11月29日(火)、まほろばホールにて地域防災研修会を開催しました。
七ヶ浜町で復興支援活動を進めている名古屋のNPO法人レスキューストックヤードの浦野愛氏を講師としてお招きし「災害から一人ひとりの命と暮らしを守るために~東日本大震災 発生からの半年間を振り返る」と題した講演会と町内の自主防災組織関係者の事例発表をしていただきました。
①講演 NPO法人レスキューストックヤード 常務理事 浦野愛氏
レスキューストックヤードは、阪神・淡路大震災をきっかけに設立されたボランティア団体「震災から学ぶボランティアネットの会」を発展的に解消し2002年に設立された特定非営利団体で、日本国内で起こった災害に際し救援・復興支援活動を行い、またその教訓を広めるため全国で講演活動を行っています。
東日本大震災に際しては七ヶ浜町に活動拠点「ボランティアきずな館」を構え、継続的な復興支援活動を行っており、代表の栗田暢之氏は東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)の代表世話人として活躍しています。
今回の講演では「災害から一人ひとりの命と暮らしを守るために~東日本大震災 発生から半年間を振り返る」と題し、レスキューストックヤードの七ヶ浜での活動のほかに、過去の災害から学んだ教訓や地域でできる防災対策の見直しなど、実践的かつ詳細なお話しを常務理事の浦野さんよりいただきました。
内容をちょっとだけプレイバック。
「災害後のことがメインの自主防災活動ですが、今までのやり方で “災害で死者を出さないまち”づくりができるのでしょうか?
避難誘導班、炊き出し班、救護班・・・組織図に名前が挙げられている人たちは本当に生き残って自分の任務を果たせるのでしょうか?
今までの地域での防災対策や防災訓練を見直す必要があります。
災害が起こる前の準備『減災』を進める訓練メニューや役割分担が必要です。
それから防災マップ班、家具転倒防止班、災害時要援護者班・・・などを日常の活動の中に組み込んでいくと良いでしょう。
そして地域の誰もが活動に関わりやすい楽しい防災メニューを考えましょう。」
「災害時要援護者対策には3つのステップがあります。
①災害時に一人や家族だけで安全に逃げることが不安な人を把握する。
②一人ずつ災害時の避難方法を検討する。
③実際に避難が上手くいくか、防災訓練の中で確認する、ということです。
町内会、自主防災組織、消防団、民生委員などとの協力体制、そしてご近所さんとのつながりが大事です。」
「頼りになるのはご近所さん、と言われます。
でも普段から接点のない人に災害があったからといって『協力しましょう』と呼びかけても戸惑ってしまいます。
だから【防災訓練】という会話を交わす場をきっかけにしてコミュニケーションを深めましょう。
防災という切り口は、コミュニケーションの場を生み出しやすく、このような小さなきっかけ、出会いの場の積み重ねでしか地域の助け合いの仕組みづくりは進めていけないのではないでしょうか。」
浦野さんは、これまで阪神・淡路大震災や新潟県中越地震、能登半島地震、岩手・宮城内陸地震など災害救援・復興支援活動の最前線で活躍した経歴を持ち、今回の震災においても七ヶ浜町に長期滞在しながら被災者支援に取り組んでいます。
また、レスキューストックヤードではそういった活動で得られた教訓を多くの人に広め、減災に資することも重要な業務としています。
今回の講演でのたくさんの経験やデータに裏打ちされた説得力のある丁寧なお話しに参加者は頷きながら聴き入っていました。
②事例発表 舞野地区 田村雄二氏
舞野地区の自主防災会立ち上げにあたって尽力された方で、民生委員4年目になります。
大和町内で最も甚大な被害を受けた舞野地区が地震発生直後どのような状態だったのか、民生委員としてどのような活動をしたのかを具体的にお話しいただきました。また舞野地区の自主防災組織立ち上げの経過についても詳しくお話しいただきました。
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この日は区長さん、民生委員さん、ボランティアさんなど100名近くの参加者がありました。
3月11日に発生した大地震による震災体験を踏まえて、改めて災害に強い地域づくり、人づくりを進めることを目的に社協が開催した研修会でしたが、町民の皆さんの関心の高さが強く感じられました。
