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新型コロナウイルス

2020年01月29日 | 社会

「中国のお客様の来園拒否はしません」新型コロナウイルスによる肺炎、東京ディズニーランドが方針

中国で新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大していることを受け、上海ディズニーランドが1月24日、当面休園することを発表するなど観光への影響が出ている。

千葉県浦安市の東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、今後の対応について、行政の指導があった場合は従うとしつつ、「中国からのお客様の入園をお断りすることなどはしない」と、現段階での方針を示した。

中国では旧正月にあたる「春節」の大型連休期間が25日から始まった。


旅行団体を総括する中国旅行社協会は27日、コロナウイルスの感染拡大を受け、国外への団体旅行をすべて禁止すると発表したばかりだが、すでに多くの観光客が中国から訪日している。

27日午前、東京ディズニーリゾートの最寄駅であるJR舞浜駅には、来園者とみられる多くの人がマスクを着用する姿があった。

毎年、「春節」には多くの観光客が訪れる東京ディズニーリゾートは、どのような対応を取るのだろうか。広報担当者に話を聞いた。

空港や百貨店など、接客に従事するスタッフや職員がマスクを着用するケースが増えていると報じられているが、東京ディズニーリゾートの従業員はどうなのだろうか。

広報によると、「現時点では来園者や社員やアルバイト(キャスト)にマスクの着用を義務付けることは考えていません」とした上で、「浦安市をはじめ、千葉県および国側からの行政指導が入った場合にはそれに従います」との方針を示した。

その上で、「コロナウイルスに限らず、インフルエンザや他の感染症を防ぐためにも、お手洗いには消毒液を設置しているほか、清掃作業の徹底に務めるなど普段と変わらない対応を取っています」とした。

中国では上海ディズニーランドが1月24日、当面の間、休園することを発表するなど影響が出ているが、「東京ディズニーリゾートでは、現時点で閉園などの対応を検討していることはありません」と回答。

「中国からのお客様の来園を拒否するなどということも現状では考えておりません」と、特別な対応策は取らないことを明らかにした。

 広報担当者は、「中国からの来園者、日本からの来園者にかかわらず、個々人の体調を考慮した上でご来園頂きたいと考えております」とコメントした。



新型肺炎 中国国内の死者132人 患者5000人超 

中国の保健当局は、新型のコロナウイルスによる肺炎の患者が、新たに1459人増えて5974人となったと発表し患者の数は、中国本土で5000人を超えました。また、死亡した人は26人増えて、合わせて132人となりました。
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中国の保健当局、国家衛生健康委員会は、29日、新型のコロナウイルスに感染して死亡した人の数が、28日の発表から新たに湖北省で25人、河南省で1人の、合わせて26人増えて、中国本土で132人になったと発表しました。

また患者の数は、1459人増えて5974人となり中国本土で5000人を超えました。このうち、症状の重い人は1239人に上っているということです。

このほか、中国本土以外では、これまでに17の国と地域で83人の感染者が確認されています。
湖北省 重体患者が228人
感染拡大が最も深刻な湖北省の保健当局は、29日の発表で、重体の患者が228人いるとしているほか、27日に発熱などを訴えて病院で診察を受けた人は3万人を超えるとしていて、感染拡大の防止とともに、医療態勢の拡充が課題となっています。

(2020年1月29日  NHK)




中国・武漢で発生した新型コロナウイルスは、世界中に感染者が拡がり、警戒が強まっている。このまま2003年のSARSウイルスや、2015年の韓国・MERSウイルスを超えるパンデミック(感染爆発)へと突き進んでしまうのか--多くの中国人が大移動する春節を迎え、日本ではどのような危機が迫っているのか。
新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が止まらない。当初の「感染は限定的」との見方は一転し、中国政府は「人から人へ」の感染を認めた。27日からは中国から海外への団体旅行も禁止した。中国国内の発症者数は2000人を超え、死者は56人に増えている(1月26日時点。以下同)。
感染は中国本土以外にも飛び火し、日本で1人の発症が確認されたほか、タイ、韓国、アメリカ、台湾、香港、マカオでも感染者が出ている。関西福祉大学教授で渡航医学が専門の勝田吉彰氏が指摘する。
「武漢市が公式発表したのは“入院レベル”の患者数で、症状が軽いため感染に気づいていないケースを含みません。
2003年のSARSウイルスの流行では、感染者8000人超、死者774人を出しました。今回の新型でも、感染者がさらに増える可能性は十分あり得る」
懸念されるのは、1月24~30日の「春節(旧正月)」にともない、多数の観光客が中国の国内外に移動することだ。
春節期間中は、のべ32億の中国人が“大移動”するとされ、海外旅行者も急増する。中国大手旅行会社によれば、人気旅行先のトップは「日本」で、例年70万人超が訪れている。当然、感染者が日本に入国するリスクは高まる。勝田氏が続ける。
「最悪のシナリオは、日本国内に『スーパー・スプレッダー』が現われることです。感染者1人が、他の10人以上にウイルスを広げる感染源になることを指します。2003年のSARSウイルスや、2015年に韓国で流行したMERSウイルス(感染者2400人超・死者858人)でも複数のスーパー・スプレッダーが確認された」
とくにSARSでは、100人以上に感染を広げた患者もいたと報じられた。新型コロナウイルスについても、中国国家衛生健康委員会の専門家グループ長が「1人の患者から医療関係者14人が感染した例があった」と明らかにしたという。
(※週刊ポスト2020年2月7日号)

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