K馬日記

映画や美術、小説などの作品鑑賞の感想を徒然なるままに綴っていきます。

GODZILLA : King of the Monsters

2019年07月09日 | 映画
こんばんは。だいぶご無沙汰しておりました。
最近時間も体力もなさすぎて、てんやわんやのただけいまです。
 
たまにはブログも更新せねば永遠に止まってしまうので、久しぶりに更新です。
待ちに待ったハリウッドゴジラの新作!『ゴジラ キング・オブ・モンスター』を鑑賞してきました。
いやはや、キングギドラがフルCGで観られる日が来ようとは…ゴジラファンとしては感無量です。
 
 
止まらないファンサービス
とにかく、一言で言い表すなら、怪獣が好きな人が撮った映画だということです!
庵野の『シン・ゴジラ』も虚淵のアニメ『GODZILLA』もなんか違うなと思って観ましたが、本作の「これだよこれ〜〜〜」感!
 
キングギドラ、モスラ、ラドンという、王道のモンスターセレクション。
このセレクトは『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964)や『怪獣大戦争』(1965)、『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001)の系譜に連なる作品、と言っても良いのではないでしょうか。
 
 
 
 
 人気のあるメカゴジラを出さないのもわかってますね。そう、メカゴジラはキングギドラと共演しないのです!
 
芹沢博士が死ぬところ、モスラがゴジラを守って散るところ、おかんが犠牲になるところ、三回泣けました。家族愛あり、怪獣愛あり、ギドラ愛ありです。
 
渡辺謙扮する芹沢博士
 
その他にも、メインテーマを持ってくるシーンのセンスや
モスラの美しさを強調する暗い演出、怪獣戦と地上ドラマのシームレスな関係性(後述)など見所盛りだくさん。
そして極め付けは、最後に最強の代名詞でもあるバーニングゴジラ(vsシリーズ最強のデストロイアを倒したゴジラ)が出てくるという点!
 
 
とにかくゴジラ愛が止まらない、ファンサに溢れた映画でした。
 
 
怪獣映画として見たかった映像表現
そして、映画的に最も感動したのは、人間ドラマと怪獣ドラマが巧みに交錯していた点。
 
 
今までの怪獣映画は往々にして怪獣ドラマ(戦闘シーン)と地上の人間ドラマが融合することは決してなく、モンタージュによる複数カットでのシーケンスになっていた一方、本作はシームレスな融合を実現しています。
つまり、同カット内に人間ドラマと怪獣ドラマが収まっているのです。二者の視線を同一に捉えたという表現も可能かも知れません。
同じ空間に「人」と「怪獣」がいることをここまで表現しきったのが本当に怪獣好きとしては感激なんです!
本当に目の前で怪獣が戦闘を繰り広げているかのような臨場感…怪獣ファン垂涎の表現です。
 
 
 
そして映像の美しさも書いておきますね。作中は終始暗いムードで撮られている分、明るいシーンが印象的に用いられます。
特に怪獣たちの光線が色鮮やかで映像にインパクトをもたらしています。
 
 
 
 
 
 
サウンドトラックの素晴らしさ
この映画を語るに欠かせないのはBGMの存在ですね。
各怪獣にテーマソングがあるんですが、楽曲としてのクオリティがすごく高い。
こんなリミックスありなん!?と突っ込みたくなるくらいのオリジナリティ。Twitterでも少しバズっていましたが、僧侶によるお経や和太鼓が組み込まれているんです。
 
 
特に印象的なのは"Ghidorah Theme"で、お経を1小節9/8拍子で捉えストリングス(多分中国の古楽器?)は1小節3/4拍子で捉えるこんなんあるかー!?なポリリズム。
癖になりすぎるというか、癖になりすぎますね…まさかお経が西洋音楽と融合することがあろうとは…異文化の音楽が融合した全く新しい音楽で物語に深く引き込まれます。
今年のベストアルバム筆頭!インスピレーションを受けてプレイリスト作ってしまったんで後ほどブログに書きます。
 
とまあ、そんなこんなで怪獣好きとして100点のこの映画。
次はメカゴジラとか観てみたいなぁとか『レディプレイヤー1』を観たゴジラファンとしては思ってしまいますなぁ…
 


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