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デイドリームをつかまえて

裕樹の日記PART?

お土産

2004年12月08日 00時13分56秒 | LIFE EXPERIENCE
今朝、僕の兄から宅急便が届いた。
兄は用事で沖縄に行ってて、お土産を送ってきてくれたのだ。
メールで教えてくれたから来るのは知ってたけど。
「お土産にデビチ(豚足の煮込み)かソーキ(豚のアバラ肉と軟骨のじっくり煮込み)、ラフテー(豚ばらの角煮)かなんか、送ろうか?」
僕は豚足が大好きなので、それが来るのを楽しみにしていたのだが、今朝インターホンが鳴って、宅急便のお兄さんが小包を持ってきたのである。
開けてみると、まず小さな袋。中身は「ユーちゃん珍味シリーズ(砂肝ジャーキー)」

こいつ、名前で選んでやがる。

さて、もうひとつは30センチくらいの大きな薄い肉の塊だった。

なんだこれ?
角煮や豚足にしては大きすぎる。真空パックに入れられたそれは、なんだか歪な形のハムのようだ。上(もともと上も下もわからないけど)には二つの三角形が突き出ており、反対側は丸いものが突き出ている。うーん…(なんとなく分かってきた)。




豚の頭(皮)だ。
そういえば琢磨君、初めて僕のうちに来たとき、中華街から豚の耳を買ってきて美味しそうにしゃぶってたっけ。2003年の9月13日、伊勢丹ででっかい骨付き豚のハムを買ってきて原始人のように骨までがっつり食べてたっけ。
僕は明日の朝起きて思うだろう。
「朝ごはん、何食べようかなあ。あっ、冷蔵庫に豚の顔が入ってたっけ。」

なんだか猟奇的殺人鬼の予備軍に入ったような気分だ。

荻窪人のアドレナリン

2004年12月06日 22時27分27秒 | LIFE EXPERIENCE
今日、荻窪の学校の授業が終わって、荻窪駅で女の子たちと昼ごはんを買って、また学校に戻るときに商店街を歩いていた。
本当にカラッとしたいい天気で、雲ひとつなく、僕らの心もとても爽やかな気分だった。
そうしたら一台のバンがやってきて、クラクションを鳴らしながら殆んどスピードを落とさずに僕らの方に突進してきた。
僕らは、危ないなあ、なんて思いながら左右に分かれて(僕だけが左側にいた)、車をやり過ごした。
そうしたら車はいったん僕らを通り過ぎて、僕らの前で止まった。
運転席の怖そうなおじさんが窓をあけて、僕に言った。「お前さっき俺の車を殴っただろう!」
ガラの悪そうなおじさんを前にして僕は怖かったけど、女の子の前だから我慢して精一杯虚勢をはって「殴ってないっすよ!」と頑張ってみた。
おじさんは不服そうな顔をしてたけど結局あきらめてブロロロロと後味の悪さを引きずりながら去っていった。
で、女の子たちは変なイチャモンつけられたことに対して大層憤慨していたのだけど、荻窪という街じたい、僕は何故かよく絡まれる。
酔っ払いだったり通りすがりの人だったり、警察官だったり。
荻窪人の気質のせいかもしれないけど、そういうときって体中からアドレナリンが湧き出てきて、実は嫌いじゃないのだ。舞台上でもそうなんだけど、時々他人から真剣な目で見られると、全身の神経がいっせいに過敏になる感覚が僕は好きだ。
まあ、今日に関してはすごくいい天気の爽やかな気分を害されて少なからず腹は立ったのだけど。

