Cool Head,but Warm Heart.

英語のスピーチ活動に本気で取り組む皆さんへ

J.U.E.L.Cupを見に行こう

2006年06月28日 | ESS活動
前期最後の大一番!

前期日本一を決めるこの大会。

モチベーションをフルに高めてくれること間違いなし!

見に行くしかない!!

【日時】
2006年7月2日(日)10:00 開場

【会場】
東洋大学白山キャンパス 井上円了ホール

【交通】
都営地下鉄三田線白山駅または東京メトロ南北線本駒込駅より徒歩
※当日は係りの者が両駅より誘導いたします

【大会形式】
7分間のPrepared Speechと4分間のQuestion and Answer Session
4分間のExtemporaneous Speech(15分間のPreparation Time)

【Timetable】
10:00 開場
10:30 Opening Ceremony
10:40 Prepared Speech Session 1(1st - 5th)
11:55 Noon Recess
12:45 Prepared Speech Session 2(6th - 10th)
14:00 Recess
14:30 Extemporaneous Speech
15:40 Judge Conference
16:30 Closing Ceremony
17:00 Reception

【Participants】
1st Rie Miyauchi(Kansai University)
2nd Marie Kanke(Keio University)
3rd Atsuro Hirata(Seinan Gakuin University)
4th Masaki Miyamoto(Sophia University)
5th Hitomi Takuwa(Kwansei Gakuin University)
6th Hidenori Yui(The University of Tokyo)
7th Natsuko Yoshino(Kwansei Gakuin University)
8th Hanae Nakamoto(Keio University)
9th Jun Wakasaki(Kansai University)
10th Hiromichi Matsuda(The University of Tokyo)

センスのいいタイトルを

2006年06月22日 | 勝利のために
タイトルはよく『スピーチの顔』だといわれます。全くその通りだと思います。

もう一つ付け加えて言うと、タイトルは本の題名と同じだと僕は思うんです。

ぱっと一目見て、手にとって読みたくなる本があるとします。
どうして手にとって読みたくなったかというと、本の題名を見ておもしろそうだから手にとって見るのではないですか?あるいは表紙のデザイン。

スピーチのタイトルも同じで、タイトルを一目見ただけで、「どんな話をするのかなあ」と聴衆に期待を持たせなければなりません。オープン・ジョイントを問わず、大会が始まる前からタイトルを見ただけで内容がわかってしまうものが意外と多く見られます。タイトルでスピーチの内容がわかってしまうなら、そのあと7分間も話す必要はないですよね?ですから7分間を生かすためにも、タイトルだけでは内容がある程度までしか予測できないようなものにしなければなりません。

スピーチは個人個人の『作品』です。センスのいいタイトルをつけてあげてください。本と同じように、どんなタイトルにしたらみんな手にとって読んでくれるか考えてみてください。そうすればきっと素敵なタイトルが見つかるはずです。

10分間QA

2006年06月21日 | ESS活動
私がチーフを務めていた頃のUTの活動は週一回だけでした。一回およそ2時間から3時間くらいでした、まず週末に大会に出る人のQAを10分くらいやっていました。大会に出る予定の人がスピーチをして、そのあとQAタイムを設けてみんなが遠慮なくQします。まさに集中砲火です。

Qする側も真剣にQを考えます。このような時間をとることで、スピーカーは本番に向けて非常に良い予行演習になりますし、Qする側もQをこなすうちに質の高いQを出せるようになります。自分も後輩にQするときは遠慮は一切しませんし、答えられなかったら、「こういう風に答えればいいんだよ。」と、Aの方向性を教てあげます。もちろん後輩も遠慮はしません。相手が先輩だろうが徹底的に厳しい質問を投げかけてきます。

理想を言うと、その大会の週に行うのではなくて、その一週間前がベストなのでしょうが、なかなか忙しい人が多くて難しい。一週間前にできればさらにリライトができてコンテンツの質はよりあがるのでしょうが。

