竹細工を学ぶポータル(初心者用)

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笊(ザル)の作り方

2014-12-10 06:19:18 | 日記


まず、材料を用意(作成)します。

A:編み組み用ひご 90本 寸法は30cm×4mm、厚み1mm弱

B:外枠 1本 17mm×XXcm 厚み2mm(XX=笊の直径により異なり、円周に5cmプラス)
     例えば直径24cmの笊の場合 半径(12cm)×2×3.14=75.3+5=80.3cm

C:笊面下支え材 1本 8mm×YYcm 厚み3mm (YY=Bの円周(例では75.3cm)) 

D:笊面押さえささら 1本 13mm×XXcm 厚み 上部2mm・下部3mm
  13mmの幅を根元は残して8分割します。
  初心者の方には高いハードルかもしれませんが頑張ってください。
  8本が7本になっても6本になっても見映えを気にしなければOKです。
  初めての場合はまずは先に進みましょう。



まずはAを組んでいきます。
上図のように2本の竹を縦にいくつか並べて、
横から上と下へ交互へ差し込んでいきます。
今回は24cmを例にしていますので90本を使って正方形に組んで行ってください。



組んだら枠を組み立てます。
まず外枠(A)の両端を上図の右上のように5cmほど薄くします。
重なるように円周よりも5cm長くしている部分をキレイに重ねるための作業です。
上になる竹は内側を薄くしますが下になる竹については2種類方法があります。
表を削る方法と裏を削る方法。私は裏を削る方法をお勧めしています。
理由は重ねがずれると下の削り部分が見えてしまう可能性があるから。
ま、上達すればそんなこともないんですけどね。

次に、まっすぐの外枠(A)と笊面下支え材(B)を上図の左のように
丸くして留めるのですが単に手で曲げるだけでは上手く行きませんので
(私は)ガスコンロで熱して曲げます。
コツは外枠(A)と笊面下支え材(B)を結束バンドで固定して
それぞれの節の位置を合わせてから火であぶって曲げます。
節の部分はそれ以外の部分に比べて曲り方が異なるので
一緒にやらないとAとBで違う曲りになってしまったりします。
あぶる前に少し水につけてください。乾燥してると折れやすいので。
少し曲げたら水に付け、また曲げるように時間をかけて曲げていってください。

そして重なる部分に切欠きを入れて、鉄線で巻いて留めます。
が、私は上図の右下のように竹串を釘のようにして留めてしまいます。
これだとズレることはほぼありませんが竹串を打つ穴はキリや手回しドリル(100均)を
使ってください。無理に押し込むと竹が割れますので。
笊面下支え材(B)はお教えしたサイズで作ると少し長くて外枠の中に収まりません。
加減をみながら丁度外枠の内側にはまるように切って長さを調節してください。

外枠はいきなり丸くならずに楕円っぽくなっていますので
数日そのまま置いておきましょう。



丸くなった外枠を編んだ笊面に合わせて切ります。
ここで間違うと笊がお盆になってしまいます。
置いた外枠の外周にえんぴつなとで印を入れて切ってください。
少し大きい笊面を押し込むからこそ笊面の丸みが生まれるのです。
内側に線を入れると平面になってお盆となります。
編んだ笊面をジョキジョキ切ったイメージが上図の右です。



切った笊面を枠の上に乗せて外枠の中に押し込んで行きます。
押しこめたら上の図のようになり、裏面を見ると笊面下支え材(B)が
笊面が抜けないように支えてくれるのが分かります。



さて、最終段階が近づいて来ました。
まず断面を見てください。
笊面を笊面下支え材(C)が下から支えていますので、
あとは上から押さえることになります。
そこで使うのが笊面押さえささら(D)。
DとCで笊面をサンドすることによって安定させているわけです。

笊面押さえささらも私は熱で少し曲げて使っています。
外枠の重なり部分に笊面押さえささら(D)の切れ目が入っていない部分を当て
皮藤で巻いていきます。
皮藤は両端の10cmを除いて濡らしておくと折れにくくなり、巻きやすくなります。

完成品



表面(ささらの形状を参考に)



裏面(笊面下支え材(B)が短いという失態(^^)、皮藤も雑。)



微妙なコツはまだまだあるのですが、まずはやってみましょう。
初回で工程が理解できれば2作目は上手くいきます(^^)

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