よろず戯言

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松浦一酒造

2016-07-02 22:35:15 | 旅行・まち歩き

※当記事、"松浦一酒造"には、グロテスクな画像が含まれています。

苦手な方は、読まれる際ご注意ください。

 

休みを利用して、佐賀県の伊万里市(いまりし)に行ってきた。

伊万里市といえば、有田町とならぶ佐賀県でも屈指の焼物の町。

江戸時代に献上品として名を馳せた陶磁器、"鍋島”で知られる伊万里焼の町。

だが、今回の自分の目的地は、伊万里焼ではなく、町のはずれにある酒蔵だ。

 

福岡から高速道路で佐賀県伊万里市を目指す。

大分道から九州道、そして長崎道から西九州道へと進み、佐世保三川内ICで下りる。

途中どしゃぶりで、ワイパー最速にしても、視界が見えなくなるくらいの悪天候。

一般道、国道35号線を北上し、202号線,204号線を経て、

長崎県佐世保市から佐賀県有田町を通過して、目的地の伊万里市へと入る。

佐賀県は隣の県だけど、伊万里市は西北部で長崎県との県境にある場所。

2時間半ほどかかって伊万里市に到着。

 

出かける前に見た地図で、主要な交差点だけを覚え目的地の酒蔵を目指す。

伊万里市内の204号線をひたすら北上。

中心部の市街地を逸れて、少しさびれたところで看板が見えた。

かわいらしい河童のイラストが描かれた看板。

そうして、目的の場所に到着。

204号線から、その酒蔵を目指してわき道へ車を右折。

ところが・・・これ一方通行なんじゃないの?ってくらい狭い道。

しかも、酒蔵の前には車を止められるスペースがねえ!

 

駐車場にあった酒のタンク?を利用した看板。

 

おかしいな・・・観光バスでツアー客も来るような酒蔵のはず。

離れた場所に駐車場が設けられているのかな?

狭い道なのに、けっこう車が通る。

停車なんてしたら迷惑だろうから、止まらずにとりあえず通り過ぎる。

ぐるっと区画を周ったけれど、駐車場らしきものがない。

ううむ・・・ひょっとしたら駐車場がないのかもしれない。

仕方ががないので、200mほど離れたところにあったコンビニに車を停めて、

そこからどしゃぶりのなか傘を差し、徒歩で酒蔵まで歩いた。

 

酒蔵に到着すると・・・駐車場あるじゃん。

大通り沿いにあった美容室の真裏に、広めの駐車場。

お酒のタンク?に、歓迎の文字。

この広さなら、観光バスも停められるわな。

しかし・・・大通沿いに駐車場の案内欲しいわ・・・。

少し思案して、またコンビニまで歩いて戻って車で来ることにした。

 

色褪せ・・・というか色剥げた案内看板。

 

だが、車で来て、いざ止めようと思ったら、駐車スペースに個人の名前のプレートが・・・。

え?

ここ酒蔵の駐車場じゃあないの?

よく見ると、いくつかプレートのないスペースもある。

酒蔵が駐車場の一部を、近隣の住民に月極めで貸しているとか?

若しくは従業員の駐車スペースとか?

よく解らないが、とりあえずプレートのない場所に車を停めた。

 

酒蔵に行こうと思ったけれど、案内看板の矢印だと、

その酒蔵の工場らしき場所の中を通る。

でもって、その中ではフォークリフトがせわしく稼働中。

こんな場所さすがに通っちゃマズイだろ?!

仕方ないので、案内看板は無視して、道路を大回りして酒蔵へ。

 

 

団体客もあるようだが・・・えらい近場のツアーだな。

 

佐賀県伊万里市にある酒造メーカー、松浦一酒造

創業は1716年、江戸時代からおよそ300年続く、老舗の酒蔵だ。

この酒蔵のある松浦地区で一番の酒蔵になりたいという思いから、この名が付けられたという。

店のたたずまいが、まるで飾りっ気がなく、とても地味で古めかしい。

テレビや雑誌で紹介される酒蔵なのに、こんなにも地味だとは・・・意外だった。

店の入口には、旅館や料亭などでよく見る、団体客を歓迎するプレートがあり、

やはり有名な酒蔵であることが判る。

 

看板に載っている牛の着ぐるみは、伊万里牛のキャラクター。

佐賀牛とは差別化されているらしい。

 

 

 

入口にはかわいらしい、河童の石像。

建物の中へ入ると、またも河童の像。

今度はセクシーなポーズで、たわわな胸をつけた女性の河童像がお出迎え。

ひょうたんから杯へ、どうやら酒を注いでいるようだ。

その像の下に、「釜にお金を投げ入れてみてください」の貼り紙。

これはコイン投入に反応して、このセクシーな河童が持つひょうたんから、

杯へ水が出るとか、そういうからくりでもあるのかしら?

釜のなかをのぞいてみると、何枚か硬貨が入れられていた。

とりあえず帰りにやってみるか。

・・・と思っていたら、見事にそれを忘れた。

 

 

 

昭和30年代まで実際に使用されていたという、酒造りの器具類が雑多と展示されていた。

途中、奥の作業場が丸見えなのを隠すように、のれんが下げられ、

スタッフが少ないのか?