でも、いいのさ。なぜなら




本当は車殴ったからね。

何者も、僕の爽やかな気分を害することは許されないのだ。

アメリカン・ハンバーガー

2004年12月05日 01時23分33秒 | LIFE EXPERIENCE
別に健康志向とかそういうのじゃないけど、僕はほとんどファースト・フードを食べない。
たまに、ケンタッキーを死ぬほど食べるだけで、マックとかファーストキッチンとかロッテリアとかにはほとんど縁がない。別に嫌いなわけではない。友達に誘われたら行くし、誰かが昼ごはんに買ってきたフライドポテトを横からコソコソっと掠め取ったりもする。
ただ、ときどき僕はすごくハンバーガーが食べたくなることがある。
といっても、マックやモスのようなケチなハンバーガーではない。
生地のしっかりした二つのパンに肉の香りの強い重厚なハンバーグが挟まれている。ケチャップに野菜、ピクルスにマスタード。付け合せにはあつあつのフライドポテト。
日本のファーストフード業界がハンバーガーに目をつけ、泣きたくなるようなデフレを含んだ様々な余計なアレンジを施す前のハンバーガーとはこんな感じだったんだろうなぁと思わせるようなハンバーガー。
そんなハンバーガーは日本のファーストフードではまず扱っていない。
残念ながらバーガーキングは撤退してしまったし。
しかもハンバーガーというのは不思議なもので、ある程度システマティックに作られなければ味が出ないから自分で作るわけにはいかない。
困った。
そんなとき、僕はフライデーズに行く。
フライデーズには僕の求めるものがある。ビールにチキン、そして古き良きハンバーガー。
でもなかなかフライデーズに行く機会はない。だって高いんだもん。
僕はたちの悪いハンバーガー中毒なのかもしれない。

普通の人

2004年12月03日 02時52分35秒 | LIFE EXPERIENCE
この前、ある演出家の人と話す機会が会って、そのときに言われた。
「最所って『嘘月』見たときに思ったんだけど、普通の人の役はできない役者だよね。」
なんだとぉ~。「嘘月」っていやあ僕が普通の人を演じようと死ぬほど苦労した芝居でねーか。
「なんかね、最所って『絶対こいつ何か企んでるな』って目をしてるんだよね。」
へへへ、悪い気はしねえな。
「まあ、そういうのはその人の人間性だったり系統だったりするから、無理して別の系統狙ってみたりするよりも特性を伸ばしていったほうがいいと思うよ。」
なるほどなるほど、そういう見方もあるよね。

待てよ、人間性?
てことは、僕が女の子にモテないのは、パスタをスプーン使って食べないせいでも、「モテる技術」の習得が甘いからでもなく、この「何か企んでる」目がダメなのか?
そうなのか?
「えーっと、まあ僕は君の人生の演出家じゃないからね。」

神様、あえて聞くけど、世の中には何も企んでいない男子などいるのでしょうか。
僕の目は正直で普通の男の目ではないのでしょうか!

公演終了!

2004年11月25日 04時41分18秒 | LIFE EXPERIENCE
昨日、ずっと稽古していた劇団の公演「穴鍵」が終了した。
いろいろ反省点も多いけど、得るものの多い公演だった。
どんなものでもそうだと思うけど、経験をつんで、なまじ上手くなると自分の下手さも見えてくる。
逆説的だけど、それだけ周りの評価も厳しくなるってことで。
この前の公演のときも言われたけど、「上手い」と言われることが多くなった。
まあもう初心者じゃないのだから、それなりに嬉しくもあるのだけど、なぜかあまり褒めコトバには聞こえない。だって僕はもともと「上手い」役者じゃないから。
そのことをこの前先輩の役者(もうやめちゃったのだけど)に言ったら、彼は役者にとっての「うまい」には3種類ある、という。
ひとつは「上手い」、もうひとつは「巧い」、最後は「旨い」だ。
せっかく「上手く」なったのだから、技術に磨きをかけて「巧い」役者になるのもいいんじゃないか、と彼は僕に言った。
でもね、と彼は付け加える。「今、お前は確かに役者をやめた俺より上手いかもしれない。でも俺は『旨さ』ではお前に負ける気はしないね。」
今回は本番よりも稽古で得るものが多かった。本番では今までにない落とし穴に嵌ってしまった。僕もまだまだ修行が足りないのだ。
次の稽古が楽しみだ。