七ヶ浜町で復興支援活動を進めている名古屋のNPO法人レスキューストックヤードの浦野愛氏を講師としてお招きし「災害から一人ひとりの命と暮らしを守るために~東日本大震災 発生からの半年間を振り返る」と題した講演会と町内の自主防災組織関係者の事例発表をしていただきました。
①講演 NPO法人レスキューストックヤード 常務理事 浦野愛氏
レスキューストックヤードは、阪神・淡路大震災をきっかけに設立されたボランティア団体「震災から学ぶボランティアネットの会」を発展的に解消し2002年に設立された特定非営利団体で、日本国内で起こった災害に際し救援・復興支援活動を行い、またその教訓を広めるため全国で講演活動を行っています。
東日本大震災に際しては七ヶ浜町に活動拠点「ボランティアきずな館」を構え、継続的な復興支援活動を行っており、代表の栗田暢之氏は東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)の代表世話人として活躍しています。
今回の講演では「災害から一人ひとりの命と暮らしを守るために~東日本大震災 発生から半年間を振り返る」と題し、レスキューストックヤードの七ヶ浜での活動のほかに、過去の災害から学んだ教訓や地域でできる防災対策の見直しなど、実践的かつ詳細なお話しを常務理事の浦野さんよりいただきました。
内容をちょっとだけプレイバック。
「災害後のことがメインの自主防災活動ですが、今までのやり方で “災害で死者を出さないまち”づくりができるのでしょうか?
避難誘導班、炊き出し班、救護班・・・組織図に名前が挙げられている人たちは本当に生き残って自分の任務を果たせるのでしょうか?
今までの地域での防災対策や防災訓練を見直す必要があります。
災害が起こる前の準備『減災』を進める訓練メニューや役割分担が必要です。
それから防災マップ班、家具転倒防止班、災害時要援護者班・・・などを日常の活動の中に組み込んでいくと良いでしょう。
そして地域の誰もが活動に関わりやすい楽しい防災メニューを考えましょう。」
「災害時要援護者対策には3つのステップがあります。
①災害時に一人や家族だけで安全に逃げることが不安な人を把握する。
②一人ずつ災害時の避難方法を検討する。
③実際に避難が上手くいくか、防災訓練の中で確認する、ということです。
町内会、自主防災組織、消防団、民生委員などとの協力体制、そしてご近所さんとのつながりが大事です。」
「頼りになるのはご近所さん、と言われます。
でも普段から接点のない人に災害があったからといって『協力しましょう』と呼びかけても戸惑ってしまいます。
だから【防災訓練】という会話を交わす場をきっかけにしてコミュニケーションを深めましょう。
防災という切り口は、コミュニケーションの場を生み出しやすく、このような小さなきっかけ、出会いの場の積み重ねでしか地域の助け合いの仕組みづくりは進めていけないのではないでしょうか。」
浦野さんは、これまで阪神・淡路大震災や新潟県中越地震、能登半島地震、岩手・宮城内陸地震など災害救援・復興支援活動の最前線で活躍した経歴を持ち、今回の震災においても七ヶ浜町に長期滞在しながら被災者支援に取り組んでいます。
また、レスキューストックヤードではそういった活動で得られた教訓を多くの人に広め、減災に資することも重要な業務としています。
今回の講演でのたくさんの経験やデータに裏打ちされた説得力のある丁寧なお話しに参加者は頷きながら聴き入っていました。
②事例発表 舞野地区 田村雄二氏
舞野地区の自主防災会立ち上げにあたって尽力された方で、民生委員4年目になります。
大和町内で最も甚大な被害を受けた舞野地区が地震発生直後どのような状態だったのか、民生委員としてどのような活動をしたのかを具体的にお話しいただきました。また舞野地区の自主防災組織立ち上げの経過についても詳しくお話しいただきました。
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この日は区長さん、民生委員さん、ボランティアさんなど100名近くの参加者がありました。
3月11日に発生した大地震による震災体験を踏まえて、改めて災害に強い地域づくり、人づくりを進めることを目的に社協が開催した研修会でしたが、町民の皆さんの関心の高さが強く感じられました。