東海道新幹線放火 火をつけて死亡した男の身元判明 新幹線初の「列車火災事故」
30日午前11時半ごろ、
神奈川県小田原市上町付近を走行中の東京発新大阪行き東海道新幹線「のぞみ225号」車内で起きた放火事件で、
神奈川県警は火をつけて死亡した男の身元を
東京都杉並区西荻北の
林崎春生(はやしざき・はるお)容疑者(71)と発表した。
一方、国土交通省は同日、東海道新幹線の火災について、
新幹線では初の「列車火災事故」と認定した。
(産経新聞 6月30日)
神奈川県警は30日、
新幹線火災で死亡したのは東京都杉並区の男(71)と
横浜市青葉区の整体師桑原佳子さん(52)と判明したと発表した。
火災が発生した東海道新幹線に乗り合わせて死亡した横浜市青葉区の整体師、桑原佳子さん(52)は、
火災発生直前と思われる30日午前11時27分、
フェイスブックに「今日は、これまでの平穏無事のお礼参りに伊勢神宮へ伺います」と書き込んでいた。
お伊勢参りに向かう途中の悲劇。
コメント欄には「違いますよね」「返事してよぉ」などと桑原さんの無事を願う知人のコメントが並んだ。
(産経新聞)
JR東海道新幹線のぞみ号で起きた車内火災で、
死亡した男が乗客に「逃げなさい」と告げた直後、自らに火を付けていたことが
30日、神奈川県警への取材で分かった。
また、煙を吸い心肺停止だった女性が同日午後、搬送先の病院で死亡が確認され、
死者は2人となった。
県警捜査1課は男について、現住建造物等放火の疑いで捜査。
2人の身元確認を急ぐとともに、1号車の現場検証を行うなどして詳しい経緯を調べている。
のぞみ号は発生から約3時間後、緊急停止していた小田原市上町から非常運転を行い、小田原駅に到着。
乗客約800人を降車させた。
県警捜査1課によると、
男は先頭1号車の1列目に座っていた60代女性に「拾ったからあげる」と千円札数枚を差し出したが、断られるとうろうろし始めた。
間もなく小型のポリタンクを取り出して頭から油をかぶった。
男は「やめなさい」と諭す女性に対し、「あなたも逃げなさい」と発言。
女性がその場を離れ振り返ると、男から火の手が上がったという。
女性は無事だった。別の乗客が、ライターで火を付ける男の様子を目撃していた。
男は所持していた免許証の写しから、70代とみられる。
一方、死亡した女性は60歳ぐらいで、2号車寄りのデッキに倒れていた。
逃げる途中で一酸化炭素中毒に陥ったとみられる。
火災は同日午前11時40分ごろ、東京発新大阪行き「のぞみ225号」で新横浜-小田原間を走行中に発生。
白煙が車内に充満し、1~3号車の乗客は後方車両に避難したが、
死亡した2人以外に31~59歳の男女4人が重傷、16人が軽傷を負った。
JR東海によると、東京-新大阪間などで上下線33本が運休、
最大3時間半の遅れが出るなど運行ダイヤが大きく乱れた。
(2015年06月30日 時事通信社)
「電話で怒鳴る」「自室は段ボール箱いっぱい」 自宅周辺で目撃された男の異様な行動
走行中の新幹線で自らに火を放った男。周囲を巻き込むつもりだったのか、あるいは何らかの抗議行動だったのか-。捜査線上に浮上した71歳の男の東京都内の自宅周辺では、異様な行動が近隣住民らに目撃されていた。
半年ほど前のことだ。深夜の静まりかえった杉並区の住宅街にガラスの割れる音が響いた。男の自宅は2階建てアパート1階の一室。近所の50代男性は翌朝に目撃した異様な光景を今でも鮮明に覚えている。
「男の部屋の窓ガラスが割れていた。部屋の窓ガラスを割って室内に入ったようだ。室内は段ボール箱がいっぱいに詰まっていて、人が暮らすような感じじゃなかった」。男は1人暮らしとみられ、この男性は「妻が数回、男が電話の相手に怒鳴る声を聞いた」と話した。
(産経ニュース)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます