A子の花園

花壇や公園で撮った季節の花を咲かせます。

堀切の花菖蒲・古典園芸植物

2018-06-05 17:29:22 | 植物
古典園芸植物は、江戸時代に日本で育種、改良され、独自の発展を遂げた園芸植物、また明治時代以降でもその美的基準において栽培、育種されている植物の総称です。
幕末にはハナショウブが圧倒的な発展を示すようになる。このように江戸時代だけでも種々盛衰の波がありました。
江戸時代の園芸の特徴として、階級、性別を超えた愛好が挙げられます。
堀切菖蒲園や小高園(初のハナショウブ園、1856年頃開園)のような、特定の植物を集め植栽して江戸市民の娯楽に供した観光施設も生まれました。
江戸時代、藩によっては藩士の情操教育や精神修養のために園芸を奨励するところも少なくなく、趣味、癒し、芸術的精神の発露の手段として園芸、育種を行なう個人、結社も少なくなかった。ハナショウブの父とも讃えられる旗本、松平菖翁(しょうおう)(松平左金吾定朝)はその例である。このようにして投機とは無関係に育種された植物も少なくない。
現代でも新しい品種が増えているものもあり、より美しい花を求めて交配、実生に努める育種家、愛好家も少なくない。ハナショウブのように、新花の作出が続いている一方で江戸時代の品種がかなり多く残されているものもあります。
堀切菖蒲園では松平菖翁が作出した花菖蒲を菖翁花として育種、保存、展示しています。

花菖蒲・菖翁花

連城の璧 (れんじょうのたま)


・参考サイト
自然と伝統の散歩道
ハナショウブ
菖翁花