JARL広島県支部では,毎月1回のペースで,電子工作教室を開催しており,毎回10名以上の参加者があります。
ここで使う教材として,ワイヤレスマイクをAMとFMの2種類開発いたしましたが,いずれも,CWが出せるようにと付加回路を組み込んでいるため,結構部品点数も多く,工作教室の開催時間(約3時間)では,かなり慣れた参加者でなければ完成までたどり着けないこともあり「上級者向けキット」の扱いにしています。
FMワイヤレスマイクの回路図(以前にも掲載しています)
基板と完成写真です
より組み立てやすく(とっつきやすく),かつ廉価なもの(現在のワイヤレスマイクは,ケースもがっちりしたものを使っていることもあり少々キット価格は高め?),という要望もありますので試作してみました。
回路は,できるだけ簡略なものとして,でも,周波数安定度は確保するために,セラロックを使いました。また,「音楽も流せればいいな」というオーダーもありましたので,簡易ミキサー(?)も入れてみました。「できるだけ簡易にするんじゃなかったんかい」という声も聞こえそうですが(^^ゞ
基板サイズは50mm×50mm(少し空き地はありますが・・・)完成したので,早速電源をつないでみました。(UM-3×2本使用です)
出力は0.2mWほどです。
バンドパスフィルタは回路図にあるとおり,チョークコイルを使った30MHz帯のもの1個と,AMZコイルを使った80MHzの同調回路1個だけということで,高調波は「これでもか」状態です。
一番背の高いのが,10MHzのセラロックを9逓倍した目的の周波数(実際は88.5MHz)です。仕方ないといえばそうですが・・・
音的には,特に問題ありませんので,こんな感じで試作完了といたします。
あとは,ケースに入れて,VRは,音声用と音楽用2つ(贅沢ですね),音源入力ジャックを取り付ければ完成ということになります。
早速,秋月電子通商さんに,部品注文いたします。
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