【オリエント工業 事業終了のお知らせ 全文】
事業終了のお知らせ
2024.8.21
突然になりますが創業者であり、
長年にわたり会社を牽引してまいりましたオリエント工業の代表「土屋日出夫」が、
体調を優先することを決断し引退を決定いたしました。
私たちの会社を支え信じて下さったすべてのお客様、パートナーに心から感謝申し上げます。
代表の健康状態を考慮し彼の願いを尊重するため、会社としても事業を終了することとなりました。
私たちの会社が皆様の生活の一部となり共に歩んできた時間を思い出して頂けると幸いです。
これからも皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
ギャラリー&ショールームの営業は2024年9月20日をもちまして終了させていただきます。
上野ギャラリー&ショールーム:03-3832-4832
工場の営業は2024年10月20日をもちまして終了とさせていただきます。
なお、誠に勝手ながらシリコン製頭部及びボディの新規の受付は出来ません。
カスタマーサポート:03-3692-3151
MAIL:order@orient-doll.com
ラブドールメーカーとして知られるオリエント工業が8月21日、会社としての事業終了を発表した。約47年間の歴史に幕を下ろす。
公式サイトの発表によれば、創業者であり代表の土屋日出夫さんが、体調を優先して引退を決断。
その上で「代表の健康状態を考慮し彼の願いを尊重するため、会社としても事業を終了することとなりました」と報告した。
東京・上野のギャラリー兼ショールームは、9月20日(金)をもって営業終了。工場は10月20日(日)で終了。それに伴い、新規の受注受付も停止する。
オリエント工業は1977年、特殊ボディメーカーとして東京・上野に創業。
シリコンやソフトビニールを用いてラブドールを製造/販売。製品は、かたわらに寄り添って心を和ませてくれるような、「心の安らぎ」を得られる女性像を目指してきた。
1977年に発売した第1弾製品「微笑」以降、半世紀近くにわたって、ユーザーの要望などを踏まえた多彩な製品を開発している。
様々な事情で性処理が困難な人々に向けて、性処理だけが目的の「ダッチワイフ」ではなく、人と相対し関わり合いを持つことができる「ラブドール」を創ろうと工夫を続けてきた。
1982年には「上野相談室」(現上野ショールーム)を設け、購入希望者には製品の説明だけではなく、カウンセリングを行うこともあった。
2000年代に入って以降は、オリエント工業の名が知られるようになりユーザー層が拡大。
同年に発売した製品「ファンタスティック」は、成人向け漫画誌『COMICペンギンクラブ』において連載記事のマスコットキャラクターに起用された。
ほかにも、ゲームメーカー・アリスソフトとのコラボレーションとして、ゲーム『大悪司』のキャラクター・岳画殺を製品化した。
2003年には老人介護の練習や実技を目的としたダミー人形「とめさん」を開発。2005年には、ラブドール「キャンディガール」をテーマにしたアダルトアドベンチャーゲームが発売された。
また、ユーザー参加型のフォトコンテストを継続的に開催するなど、ラブドールの普及に貢献してきた。
2017年には創業40周年を記念した展覧会「今と昔の記念展」を、東京・渋谷のアートスペース・アツコバルーで開催。大盛況のうちに終了した。
オリエント工業は今回、事業終了の発表の中で「私たちの会社を支え信じて下さったすべてのお客様、パートナーに心から感謝申し上げます」とコメント。
その上で「私たちの会社が皆様の生活の一部となり共に歩んできた時間を思い出して頂けると幸いです」とし、「これからも皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます」と呼びかけた。
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