タカダスマイルのブログ

京都西院発!!はぐれフォーク純情派宣言、何となくブルースを引きずり関西を中心に全国で活動中。

2023/04/26

2023-04-26 04:18:00 | 日記
不思議だが本当だ。

人生は不思議だ。
不思議だが本当だ。

いくつものカーブがあり、舗装された道もあれば突然の山道もある。
穏やかな風に吹かれていれば、大雨と雷に悩まされたり、ジメっとした明け方から、うなされる熱帯夜まで。
それでも歩く。
ゴールは「死」だ。
沢山の笑顔に気持ちよくなっていたら、陰口と嫌味、露骨な嫌がらせに心を痛める時もある。
傷口は痛むが、気づいたら治っていたり。
足をすくわれて、よろけた先に手をつけば、花びらがある。
とても綺麗な色だ。
とても良い匂いだ。
この匂い知ってるな。
高校生の頃に付き合っていた、あのコのハンカチの匂い。
フローラルって言葉はそれで知った。
差し出された手は大きくもあり、いやそれは錯覚で、とても小さくてあったかい掌だ。
それに助けられて、また歩く。
ひとりで歩いていたら隣には誰か居て、ニコリと笑っていたと思ったら手を振ってどこかへ行った。
少し疲れて腰かけていたら、どこからか楽しげな声がする。
近づいて一緒に話したいのに、その一歩がとても重い。
また歩き始める。
あれ?ここどこなんだろうって不安になって、どうしようかと悩んだら夜が更けた。
灯りが見える、小さな灯りだが力強い。
「おーい!こっちだよ!こっち!こっちだ!」
その声は友の声なのか?不思議と懐かしい声だ。
その灯りの近くには家があった。
自分の家に似ている、というか自分の家だ。
ベッドに横たわると、睡魔が襲ってきた。
何時間眠っただろうか、でも疲れが取れたわけではない。これは年齢のせいなのか?
扉を開けると、目の前にはまた道が。
歩く、歩く、歩くのをやめてしまえば良いのにと思うけれど、やはり歩く。
力強くはないが、疲労困憊ってわけでもない。
トボトボと歩いてはいるが、孤独に打ちひしがれているわけでもない。
ただ歩いている。

あーあの角を曲がれば良かった。
なんて思う事はしょっちゅうだ。
それでも、曲がらなかったから前に進むしかない。

不思議だ、とても寂しい旅だ。
だが、どこかで楽しんでいる。
それが本当だ。