Qをされて閉口するようなことがあってはどんなにコンテンツが良くてもまず勝てません。QAの印象が勝敗を分けるといったことも少なくありません。逆に、「終わりよければすべてよし」ではありませんが、QAの印象がものすごく良かったら、スピーチが微妙でも上位に食い込む可能性は大いにあります。だからQAセッションの印象というのは非常に重要なのです。日ごろの活動で十分にQAを練習して大会に臨んでほしいと思います。

QA対策をスピセク員みんなでやることこそが、スピーチは個人プレーではなく、チームプレーだということを一番実感できる瞬間でもあります。みんなが協力して一人のスピーチを向上させるために時間を割いてQA練習するというのには、数多くのメリットがあるということですね。

レセプションで順位を公開せよ

2006年06月20日 | 大会マネージ
EAST JAPANで、『レセプションで、各ジャッジがつけた上位5名の順位と名前を公開』しましたが、あれは非常に良い試みでした。オーディエンスの多くの方に「順位を公表したのはどう思う?」って聞いてまわったのですが、全員「いいと思う」とか、「よかった」と言っていただけました。スピーカーからも、「自分の課題が見つかった」とか、「もう少しだった」とか「自分が全体の中でどういう評価を受けたのかわかるから良かった」という言葉をいただきました。

また、クロージングセレモニーで順位発表をジャッジのジェネラルコメントより先に行い、ジャッジには全体の総評と評価のクライテリアを個人名を出さない条件で行ってもらいました。この試みも、非常に良く、「順位に納得できた」「順位発表までの時間が短くてよかった」などという感想がほとんどした。


先日見に行った大会では、スピーカー、オーディエンスからも「ジャッジのクライテリアがわからない」と言う声が非常に多く聞かれました。これはジャッジングに不満を言っているのではなく、審査の過程を聴衆やスピーカーが知りたいのに、ジャッジの説明がなかったり、どのような順位付けをしたか見えない、納得できないというところに原因があるのです。これは特定の大会だけの話ではなく、ほとんどの大会で言えることであり、ハイレベルになればなるほど、最終的な決め手はなんだったのか、オーディエンスやスピーカーにとっては気になるところです。

自分は入賞しなかったにもかかわらず、レセプションでジャッジから賛辞をもらったり、「どこをどうなおせばいいですかねえ?」って聞いても「悪いところはほとんどない」みたいなことを言われた経験はありませんか?また、「上位のスピーカーとの差はなんだったんですか?」といっても、「君のスピーチもすばらしかった。ほとんど差はないよ。」と、お茶を濁されておしまいだったり。そのような経験をしたことはあるでしょう。スピーカーにしてみれば、すっきりしないまま、後味が悪いまま会場を後にすることになるのです。スピーカにも聴衆にもきちんと納得してもらってすっきりとした気持ちで帰ってもらわなければなりません。

それを解決するためには、各ジャッジが出した個別順位をきちんと公開すべきです。下位のスピーカーに配慮する必要もあるので、入賞者3人なら上位3名が妥当でしょう。それが大会主催者側が行うべき、スピーカーとオーディエンスに対する最低限の配慮ではないでしょうか。

ジャッジをしたことがある人ならわかると思いますが、確かにそれぞれのスピーカー差を明確に述べることは非常に難しいことです。しかし、ジャッジとして呼ばれている以上、順位を明確につけることがジャッジの責任であり、仕事であります。順位をつけるならきちんと説明責任を果たさなければいけません。説明しなくても、最低上位3名の順位くらい公表するのが責務ではないでしょうか。

テレビでたまにやっている社交ダンス(競技ダンス)では、各審査員が出した順位を1位から7位まですべて公開していました。

野球やサッカーのオールスターのファン投票も、選手を選出するに当たって結果を公表します。

スキーのジャンプやフィギュアスケートも必ず各国の出すポイントがテレビで公開されています。

全日本中学生のスピーチコンテスト、高円宮杯(旧高松宮杯)では、大会後各ジャッジのVote、すなわち自分は何位にランクしたかがジャッジングシートと併せて郵送で返ってきます。

