竹細工を学ぶポータル(初心者用)

初心者が竹細工を学ぶために役立つ映像や情報をまとめています。

網代編みを学ぶ(2)

2014-12-19 06:19:13 | 日記
<2014年12月>



上の写真は完成見本で私の作品ではもちろんありません。
網代編みの弁当箱にチャレンジしています。
というか思いっきり壁にぶちあたってます。



編むのはできるのですが問題は立ち上げ方。



完成写真を見ると斜めに立ち上げています。
どうやってやるんだ。
という状態なので下写真のようにやってみようかなと。
ちなみに立ち上げ実験なので実際の寸法ではありません。
きっちり作って失敗したらショックでかいというか出来る気がしない(^^)



編み板

2014-12-15 06:34:02 | 日記
網代編みをしている時にこんな編み板があれば便利なのでは?
と思って作ってみました。



編み板といっても材質は段ボール。
単に家にあったamazonの段ボール箱を利用しただけのものです。
楯に2本入っている筋目は箱の角なんですが、折り曲げられるのは収納に便利。
ひごをまとめて差し込むにも折れ曲がるのは案外便利。
表はビニールを貼ってみましたが裏は段ボールのままで、
実際に使ったイメージが下の写真。



四隅に開けたスリットでひごの開きを押さえることで
目を詰める際には便利です。
編む際には一か所をスリットから出して作業します。

使い始めて間もないですが悪くない使い勝手かと。

笊(ザル)の作り方

2014-12-10 06:19:18 | 日記


まず、材料を用意(作成)します。

A:編み組み用ひご 90本 寸法は30cm×4mm、厚み1mm弱

B:外枠 1本 17mm×XXcm 厚み2mm(XX=笊の直径により異なり、円周に5cmプラス)
     例えば直径24cmの笊の場合 半径(12cm)×2×3.14=75.3+5=80.3cm

C:笊面下支え材 1本 8mm×YYcm 厚み3mm (YY=Bの円周(例では75.3cm)) 

D:笊面押さえささら 1本 13mm×XXcm 厚み 上部2mm・下部3mm
  13mmの幅を根元は残して8分割します。
  初心者の方には高いハードルかもしれませんが頑張ってください。
  8本が7本になっても6本になっても見映えを気にしなければOKです。
  初めての場合はまずは先に進みましょう。



まずはAを組んでいきます。
上図のように2本の竹を縦にいくつか並べて、
横から上と下へ交互へ差し込んでいきます。
今回は24cmを例にしていますので90本を使って正方形に組んで行ってください。



組んだら枠を組み立てます。
まず外枠(A)の両端を上図の右上のように5cmほど薄くします。
重なるように円周よりも5cm長くしている部分をキレイに重ねるための作業です。
上になる竹は内側を薄くしますが下になる竹については2種類方法があります。
表を削る方法と裏を削る方法。私は裏を削る方法をお勧めしています。
理由は重ねがずれると下の削り部分が見えてしまう可能性があるから。
ま、上達すればそんなこともないんですけどね。

次に、まっすぐの外枠(A)と笊面下支え材(B)を上図の左のように
丸くして留めるのですが単に手で曲げるだけでは上手く行きませんので
(私は)ガスコンロで熱して曲げます。
コツは外枠(A)と笊面下支え材(B)を結束バンドで固定して
それぞれの節の位置を合わせてから火であぶって曲げます。
節の部分はそれ以外の部分に比べて曲り方が異なるので
一緒にやらないとAとBで違う曲りになってしまったりします。
あぶる前に少し水につけてください。乾燥してると折れやすいので。
少し曲げたら水に付け、また曲げるように時間をかけて曲げていってください。

そして重なる部分に切欠きを入れて、鉄線で巻いて留めます。
が、私は上図の右下のように竹串を釘のようにして留めてしまいます。
これだとズレることはほぼありませんが竹串を打つ穴はキリや手回しドリル(100均)を
使ってください。無理に押し込むと竹が割れますので。
笊面下支え材(B)はお教えしたサイズで作ると少し長くて外枠の中に収まりません。
加減をみながら丁度外枠の内側にはまるように切って長さを調節してください。

外枠はいきなり丸くならずに楕円っぽくなっていますので
数日そのまま置いておきましょう。



丸くなった外枠を編んだ笊面に合わせて切ります。
ここで間違うと笊がお盆になってしまいます。
置いた外枠の外周にえんぴつなとで印を入れて切ってください。
少し大きい笊面を押し込むからこそ笊面の丸みが生まれるのです。
内側に線を入れると平面になってお盆となります。
編んだ笊面をジョキジョキ切ったイメージが上図の右です。



切った笊面を枠の上に乗せて外枠の中に押し込んで行きます。
押しこめたら上の図のようになり、裏面を見ると笊面下支え材(B)が
笊面が抜けないように支えてくれるのが分かります。



