ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

アンドレvs前田の「セメントマッチ」仕掛け人

2017年12月26日 | プロレス


有名な「アンドレ、前田、セメント事件」ですね。
三重県の津市体育館の試合でしたよね。
結局コレお蔵入りされ、裏ビデオとして一番人気だった試合で
取引されていたそういですが、今ではYOUTUBEや「燃えろ!新日本プロレス」で
自分達でDVD売っていまいましたもんねぇ。

「悪魔の書」(!)ミスター高橋本暴露本でプロレスがシュートでは無い時を知り
数年立ち直れないショックと引き換えに分かったワードの「セメント」
それまで、どの本を読んでも暗にぼかしながら表現しているのでバカな私には理解しづらかったのですが
とにかく不穏なヤバい試合だというのだけは分かりました。
日本で有名になったセメントマッチ(公表順)はやはり前田vsアンドレですよね。
勿論、力道山vs木村雅彦、橋本真也vs小川直也、前田vs佐山
北尾vsジョンテンタもありますが
他でも沢山あったのでしょうね。微妙なのが、猪木vsパクソンナン
そして完全に苛めてしまった猪木vsグレートアントニオ。

まあ、しかし前田vsアンドレという只でさえ日本でビッグネームの二人、
アンドレはWWFという強力な後ろ盾がある、
その二人が何も処分されなかったのですから。

アンドレに仕掛けられ、アンドレの「潰し」を買った前田のクソ度胸は賞賛されたからこそ
こんなに伝説化したのでしょうね。
プロレス界では「禁止」の事なんで、コレをやったら本場アメリカ中に知れ渡り
どこのテリトリーでも使って貰えなくなるのですから。


多くの本で、当然真犯人探しが始まります。
前田が疑ったのは当然TOPの二人、猪木&坂口、そして現場の高橋。
試合後「お前、すごいじゃないか!」と猪木に褒められた前田は猪木を容疑者から
外しましたが、この本で書かれている内容で、坂口は最もトラブルを嫌う慎重な性格、
高橋本では「叩いても石橋を渡らない」性格の坂口がする筈が無いと。
外国人担当歴が長い高橋でも、現場でトラブル起こし(しかもTV中継入りで)
役職追われる事は避けたいし、本人が否定していますね。
色んな書で書かれていますが、前田潰しを頼むならマードックかマスクドスーパースターに
頼む筈という事。最強説が消えないけどピークを越えたアンドレには頼まないと。

と、迷宮入りした所で意外な真相に限りなく近づく発言が。
この試合、MR高橋から突然レフリー交代となり、試合が始まると
セメントになってしまいリング上でオロオロしまくったフレンチバーナードの言葉。
身長の事も有り、マスコミを嫌うアンドレのノースカロライナの自宅に漸く入れた
井上記者。そこにその時レフリーをしていたフレンチバーナード夫婦が同居していたという。
アンドレに「あのセメントマッチの真相は?」なんて質問したら即家から追い出されてしまう。
漸く自宅取材許可を得れた井上氏は、アンドレがシャワーに入っている間に
その時のレフリー、完全に現場の人間、フレンチバーナードに
あのセメントマッチの事を聞いてみたら、驚く事にも・・・
アンドレの単独犯だったと!
元々は将来の新日本プロレスのエースとして高く前田を評価していたアンドレ。
それが旧UWF以降、危険な格闘スタイルに変え、マードックにまで「喧嘩がしたいのか!?」と
言われた前田。
フレンチバーナードはこう語ります
「ニュージャパンの差し金?ないないない。仲間の入れ知恵があったかもしれないけど
あくまでも本人の意志さ。本当は優しい男だから正義感から
アンドレは格闘技志向の若者(前田)に少しだけレスリングの怖さを教えただけ、
怪我させるつもりなんて無かった」
コレが後に突き止めた真実という記事でした。

正直驚きました。アンドレ自身が自分は強いという事を分かっていて
大事件にならない感覚で前田を懲らしめようとしていた事。
実際、フルネルソンで体重をかけられ首を骨折されられる
命に係わる危険があったので当然前田の危険ランプは点灯しますよね。
藤原をはじめUWF勢は「何やってんだ!殺されるぞ!」と殺気状態。
事実上、リングを取り仕切っている形の怖い星野勘太郎に「やってもいいんですか!?」と
問いかけても星野も責任を逃げるような態度。
そこで、前田のクソ度胸と称されたシュートスイッチがONになり
危険なローキックでアンドレをダウンさせたのは皆様ご存じのとおり。

過去に、動画も貼りましたが、まあ、今回はいいかな?
(gooブログの編集機能おかしいし。)

この本で収穫出来た、過去の謎は山ほどありすぎて
コレは良い買い物をした!と思いました。
他にも沢山逸話が書かれておりますね。

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4 コメント

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おはようございます。 (アクセル)
2017-12-27 04:13:58
夜少し見たのですが、じっくり読みたくてまた朝にきました(汗)。高橋本でショック受けましたよね(汗)、あれから高田延彦の「泣き虫」で完全に、シュートとか、ワークとかセメントとかわかりました。
前田とアンドレのセメント、もうYoutubeとかでのってますが、前田のローキックすごかったですね。でも、すごいプロレスとか詳しいですね、たろーさん。
返信する
アクセルさん (太郎)
2017-12-27 17:34:31
催促?のようにすみません&有難う御座います。
高橋本は当時プロレスファン歴20年だったので
心、ガタガタになりましたねぇ。高田がヒクソンに惨敗した時も
相当やられましたが。そして、高田の「泣き虫」も
エゲツなかったですね。自分達の事しか考えていないというか・・・。
後、ブック破り・・・・。
こういうプロレス隠語も沢山出回るようになりましたね。
あのアンドレへのローキック、くりーむしちゅーの有田が
自身の番組に前田を呼び、「コレで何杯もお酒飲めるた!」と喜んでいました。
最近のプロレスはとりあえず見ていますが、やはり昭和からのプロレスへの
かなり熱い思いがありました。有田を始めとんねるずの石橋やケンコバ、博多大吉他、
アメトークで「プロレス芸人」なんて回があるんで、私と同じ感覚で観ていたと思います。
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Unknown (Home In My Shoes)
2019-12-23 02:06:07
そうだったんですか・・・!当時のゴング誌では、試合直後の前田のコメント「けしかけた人が止めに入った」を紹介し、暗に猪木批判というか、前田に肩入れの姿勢だったのを覚えています。

You Tubeで時々見るのですが、やっぱり面白いですよね。前田、光ってたなぁ。あんなレスラー見たことなかったですもん。
返信する
Home In My Shoes さん (太郎)
2019-12-23 22:20:48
猪木日プロ追放劇の様に犯人探しは迷宮入りですが
フレンチバーナードの証言は貴重ですね。
前田、そして猪木の話題作り、しかも周りが迷惑被る話題作り、
活字プロレスもそれを読むファンにも堪らないネタを提供してくれる二人ですね。
話題だけで客呼べて高いギャラもらえる事、
全日本プロレスの川田はかなり羨ましかったそうです。
この試合でアンドレマネージャーをしていた若松マネージャーは
ラジオで「良い試合を見せてくれた!アンドレありがとう!前田選手ありがとう!」と
感慨深く話しておりました。
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