《座間事件》「臭いとか、9人が9人とも、全部違うんですよ」
「まず死亡を確認するため体に触ると、冷たくなっていて、心臓が止まっていました。そこで、首についているロープを切って、解体のために浴室まで引きずって行ったんです。(殺害して)放っておくとマズイと思ってました。調べてたなかに、死体はすぐに腐り始めるとあったので……」 「Aさんは裸の状態だったの?」 「いや、ぶら下げたとき(殺害時)に服を着せてます。下着も。ズボンを穿いてました」 心理的な抵抗はあったが、すぐに事前に用意していた刃物を使い、解体に取りかかったという。 「まずは血抜きのために首を落とすんですけど、うつぶせの姿勢で、浴槽の縁にみぞおち部分を載せ、体は外でみぞおちから上が浴槽内という状態でした。もちろん、抵抗はありました。とくに一人目に関しては。包丁を相手の首のうなじの部分につけて、引いたときに……コーラを振って開けるとモワモワと出てくるじゃないですか、そんな感じで血が出てきたんですよ。蛇口を上に向けて水を出したように。その瞬間に、頭痛がしました。でも、殺したからには、やらなきゃならないと決めてましたから。ただ、ウワッとなって……。映像(ママ)とか臭いがすごいんですよ。それでも、やらないと捕まると思って……」 それから白石は解体の手順をひとつひとつ、落ち着いた口調で説明する。
「首を落として、血を抜いて、そのあと肩を落として、手首、肘をバラして、もう片方の肩を落として、手首、肘とバラして……。足に取りかかる前に、精神的な限界を感じて、寝ちゃいました」 「……眠れたの?」 「寝れました。倒れるように寝てました。それで朝に起きて、腐臭を少しでも防ぐために、早くしないと、と思って浴室に行って、『うわーーーっ』となったんですけど……」 この驚愕の気持ちを口にするとき、白石は肩を落とし、大きく息を吐いた。 「前の日、浴槽に水を張って、大量の入浴剤を入れて、そこに全部浮かべてたんですね。でも、昨日よりも臭いがひどくなった気がして……。だけどこのままやらないと、もっとひどくなると思って……」 続いて実行した手順をふたたび説明する。 「胴体を浴槽から出して、足首、膝、太ももの付け根の順で切っていきました。今日中にやらないと、と思って、取りかかりました」 そう話す白石は両腕を胸の前で組み、目を瞑っている。 「で、大きい部分をバラして、関節ごとのバラしが終わったら、皮を切ったり、骨から肉を外す作業をやったんです」 正直、耳にしていて嫌悪感を覚える内容だ。だが私は聞く。 「やっぱり、忘れられない状況だった?」 「いやあ、よく憶えてますね。いま思えば、臭いとか、(殺害、解体した)9人が9人とも、全部違うんですよ。最初のとき、すごい臭いがすると思ってましたけど、他の人をバラしてみて、あれは全然臭くなかったんだって気付きました」
「あ、小野さん、次回の差し入れ、やっぱり深キョンじゃなくて、前回のとは違う橋本環奈のやつ(写真集)でもいいですか? 深キョンはその次ってことで……」
「あ、小野さん、次回の差し入れ、やっぱり深キョンじゃなくて、前回のとは違う橋本環奈のやつ(写真集)でもいいですか? 深キョンはその次ってことで……」
小野一光 文春オンライン
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