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ひびよ☆日記

日記、趣味(料理やクラシックピアノ)のことを書いていこうかと。

『無罪』判決

2005-10-19 | ■裁判傍聴

今日は、またまた裁判傍聴の話しです。

裁判所で行われる刑事裁判では、ほとんどが有罪で懲役が課せられ、
もしくは、その刑罰の猶予付き(保護観察付き)などの判決になるようで、
無罪となるのは、1%に満たないと聞きました。

昨日はじめに傍聴した公判は、判決の日でした。
判決の言い渡しには、普通5分くらいで終わってしまうはずなのですが、
公判予定の時間を見ると、13時20分~14時10分の異例の長さ。
なぜ??と思いながら、法廷へ。

裁判官が開廷を宣告され、被告人が証言台へ呼ばれ、主文の朗読から。
『主文、被告人は無罪。』
(被告人は、一気に涙を流してました。)
裁判官はその後、一旦、朗読の言葉を切られ、
「判決理由は、少し長くなりますから、(被告人は)椅子にかけて、聞いてください。」と。
その後、30分以上かけて判決理由の朗読をされました。
朗読中、被告人とそのご家族(らしい)方は、ずっと泣いていらっしゃいました。

…その1%に満たない無罪の判決だったのです。
公判内容に関しては、素人なので、説明は出来ませんが、
新宿駅のホームに停車中だった、「特急あずさ」の車内で起きた
窃盗事件に関するものでした。
判決理由を聞いていても、どちらも確証的な証拠がなく、微妙なもののようでしたが
多くは被告人の有罪を確証づけるものではなかった、、ということに。

それから、最後に追記として、裁判官より、検察側への苦言もされました。

裁判官は、判決・判決理由の朗読後、被告人に言葉をかけるのですが、
普通は、被告人を戒める言葉だったり、よく反省し、刑期満了までしっかりつとめるように…など。

昨日の裁判官は朗読後、一瞬言葉を詰まらせられているようで、
(主観ですが、朗読が長かったから、、だけではない、感じが伝わってきたので)
その一瞬の後、『名誉を一日も早く回復されて、頑張って下さい…』と。

裁判官も、複雑な思いのようでした。

法律に関する知識のある人なら、この無罪判決を、上手く伝えられるのでしょうけど、
私には、これが、限界です。

私には、被告人が一日も早く名誉を回復でき、
これまでと同じように暮らせるようになるよう、願うことしか出来ません。

追伸…
法律のプロの方へ
裁判、法律に関する言葉の使い方など、間違いがありましたら注意お願いします。
ん?そもそもこんなブログ記事は、論外?!


裁判員制度説明会…

2005-10-12 | ■裁判傍聴

こんにちは。

今日は、また、裁判のお話…。
でも、今回は、裁判の傍聴のお話ではありません。

裁判員制度の説明会に行ってきました。
皆さんもご存知のように、裁判員制度は、平成21年5月までには、始まる事になるそうで…
説明では、国民が生涯のうちに裁判員になる確率は、
裁判所に呼び出される確立は13人に1人?!。
実際に裁判員になる確立は67人に1人?!。
(この差は、一つの裁判に対して裁判員6人のみに来ていただくのではなく、
ある一定の人数を裁判所に呼び、その中から、選ばれる…という事になるからだそうです。)

地方裁判所の裁判員制度で使うことになる法廷(まだ模擬法廷だそうですが…)
で行なわれ、傍聴席が50人程度もある、広い法廷でした。
参加者は、50人枠の半分強くらいと、ちょっと少なめでしたが、
年齢は幅広く、司法試験突破を目指す学生さんから、60~70代くらいの方々まで。

はじめに、裁判官の宮本 聡判事からの司法制度、裁判員制度についての説明。
その後は、質疑応答法廷(説明会の開催された、模擬法廷と、通常<合議用?>法廷)
の見学
、普通は裁判関係者以外は、傍聴人席までしか入れませんが、
その法廷内に入れていただき、検察官席、弁護人席、被告人、証人席、裁判官席まで、座れたり、
法服を試着出来たり、写真撮影もOKというものでした。
(法服ですが、私は着てはいけないような気がして、遠慮しました。^_^;
裁判員制度が始まっても、“裁判員”は法服は着ないみたいですし…)