英語ディベートでも、ジャッジはVoteをどちらにいれたかをきちんと紙に書いて説明します。

J.U.E.L.Cupでも上位3名の順位公開を行います。


順位を公開することによって、レセプションでのジャッジの個別コメントは画期的に良いものへと変わるでしょう。また、特定のスピーカーをえこひいきするといった不正も監視できるでしょう。審査の透明性やジャッジの説明責任を追及することで公平なジャッジングにつながるのです。

大会運営側は、個別順位を公開するよう、ぜひ改善してほしいと思います。ジョイント大会でもぜひ取り入れてほしいものです。

スピーチを読もう2

2006年06月16日 | ESS活動
去年の大隈杯のレセプションでお会いしたKosit Tiptiempongさん(WESS)のスピーチ。If the speeches that I wrote can be useful for others, I'll be glad to let them read.という返事をメールで頂いたので、みなさんもぜひ読んでみてはいかがでしょうか。ESSスタイルが染付いている人には、非常に刺激的かもしれません。

2002年Golden Cup 優勝
"Don't Be The Lost One in the Lost World"

2003年大隈杯 優勝
"Globalization Trap"

この2つのスピーチを読んであなたは何を感じますか?

日本の真実・質問する力

2006年06月08日 | スピーチへの応用
日本の真実
今まで何冊か紹介してきましたが、大前研一氏の『日本の真実』は皆さんに一番薦めたい本です。というのも、自分がスピーチ活動をしていて一番良かったことは、友達がたくさん出来たことや、色んな大会に出場できたこととかではなく、この本と出会えたことだからです。私が一年生の時に、スピーチのレクチャーをやってもらった社会人の方にこの本を紹介してもらい、その頃はあまり本を読むこともしなかったのですが、なんとなく読んでみるとまさに目から鱗で、何か世界観を変えられたような感じで、「目が覚めた!」という感覚に近い経験をしました。将来自分が目指したい方向性も見えたし、大学生のうちにやっておかなければならないことも発見できました。親友の一人も、彼はスピーチセクションではありませんでしたが、たまたまレクチャー会に僕が誘って紹介されたこの本を読み、理系から文転して今では共に経済を勉強するまでに至っています。文字通り、この本によって人生を変えられたわけです。自分にとってもこの本に出会えたことは人生の転機だったといっても過言ではありません。何度となく読み返した愛読書です。大前さんはどういう人かというと、まあすごい人で、ビジネスマンでこの人を知らない人はまずいません。皆さんも彼の著作をたくさん読んでOhmae's worldにぜひ浸ってほしいと思います。


質問する力
大前さんの入門書としてこの本もお薦めです。『日本の真実』より前に出された本で、すでに文庫になっているので手に取りやすくなっています。皆さんもだまされたと思ってぜひ読んでみてください。世の中を見る目が変わります。大学生のうちから、このような社会問題に対して興味を持っていて、自分から調べたりして、自分の意見を持てる人が増えれば、日本の将来は絶対に明るくなるのではないかと思います。ちなみに、大前さんの本はスピーチのネタの宝庫です。読んだ人と読んでない人ではスピーチにおいても間違いなく大きな差を生むでしょう。

