京の一枚

京のひなまつり(3月1日~3日)


3月は女の子にとって何よりも楽しい桃の節句があります。


桃の節句は江戸時代に定められた五節句(七草粥・桃の節句・端午の節句・七夕祭・菊の節句)のうちの一つで、女の子の成長と幸せを願ってひな人形を飾り、お祝いをします。


別名「上巳(じょうし)の節句」とも呼ばれ、悪日とされていた日に紙で人形を作り、けがれを払ってから川に流すという「流し雛」 の風習と平安時代の「御人形(ひいな)遊び」とが結びついて、江戸時代に現在のようなひな祭になったといわれています。



家族の願いが込められた身代わり人形






下鴨神社の流しびな


流しびなは平安時代に始まったとされる、子どもの健やかな成長を願って小さな人形を子どもの身代わりに川や海に流し厄を払う行事で、ひな祭りの原型とされています。




下鴨神社では、公募で選ばれ結婚を控えた男女が、十二単に衣冠装束姿に身を包み、桟俵(さんだわら)に乗せた和紙人形を境内の御手洗川に流します。


また、各種雛人形が当たる抽選会や、にごり酒、甘酒の接待、琴の生演奏などの行事が盛大に行われ、毎年多くの人が集まります。


当日は当日は先着200名に「流し雛」がプレゼントされ、販売もしています。






■日程:3月3日(※毎年同じ日程です)


3/3(※毎年同じ日程です)


詳細は関連サイト(https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143)をご確認ください。

■時間:受付 10時~、神事 10時半~


■料金:境内無料・参加自由


■下鴨神社(しもがもじんじゃ)


■京都市左京区下鴨泉川町


■お問合せ:075-761-3460


京人形商工業協同組合)


■市バス205「下鴨神社前」












市比売神社・ひいな祭


官女の舞や、十二単の着付けの実演、投扇興や貝合わせが行われ、ひな茶の接待もうれしいところ(一部有料)。


当神社は、平安京の東西の市場の守護神として勧請されたのが起こりだそうです。


■場 所: 市比売神社(いちひめじんじゃ)

■期 間: 3/3(※毎年同じ日程です)


■料 金: 2,000円


■アクセス: 市バス 17・205「河原町正面」または京阪「清水五条」駅より徒歩約5分

■お問合せ: 075-361-2775










京の豆知識


おひなさま、東と西でこう違う !




◇男雛と女雛は左右どちらが正しい?◇




現在、関東では向かって左が御内裏様(親王:男)、右が御雛様(内親王:女)。


関西では反対となっているそうです。


古来日本では左が上位(左大臣は右大臣より偉い)。


ただこの左右は一番偉い人が下位の者を見た場合の左右なので、雛飾りでいえば御内裏様から見た左右。


そのため、御内裏様、御雛様を見上げる立場からすると向かって右が上位と言うことで御内裏様が向かって右、御雛様が左にある(別に男尊女卑論では有りません)関西の方式が日本の古来からの方式といえそうです。


これに対して関東方式は、明治以降ヨーロッパ等の習慣にあわせて女性を向かって右に配する方式を日本の皇室が採用した(西洋式の行事について)ことから、東京の人形商協会が向かって右を女性、左を男性の配置を正式すると決定したためだそうです。






◇おひな様のお道具◇




関東の雛飾りと関西の雛飾り、よく見ると何かが違います。


そう、それはおひな様のお道具です。


京都の雛飾りには、たんす、長持ち、などの一般的なお道具の他に、調理器具や食器、おくどさん(釜)などの生活用品がありますが、関東の雛飾りには一般的にはありません。


これも京都ならではの風習なのでしょうか。






その他のひな祭り


西陣・富田屋 町家の雛祭り


京都では旧暦にならい、1ヶ月遅れて4月3日にお祝いします。


お客を迎え、その家の女の子に福が訪れるよう、きれいな着物を着せて歌を読だり、ご馳走を食べながら、その子の幸せを祈ります。


文化財である町家にて、昔の雛祭りのしきたりを再現し、代々の歴史あるお雛様を鑑賞しながら楽しむ催しです。

場所:富田屋(上京区大宮通一条上る)