緊張アドレナリン

2004年11月23日 01時18分19秒 | LIFE EXPERIENCE
今日は劇団の公演「穴鍵」のゲネプロ(本番と同じシュミレーションでやること)だった。
ゲネプロとは言っても他の劇団との競演だし、スタッフも見ているのでギャラリーはかなり多い。
本番同様緊張した。
ちなみに僕は初舞台のときから今まで、すべて本番前はすごい緊張している。
舞台上で堂々としているように見えるかもしれないが、出番の前は心臓がバクバクいっているのが自分で聞こえるのだ。
一言目をトチったらどうしよう、とか、アクシデントが起こったらどうしようとか、実はかなり悶々と考えていたりする。
しかし、その一方でもう一人、すごくわくわくしている自分が存在してるのだ。
僕の中に二人いるのが分かる。
一人が「やべーよ、みんな見てるよ、もう後戻りできないよ」と言っていて、
もう一人が「うっひゃー、みんな見てるぜー!こりゃパフォーマンスにぴったりってんだ!」と狂喜している。
そのもう一人の自分をみているのも楽しいから、僕はできるだけそいつの方を見ている。
そうしたら僕の顔も自然と綻んできて、しまいにはニヤけてしまうのだ。
そんな感じで僕はいつも芝居に臨んでいる。
「ほんと楽しそうだよね。」とよく言われる。
いや、本番は楽しんだもの勝ちですから。死ぬほど楽しむぜ、俺は。

DVD制作いいんかい?

2004年11月20日 00時48分59秒 | LIFE EXPERIENCE
最近、またよく大学に行くことが多くなった。
なぜかというと、演劇学校の先生が所属している劇団の公演のDVDを作ってくれと頼まれたからだ。
関係者で誰もAV機器に強い人間がいなかったのだろう。
まぁ映像編集は特に必要ないし、そんなに大変な作業でもないだろうと高をくくって気軽にOKしてしまった。


実は、かなり後悔している。

DVテープからDVDに焼く作業ってのは、実際にやってみると僕が思っている以上に大変だったのだ。

手順はこうだ。まず、DVテープからキャプチャをしてaviファイルとしてドライブの中に取り入れる(なんのこっちゃ?)。それからPremireというソフトを使ってaviファイルをMPEG(えむぺぐ?)に変換する。それでDVDit!というソフトを使ってそのMPEGファイルをDVDに焼くのだけど、そこからまた3パターン方法があって、そのうち一番確実な方法が(確実じゃない方法でやって3回失敗した)、同じソフトでDVDフォルダをビルドしてまた別のソフトで(IBMのソフトだけど、もう名前は忘れた、覚えてられるかい)セコセコと焼くのだ。
↑どうです?かなり難しそうでしょ?
もっと簡単なやり方ももちろんあるのかもしれない。
しかしながら、またこの作業の一つ一つがめちゃめちゃ時間かかるのだ。
例えば、最初の作業、DVテープからドライブ内にキャプチャするだけでも、そのテープの長さと同じ時間がかかる。ちなみにその公演は2時間20分ほどだ。で、2時間20分かけてキャプチャを終えても、それからMPEGに変換するときにその長さの1.3倍ほどかかる。
ほら、もう気が遠くなってきた。もちろんDVDに焼く作業はもっと時間かかるのだ。
さらに、パソコンユーザーの最大の敵、エラーメッセージという地雷もいたるところで待ち構えている。

ちなみにVHSビデオにするだけだったらすごく簡単だ。機材を使って録画すればいいだけだから。
だから、僕は一度思い切って先生に直訴してみた。

僕:「あの、例の公演ビデオの件なんですけど、VHSじゃダメですか?」
先生:「いや、DVDがいいんだよねー。」
僕:「いや、あの、技術的な問題はともかく、かなり労力がかかるんですけど…。」
先生:「労力って?」
僕:「まぁ、時間がやたらかかるんですよ。」
先生:「時間かかってもいいよ。」