こころのチキンスープ―愛の奇跡の物語

2006年06月07日 | スピーチへの応用
こころのチキンスープ―愛の奇跡の物語
この本に収められている話はどれも感動的なストーリー。アメリカでベストセラーになった有名な本で、たくさんシリーズも出ています。感動できる素敵なお話ばかりなので、もちろん単純に読んでもかまわないのですが、スピーチという観点から見ると、スピーチの書き方の色んな可能性を教えてくれる本です。昔とあるジャッジの方が(全然有名ジャッジではない)ジェネラルコメントで、「スピーチはStory Tellingだ」とおっしゃっていました。今のESSスピーチ界でそんなことを言うと異端に思われるかもしれませんが、それ故にその方のジェネラルコメントは鮮明に記憶に残っています。Story Tellingのスピーチをする人は今の大学生にはほとんどいないけど、この本に出てくるようなお話はすべてStory Tellingなので、ぜひ参考にしてほしいと思います。というのも、読んでみたらわかりますが、奇跡的な話、感動的な話は、読んでいる人々の心にスーッと入ってきます。そんな話を本ではなく、スピーチコンテストで発表したら、他のスピーカーに比べて圧倒的な存在感を出すことができ、印象に残る、心に残るスピーカーになれるわけです。自分は感動的な話なんて持ち合わせてない、という人がいるかもしれませんが、そういう人はまず自分で動いてみることです。何か行動しないと奇跡も感動も何も生まれません。そういった意味でも、スピーチのいろいろな可能性を示唆してくれる本だといえるでしょう。実際、この本を読んで、気に入った話のうちの一つから僕はスピーチを作る上での大きなヒントを得て、今では新たなスピーチの青写真が完成しています。(といってももうスピーカーとして復活することはありませんが…)興味のある方はぜひ買って読んでみて下さい。

君主論

2006年06月05日 | スピーチへの応用
君主論
マキャベリと聞くと、冷徹なイメージが先行して敬遠してしまう方もおられるかと思いますが、政治学の古典としてこの本は非常に有名です。権力の生態についてマキャベリ自身の体験に基づいて書かれており、人の上に立つ者、権力を持つ者にとっては大いに参考すべきではないかと思うので、この本を紹介したいと思います。部員をまとめるチーフ、そしてスピーカーに多少なりとも影響を及ぼすジャッジの方は、一度読んでおいて損はありません。有益な指針を示してくれるだけでなく、時に訓戒も与えてくれるからです。小生も昨年チーフの大変さを身をもって体感しましたが、この本を読んだ時、もっと早くに読んでいればよかったなぁと思ったものでした。
また、第15章でマキャベリは「君主が賞賛され、非難される原因となる事柄について」述べていますが、近年スピーチ界が抱える大きな問題を想起した時、彼が指摘する内容は非常に痛快なものでした。数百年後の世界にも当てはまる普遍的な倫理法則をよく言明できたものだと感心してしまいました。興味のある方はぜひご覧ください。

後世への最大遺物・デンマルク国の話

2006年06月04日 | スピーチへの応用
後世への最大遺物・デンマルク国の話
明治期に活躍したキリスト教思想家である内村鑑三の講演を収録した本。「普通の人間にとって実践可能な人生の真の生き方とは何か。我々は後世に何を遺してゆけるのか。」これが本書のテーマです。
聴衆を強く意識した演説なので、オーディエンスとの関連性を考える時、非常に参考になる読み物だと思います。実際に彼の論法を模倣してみるのもおもしろいでしょう。
また、スピーチ論『等身大のスピーチを』でも書きましたが、スピーチをやる上で大切なことをいくつか思い出させてくれます。スピーチであなたは誰に何を遺していけるのか?何のためにスピーチをやるのか?あなたのスピーチ観を構築する助けになることは間違いありません。興味のある方はぜひ読んでみてください。

決断力

2006年06月03日 | スピーチへの応用
決断力
ご存知、天才棋士羽生善治氏の本。内容も素晴らしく、まさに名著。将棋から学んだ教訓を見出し、それを一般的な法則に昇華させる論の持っていきかたは見事。自分の体験に基づくスピーチを書こうと思っている人には非常に参考になるはずです。「決断力」「集中力」は、社会に出てからも非常に大切です。日本の社会やビジネスを意識して書かれているので、ぜひ手にとって読んでみてはいかがでしょうか。