お店の管理というか、整理整頓というか、手が回っていないのを感じさせてくれる店構え。

まあ、こじゃれた雰囲気のとこもいいけれど、こういうのもいいやね。

自分に気付いて、50前後とおぼしき女性スタッフが「いらっしゃいませ~。」と声をかけてきた。

作業服でも制服でもなく、エプロンやら三角巾やら着けているわけでもなく、

シックなワンピース姿。

ものっすごい普段着なんですけど。

 

「社長の孫が描きました」みたいな張り紙も。

 

酒造りの道具やら、古い酒の甕(かめ)などの展示物のみならず、

いろんなモノが雑多と並んで、所せましと展示されている。

写真撮影の許可をもらって、それらを見て回る。

日本中からかき集めたかのような、おびただしい数の河童の置物が展示されている。

陶器のものからガラスのもの、木彫りのもの紙細工からなんでもアリだ。

コミカルな河童からリアルでちょっと気味悪いやつまで様々。

 

酒に関連する道具や、河童グッズはいいとして、

よく解らないのが、古銭や紙幣のコレクション。

海外のコインもたくさん展示されていた。

この酒蔵の社長、蒐集癖があるのかしら?

 

無数にあるカッパグッズ。

何点あるのだろうか?

 

なぜか古銭や紙幣のコレクションまで。

もう意味が解りません。

 

サイン色紙が並んでいるコーナーも。

ほとんどが、地元テレビのリポーターやローカルタレントなのだが、

ひときわ目立っていたのが、俳優の宇梶剛士さんのサイン。

芸能人のサインって、なんて書いてあるのかサッパリで、

一般人がみても誰のものなのか解らないものだけど、

ここまではっきりと読み取れるサインって珍しいかも。

 

 

宇梶さんの色紙だけ存在感が凄かった。

というか、ちゃんと読めるサインが少ない。

 

そうしていよいよ、お店のいちばん奥へと進む。

これまで見てきたおびただしい数の河童たち。

なぜ河童なのか?

近くの川で河童伝説が残っているからか?

創業者が単に河童好きで店のマスコットになったというわけでもない。

この酒蔵が河童だらけな理由はその奥に展示・・・

・・・いや神棚が設けられて祀られているもので解る。

 

 

店の一番奥に、神棚が設けられて祀られているものが。

 

しめ縄がかけられ、その下に神棚が設けられている。

たくさんのお供え物が置かれ、その奥にあるものが祀られていた。

ガラスだかアクリル製だかのショーケースに入っているそれ。

これまでに何度かテレビや本で見たことがある。

うつぶせの状態の河童のミイラ。

 

 

 

全長は50cmくらいだろうか。

足を曲げているので、本来の全長はもっと長くなるだろう。

横に広がった目、お皿の痕跡なのか?

くぼんだ頭頂部。

背骨とあばら骨がくっきりと浮き出ていて、手には水かきも確認できる。

ただ、背中に甲羅はないようだ。

河童なのかどうか判らないけれど、人ではないことは確か。

それに自分が知っている哺乳類のどれでもない。

強いて言うなら、チュパカブラかな。

  

薄暗い場所だったけれど、物が物だけにフラッシュ撮影は遠慮した。

結果、あまりきれいに撮れなかった。

まあ、見る人によってはグロいので、これくらいのボケ具合がちょうどよかったかも。

 

河童の好物とされるキュウリ。

しっかりとお供えされていた。 

 

この河童のミイラ、この酒蔵の母屋から発見された。

なんでも「うちには何か珍しいものがある。」と、この酒蔵で、

代々伝え聞かされていたそうだが、ずっとそれが何か判らずじまいだった。

ところが昭和28年、母屋の屋根の葺き替え工事の際、

大工さんが梁の上に木箱がくくりつけられているのを発見。

その中身が、この河童のミイラだったという。

箱に"河伯"と書かれていて、これが河童なのだと判明したという。

水の守り神としても知られる河童。

酒づくりに欠かせない水。

以来、この酒蔵の守り神として、この河童のミイラは大切に祀られているという。

 

 

そういやこんな食玩あったなあ。

ここの河童のミイラもフィギュア化されていて驚いた。

 

念願だった河童のミイラをしっかりと目に焼き付けて、

ここで、やっと買い物。

そう、忘れていたけれど ここは酒造メーカーの直売所のなか。

お酒を買わないでは話にならない。

まあ、河童のミイラだけを観に来るひとも居るとは思うけれど、

せっかくなので、お酒を買って帰ろうではないか。

とはいえ日本酒は苦手。

伊万里市で生産が盛んだという梅。

その梅の実を使用した梅酒のセットと、

同じく伊万里市で生産された茶葉を使用した紅茶のリキュールを購入。

あとはかわいい河童のマスコットが付いた耳かき。

もっとTシャツとかマスコット人形とか、河童グッズをたくさん作るといいのに。 

 

車でなければ試飲もできる。

酒好きにはたまらないだろう。

 

清酒は苦手なので、梅酒と紅茶のリキュールを購入。

にごり酒が欲しかったけれど、冬季のみの販売だった。

 

かわいい河童のマスコットが付いた耳かきも購入。

 

さて、わざわざ伊万里市まで河童のミイラを観に行ったわけだけど、

昨年は天狗に縁のある、添田町の高住神社へ行った。

その前は皿屋敷なんかにも行ったなあ。

この時期に、こういう場所へ赴きブログに記事にする。

このブログを長年読まれている、察しの良い方はもうお判りだろう。

今年の夏も、あれを開催しようと考えている。

だけど、完治しないまま仕事復帰して悪化の一途のばね指に加え、

8月には歯茎の病気で入院が控えている。

開催時期の調整が非常に厳しいので、きちんと開催できるかどうか判らない。

 

 

 

やったらセクシーな河童のイラストがたくさん。

黄桜酒造の河童を思い出した。

よくよく考えたら、ドラクエⅩのウェディ♀とそんな変わらないんだよな。

 

三次元の河童も、やたらセクシーなのやグラマラスなのが多い。

 

高速道路とガソリン代。

計8,653円也。 

ブログ記事のための出費は惜しまない!

 

信じるか信じないか、あなた次第!

 



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