あの、そういう意味じゃないんだけど…。

僕:「あと、お金もかなりかかるんですけど…。」
先生:「それはあとで請求してもらえばいいからさ。」

よーし、完璧に仕上げて後でたんまり金を請求してやろうじゃないか。
そうして僕のドツボ的挑戦が続いていく…。

死夢

2004年11月17日 23時02分24秒 | LIFE EXPERIENCE
昨日、久しぶりに自分が死ぬ夢を見た。
昔からよく見るのだけど、何度見ても怖いものだ。
歯磨きをしてたら歯がボロボロと抜け始めた。奥歯だけでも50本くらい抜けた。
なんだか恐ろしくなって、明日歯医者を予約しようと思ったのだが、治療は痛そうだしよく考えてみたらもう抜けてしまったのだから意味はないな、と思ってやめた。
大方の前歯は残っていて、ニコッとすると一見正常な歯に見えたけど、それでも一本はグラグラとしていた。
こんなんじゃあと一週間後にせまった公演でニコッと爽やかスマイルを見せることができないじゃないか。でももっとよく考えたら近いうち僕は死ぬんだった。公演も出れないじゃないか、どうしよう。演出の鈴木君、怒るだろうな。
そんな怖ろしい夢だった。
それだけ。

E嬢からの手紙

2004年11月13日 17時44分58秒 | LIFE EXPERIENCE
このまえ、朝起きたら携帯にE嬢からメールが来てた。
メールというか、正確に言えばメールのソースなんだけど、さらに外国から出したらしく、すべてローマ字で書いてある。たとえば、ヨーロッパと書くとき、普通そこはeuropeと書くだろうところをyo-roppaと書いている。そういうとこが可愛いと思うのだけど。

で、彼女は今ヨーロッパに旅行しているらしく(だから携帯にメールしても返事来なかったんだ、嫌われたと思ってた)、文面からしても(ローマ字だけど)楽しんでる感が伝わってきてほのぼのした気分になった。

で、僕は自分のホットメールのアカウントからそのE嬢のメールアドレスにメールを出したのだけど、返事は「mail ha nihongo ga yomemasen.」と冒頭に書いてあって少しがっかりした。
でも、その返事の最後の一文が僕の目を引いた。
"I know you are always ganbatteru."

なぜかすごくいい意味で気になった。
そこだけが英語だったせいかもしれないし、頑張るという英語が見当たらないせいかもしれない。
でも、なんかそういう理屈を抜かしても心暖まるいい文章だと思いません?
どこかで機会があったら使わせてもらおうと思っている。

看板俳優?

2004年11月13日 16時53分13秒 | LIFE EXPERIENCE
先日、劇団の主宰者である鈴木氏が、何を思ったか自身のブログにおいて「看板俳優・最所裕樹の恥部」という題名で、僕の昔の日記から抜粋して僕の失敗談を載せていた。
僕が「フード事件」と呼んでいる、失敗の多い僕のなかでもここ最近一番恥ずかしい失敗談である。

恥ずかしいなぁ、でもおいしいからいいや、なんて考えてたのだけど、今日の稽古で鈴木氏が「フード事件、評判いいよ」と嬉しそうに言っていた。人の失敗談で盛り上がるなんて、なんて酷い人たちなんだ(もともとは自分が書いた文章なのだけど)。

ネット上で僕の知らないうちに自分の話がされているというのはそれはそれで恥ずかしい。
鈴木氏のブログを読んでいても思ったのだけど、それにトラックバックをしてくれたビートさんのブログを読んでまた僕は無意味に恥ずかしくなった。
この記事なんだけども、何が恥ずかしいかって、親切にも最所裕樹という役者の評価まで書いてくれているのだ。
いや、俺、もともとそんなカッコよくないし、自分では変なキャラ(しかも「嘘月」ではキャラ抑えたのに)だとも思ってないから、それを指摘されると非常に混乱する。嬉しいのだけどね。

で、このビートさんってのはどんな人かと言うと、僕が「鴉姫」という舞台で初めて役者をやったときに主役だった女優さんで、僕が共演した女優さんの中ではダントツに上手だった人なんです。
反応の速さがハンパじゃなく、当時ペーペーだった僕にはかなりの刺激がありました。


ていうか苛められてたし(T-T)
そんな僕にとっては畏れ多い人にこういう風に見られてるんだぁ、というのも僕の恥ずかしさを増しているわけで。
鈴木氏の戦略のおかげで(せいで)、僕は恥ずかしい男として僕は生きていかなければならないという使命感を背負ってしまったようにも思うのであります。