■時間:11~13時、

■料金:料金:10,000円(税別)(白酒付・町家見学としきたりのお話・お雛会伝統弁当・昔遊び)


定員20名(予約は2名様以上) 基本プラン(町家見学、しきたりのお話。2100円)もあります。


■夕食会(17時~):15,750円~(白酒付)(税サ飲物別)


希望により茶席も用意(予約は2名以上)。




■アクセス


市バス9「一条戻り橋」

お問い合わせ:075-432-6701







神足ふれあい町家 「ふれあいひな祭り」
 
長岡京市民らから寄贈された明治初期~平成の7セットのひな飾りがずらりと並びます。


60~30年前のひな飾りを中心に、おひな様とお内裏様のほか、三人官女や五人囃子なども優美な姿を見せ、期間中は撮影もできます。


投扇興も楽しむ事ができ、喫茶コーナーでは和菓子やお抹茶、甘酒なども用意されています。


■場所:神足ふれあい町家(京都府長岡京市神足二丁目13-10)

■日程:2/21(土)~3/3(火) 琴の演奏:3/1 13時~、日本舞踊:3/1 14時~。


■時間:9~18時


■アクセス


JR東海道本線「長岡京」駅


お問い合わせ:075-951-5175







三十三間堂境内無料開放  



法住寺・「雛祭 つりびな展」
 
布で作った小さな人形、花、財布、金魚などの飾りをひもに付けて天井からぶら下げる「つりびな」。


ちりめんや古い着物地で作った飾りには、花は美しい娘になるように、金魚は目(芽)が出るように、唐辛子は虫が付かないように、との願いがこもっています。


住職の義母による手作りで、高さ約2メートル。


1点に5本のひもが垂れ下がり、それぞれ人形などの飾りが10個ずつ付いています。


つりびなのほか、寺に伝わるひな人形も展示されます。




■場所:法住寺(三十三間堂東側)

■日程:2/28(土)~3/10(火)


■時間:9~17時


■料金:志納金600円(堂内参拝料込み)


■アクセス


市バス206・208「博物館・三十三間堂前」

お問い合わせ:075-561-4137



          

さがの人形の家・「孝明天皇愛玩のお雛様とさつまの糸雛展」
 
昨年のNHK大河ドラマ「篤姫」のふるさと・薩摩地方で飾られた珍しい「糸びな」や「金助まり」、孝明天皇ご愛玩の「五段びな」や、寛永びな、元禄びな、享保びな、次郎左ェ門びななど、さまざまなひな人形を展示しています。


場所:さがの人形の家(三十三間堂東側)

■日程:2/21(土)~4/5(日)


■時間:9時半~17時


■料金:一般800円


■アクセス


市バス28「釈迦堂駅」、JR「嵯峨嵐山」駅

■お問い合わせ:075-882-1421






宝鏡寺のひな祭り


人形の寺・宝鏡寺で毎年行われているひな祭り。



「春の小川」 をテーマに「曲水の宴」「桃の節句」「雛まつり」の三場面が人形で再現された様々な雛人形が飾られた本堂で、島原太夫の艶やかな舞の披露に始まり、中国琵 琶と歌の生演奏などがあります。



毎春恒例の「春の人形展」では、「京のひなまつり」をテーマに歴代皇女ゆかりの人形をはじめ多数の人形や、場面を設定した等身大の人形も展示されます。



■日程:3月1日(※毎年同じ日程です)


※2022年の雛祭りイベントは中止。


詳細は公式サイトをご確認下さい。


■時間:10~16時 ひな祭りは11時~11時半


■料 金:600円(拝観料)





上賀茂神社の桃花神事


桃花神事(とうかしんじ)とは五節句の重要な行事の一つで、神前に桃の花やこぶしの花、よもぎ餅などの神饌(しんせ ん)をそなえ、無病息災を祈ります。


儀式は本殿側の川の前で参拝することに始まり、宮司たちの行列が古来の方法にのっとって神前に神饌をそなえ ます。


この行事には一般の観光客も参列すること が出来るので、儀式を間近で見ることができます。


おごそかにとりおこなわれる神事は、今も昔も変わりません。


■時間:10時


■料金:参加自由


※主催者の都合により、予定・内容が変更される場合がありますので事前にご確認お願いいたします。














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