そして、全体会の後は、裁判官、検察官、弁護士の方々と直接個人的に質問できたり、
特に司法試験突破を目指す学生等は、とても真剣な表情で話しを聞いてました。

で、その肝心?の報告写真ですが…
私は、カメラはダメだろうと、普通のカメラは持って行っていなかったので、
携帯の何枚か撮ったのですが、ピンぼけで、小さい写真しかありませんでした。
それでも、辛うじて見れそうなものを貼って見ました。


裁判員制度用模擬法廷
(裁判員制度は、通常裁判官3名に対し裁判員6名なので、
裁判官席は、裁判官席三つ、裁判員席6つの全部で9つ。)


通常(合議?)法廷(裁判官が3名での法廷)

裁判員制度の法廷は、下記のアドレスの方が良くわかりますので、
良かったらポチッとしてみて下さいませ。
http://www.kanto-ba.org/saibanin/saibanin.htm
(裁判員制度の説明会が終わりましたので、削除される場合があると思いますのが…)


裁判傍聴…(2)

2005-09-27 | ■裁判傍聴

こんばんは。

今日は、裁判傍聴の記事です。
…なんでもかんでも、、というブログで、記事に統一性がなく、すみません。

先週傍聴した裁判の判決が今日でしたので、裁判所へ。
覚醒剤取締法違反の事件。

他に、3件の判決と、新件を2件。
その新件の一つが、偶然でしたが、私が数年前に住んでいたところにある、
チェーン店のお鮨屋への建造物進入罪、窃盗、窃盗未遂等の事件でした。
窃盗金額100万円超ものお金を20日で使ってしまう…って。(-_-;)

判決は、一人の人の人生の岐路。
でも、判決の言い渡しは、5分もかからず、終わってしまうけど、
その判決の重さは、被疑者にしか解らないのですよね。


裁判傍聴…(1)

2005-09-21 | ■裁判傍聴

昨日は、裁判傍聴に行ってきました。

“覚せい剤取締法違反”の初公判でした。
初心者の私にもわかりやすいところから、傍聴してみました。
傍聴者は、事件関係者ももちろんいらっしゃいましたが、
法学部などの学生さんと見える感じ方や、若い女性の方も多く、
単審の小さめの法廷の傍聴席は、ほぼ満席の状態でした。

著者:北尾 トロ
単行本: 271P
出版社:鉄人社(2003/11)

これは、裁判傍聴に興味を持つきっかけになった
北尾 トロさんの、『裁判長!ここは懲役年でどうですか』という本。


著者:日垣 隆
単行本: 213p
出版社:角川書店

その後、日垣 隆さんの『裁判官には気をつけろ!』


著 者:佐木 隆三 
単行本: 339 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 講談社  (1992/07)
価 格:¥1,733


今は佐木 隆三さんの『正義の剣』を読んでみたりしてます。

北尾トロさん の『裁判長!…』は、実際の裁判を傍聴してきたものに
ユーモアを盛り込んだ、裁判傍聴記で、
裁判傍聴マニア?さん(霞ヶ関倶楽部?のみなさん)たちとの交流もあったりと
堅い世界(裁判とは、人の人生を左右するものですから、決して気楽な世界ではないけれど…)を、
私のような凡人にも、裁判へ目を向ける気持ちにさせてくれる一冊でした。

日垣 隆三さん の『裁判官に気をつけろ!』は、専門用語や裁判の内容が
難しい感じがありますが、裁判とは、いかに裁判官の心証に左右されるか、、
に触れた、法廷を辛口に評した一冊です。

佐木 隆三さん の『正義の剣』は、物語で、若き判事補・遠山欣一が、婚約者とその友達2人
の応援を得て事件を解決していく、英知と厚情で裁く、裁判小説集。
(一部、本カバーの作品紹介を引用してます。)
サスペンス的で、読みやすい一冊です。

近い将来、裁判員制度も始まりますし、(まあ、実際に裁判に関わるとはあまり思ってませんが…)
これからも裁判所へ足を運んでみようかな・・・と。