関聖帝君の国際交流

関公は、 即ち関羽の尊称です。 昔から関公は様々な宗教から尊称を受けました。

フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』によると、
１、道教では「協天大帝関聖帝君」として神格化された。

２、儒教では五文昌の一人「文衡聖帝」とされて「山西夫子」と呼ばれている。武より文の面が強調されており、台湾などでは受験の際に礼拝される。

３、仏教では「伽藍神（伽藍菩薩）」として神格化された。

４、政治面から見ると、乱世の中で特定の個人に対して忠誠を尽くした関羽は、為政者から見ると賞賛すべき人物であった。そのため、北宋・徽宗皇帝が爵諡の「忠恵公」後に「武安王」として封じ「崇寧真君」とした。その後南宋期には「義勇武安王」とされたと伝わる。明初には神号「協天護国忠義関聖大帝」とされてから熹宗皇帝が「三界伏魔大帝神威遠震天尊関聖帝君」に封じ、清代に入ると順治帝が「忠義神武関聖大帝」として、後に宣帝が「忠義神武霊佑仁勇威顕開聖大帝」と次々と追贈している。
政治面では、清朝が公認した関帝信仰は、満州を劉備、蒙古を関羽になぞらえた兄弟結盟を背景とし、蒙古との関係を維持する目的もあった。

文聖人といえば、孔子しか指しません。しかし武聖なら、唐の時代は姜子牙（太公望）で、宋以降は岳飛、関公と並んで祀られていました。しかし、清の時代以降、岳飛は清人の先祖金人と戦ったことがあるという遺恨があるから、意図的に関公だけを武聖と呼ぶことになりました。

三国演義のおかけで、華人の間に、関公信仰が深いです。いろいろな業界の守護神になりました。台湾では、以下の分類があります。

１、商売の神様
彼の出身地は中国最大の塩湖である「解池」の近くにあり、その出身地から塩の密売に関っていたといわれている。そして、伝説によると、関公は算盤を操ることに得意だから、商売にも強いだと推測されました。

２、試験の神様
三国演義によると、関公はいつも「春秋」を読んでいるから、文才もあると認められます。
春秋（しゅんじゅう）とは、魯国の年次によって記録された中国春秋時代に関する編年体の歴史書である。儒教では、孔子の手が加わった、もしくは孔子が作ったとされ、その聖典である経書（五経または六経）の一つとされている。

３、軍人の神様

４、警察の神様
台湾の警察局派出所に行くと、たぶん関公の位牌ないし像、写真ガ見えます。

5、ヤクザの神様
喧嘩に強いそうからです。

最近、関公に関する一つ面白い新聞記事を読みました。

カトリック教の教徒であるパラオの大統領陶瑞賓さんは返り申し（願解き、還願）のため、台湾北部の港町「基隆」の「善化警善堂」に来て、お礼参りをしました。

なぜかというと、陶さんが前職の駐台大使の任中、大統領のポストを狙ったが、失敗しました。陶さんは1996年から十数回「基隆」の「善化警善堂」に参拝して、すっかり関公の信徒にもなりました。選挙のこと、関公は乩童（台湾の神憑り）、通訳を通じて、「積極に努力すれば、必ず大統領になる」と励ました。ようやく今年11月、陶さんが大統領に当選します。そのため、馬英九が総統に当選したとき、就職晩餐会とお寺の新寺起工式の行事とぶつかるから、晩餐会に出席せずに、起工法要に参加しました。そして、今月就任したばかりで、「就任した七日間以内、必ずお礼参りに来ます」という約束を守って、再び基隆に来ました。感心ですね。

http://tw.news.yahoo.com/article/url/d/a/081120/4/19r58.html

しかし、陶さんはこの世から去ったとき、お迎えに行く「上帝」は、エホバですかあるいは三界伏魔大帝の関公ですか。問題になりそうですね。たぶんじゃんけんで決めるでしょう。