあ、疲れた疲れた。

人ごみも列に並ぶのも大嫌い。

こういうイベント、二度とゴメンだが、かわいい甥姪にせがまれちゃうとなあ・・・。

 

都会はやっぱ駐車料金が高いのう・・・。

トミカ博のレシートに、メッセージが書かれていたのに今気付いた。

 



コメントを投稿