福島の元競輪選手、鮫川村の議員として、遠藤貴人さん、当選でございます!
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◆元競輪選手や移住者も
9市町村で予定された10選挙の半分が無投票で終わった今回の統一地方選では、5議員選で17人の新人議員が誕生した。30歳代の人や、都会から県内に帰って来た人も含まれている。大切なふるさとが活気を取り戻せるように、有権者らは新たな力や女性ら多彩な人材が参加した形での活発な議論を期待している。
8年ぶりに村議選が実施された鮫川村の役場では27日午前、当選証書が交付され、初当選した遠藤貴人さん(34)にも手渡された。元々は競輪選手だが、「若手がいないと議会が偏った政策ばかりになる」と立候補を決意。選挙戦では脚力を生かし、自転車で村内を回った。「若手や女性にも政治を身近に感じてもらえるよう、自分が先頭に立って議会に新しい風を吹かせたい」と意気込んだ。
同村議選で初当選した1人の鍼灸しんきゅう院経営の京條英征さん(71)は約20年前、東京都内から県内に戻った。只見町出身で、高校卒業後は銀行員などとして東京で働いたが、美しい自然に魅せられて村への移住を決意した。村には東京電力福島第一原発事故で汚染された牧草などを焼いて容積を減らす仮設焼却施設がある。原発事故で観光や農業は風評被害を受けており、「県外にいた経験を生かして村の魅力を磨き、観光客を呼び込むことで自然豊かな村を子供たちに残したい」と話した。
喜多方市議選では6人の新人が誕生した。立候補者は定数と同じ26人にとどまり、2006年に合併で現在の市ができて以降、初の無投票だった。求職中だという同市の無職塩見和広さん(56)は「自分が期待する人を選べない」とがっかりしていた。
議員選に立候補した77人のうち、女性は1割にも届かなかった。北塩原村議選で再選された若林幸子さん(58)は埼玉県川越市出身で5年前に同村へ移り住んだ。「県外に情報発信して農家の収入源を増やす。修学旅行や学生合宿の誘致に力を入れ、村の元気を取り戻したい」と力を込めた。
2015年04月28日 Copyright © The Yomiuri Shimbun