さて、最終段階が近づいて来ました。
まず断面を見てください。
笊面を笊面下支え材(C)が下から支えていますので、
あとは上から押さえることになります。
そこで使うのが笊面押さえささら(D)。
DとCで笊面をサンドすることによって安定させているわけです。

笊面押さえささらも私は熱で少し曲げて使っています。
外枠の重なり部分に笊面押さえささら(D)の切れ目が入っていない部分を当て
皮藤で巻いていきます。
皮藤は両端の10cmを除いて濡らしておくと折れにくくなり、巻きやすくなります。

完成品



表面(ささらの形状を参考に)



裏面(笊面下支え材(B)が短いという失態(^^)、皮藤も雑。)



微妙なコツはまだまだあるのですが、まずはやってみましょう。
初回で工程が理解できれば2作目は上手くいきます(^^)

竹細工 道具たち

2014-12-05 07:00:41 | 日記
竹細工に使っている道具たちです。
鉈、ノコギリ、幅引き以外は全て100均というこだわりのなさ。
ノギスとせんがけ、面取りは今後導入予定。



鉈(ナタ)です。
ホームセンターで2,500円くらいだった記憶が。
困ってないけど道具(鉈)にはもっとこだわるべきなのか。



左から鋸(のこぎり)。昔、木工用に買ったものを使ってます。
横上はマイナスとプラスのドライバー。
その下は大き目のカッター。
その右はペンチで、その上は金属線。
ハサミと鉛筆。



上段の金属製ノコギリは竹の断面をキレイに切る時に使います。
その横の竹串は竹の釘として利用。笊の枠を固定する際に使用。
その横のピンセットは皮藤を巻く際に重宝します。通す穴を開けたり引っ張り出したり。
斜め上はメジャー。
下段の左は結束バンド。これがないとくじける場面が増えます。
横は手回しのドリル。竹釘を刺す穴を開けたりしています。
その横はヤスリ。いまいち使い勝手がよくありませんが。



軍手はストッパーの突起付き。
上横は霧吹きと下は輪ゴム。



Yさんから購入した幅引き。 便利です。



ヒゴ竹を曲げるために購入したハンダ付け用具。
使い勝手は追って報告します。ダイソーで400円なり。

竹食器作りを学ぶ

2014-12-05 05:04:30 | 日記
竹箸や水筒といった食器に使える塗料はないかと
探してみたらありました。
早速ネットで申し込み。
届くのが楽しみです。



木製食器用天然ニス 1,944円

実際に使ってみましたが特に問題も無く。
身体にも悪くは無さそうですが短所は以下で確認ください。

<メーカー情報>

食品の光沢材に使われます透明セラックニスを応用しました。
成分・・セラック25%、無水エチルアルコール75%
200cc遮光ガラスビン入り。(約2㎡の木面を2度塗り出来ます)

長所
①食器に塗ってご使用頂き安全であること。(口に入っても安全な食品添加物で構成されています)
②食器に防水被膜を付与でき、水の浸水を防ぎ木製食器を長持ちさせるとともに、カビの発生を防ぎ衛生管理に役立ちます。
③塗装面の塗り替えが容易なこと。(塗面の仕上がりがお気にめさないときはアルコールで拭き取れば元の素地に戻せます。
アルコールニスですので速く乾燥します。光沢が落ちても再塗装して頂ければ艶は戻ります。 )
④木材素地が呼吸できる塗膜を形成するため、無垢材などの耐久性を高めます。
⑤食用色素を数パーセント添加して頂きお好みの色の木製食器用着色ニスが作れます。

短所
①天然ニスのため合成樹脂のような耐久性はなく、頻繁にお使い頂くと水道水中の塩素で侵され白けたりします。
②高温に弱く、沸騰したお湯に長時間漬けたりしますと塗膜が曇ったりします。
通常はセラックニスの短所が食器用ニスとして最大の欠点となるため、漆や合成樹脂を食器用の仕上げ材として使いますが、弊社では一般の方に自然塗料の長所も知って頂くために、このたび製品として発売させて頂きました。
用途的には無垢の木製お菓子器、サラダボール、箸、フォーク、スプーン、そばうち用木板、竹細工食器などの塗装です。

<Wikipediaより>
シェラック(英語:shellac)は、
ラックカイガラムシ、およびその近縁の数種のカイガラムシの分泌する虫体被覆物を精製して得られる樹脂状の物質である。セラックともいい、漢語では「紫膠」という。

<用途>
・製紙用サイズ剤、塗料、接着剤、剥離材、ヴァイオリンなどの弦楽器や木製家具に塗るニス、ワックスなど。
・レモン、グレープフルーツなどの柑橘類のフルーツワックス。天津甘栗などの光沢剤。
・医薬品の錠剤、錠剤状のチョコレートなどの食品のコーティング材。
・日本工業規格(JIS K 5909)、日本薬局方、日本化粧品原料基準、食品衛生法にも記載されており、幅広い用途がある。