多摩てばこ通信

食べもの、祭り、テニス、お酒、こだわりものを中心とした情報発信とひとりごと

最近読んだ本(その107)

2024年04月14日 | Weblog
最近読んだ本から

「日本史を暴く」 磯田 道史著 中央新書
戦国・江戸・幕末の歴史の裏側を著者が古文書解読により明らかにする。忍者の実態、江戸時代の生活、日本人チョンマゲのやめ方、修学旅行の始まり、江戸時代のマスク、江戸時代の猫の寿命など……。
日本史の古文書の多さにも驚くが、筆者の古文書あさりによる新発見がこんなにもあるのも驚く。歴史の表を知っているからこそ裏が気になるもの。また、過去の伝染病の古文書研究からコロナ対策が見えてくる。感染症から藩主を守る家老の苦労には町民・村人を守る努力は見えない。為政者は守るが民は守らない。この国にこの伝統がないか心配になってきたとある。その通り、今の行政と同じ。どっちを向いて仕事してんの?

「月の立つ林で」 青山 美智子著 ポプラ社
月にまつわる連作短編集。いつも青山美智子さんの本を読む時は、相関図を書きながら読む。第一章の主人公の弟が、第二章では脇役で、出てくる。後の章では弟の師匠劇作家の家族の話に……。もう分からなくなってきた。月にまつわるYouTuberは誰なのか。様々な人間模様を越えて月は今日も輝いている。

「イエメンで鮭釣りを」ポール・トーディ著 白水社
砂漠の国イエメンで鮭を育て鮭釣りをする、このとんでもないプロジェクトをできると信じてしまった研究者。この滑稽で心温まる突拍子もないプロジェクトのいく末は?
ビジネスマンが59歳で初めて書いたこの本がベストセラーに。

   

最新の画像もっと見る