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デイドリームをつかまえて

裕樹の日記PART?

ブログ大事件

2005年03月30日 02時53分50秒 | LIFE EXPERIENCE
久しぶりに演出の鈴木君が開設している劇団のホームページを見てみたら、ものすごい荒れようだった。
コメントが19もついてて、僕としてはうらやましいかぎりなのだけど、どうやらみんな(?)鈴木君の書いた文章が気に食わなかったらしい。
疲れて家に帰ってきて、一つ一つ読んでみると中々気が滅入る。
ていうか、泣きたくなった。
これだから舞台やるバイタリティがだんだん減っていくんだよなぁ。

ことの次第を簡単に説明すると、鈴木君が他劇団のレビューをしたサイトを読んで、そのサイトの執筆者(多数)を「お馬鹿さん」呼ばわりしたことから、早い話がさまざまな演劇観客(自分の芝居の観客含む)を怒らせてしまったようだ。

http://inzou.seesaa.net/article/2604681.html
http://inzou.seesaa.net/article/2614611.html#comment

僕なんて生まれたときからなぜか頭がとてもいいものだから、小さいころから「馬鹿になろう馬鹿になろう」と努力してきて最近やっと「最所くんは馬鹿だねえ」と褒められるようになってきたもので、最近ではもう頭のいい人たちの考えることはちっとも分かりません。

だいたいなんですか。
みんな馬鹿を馬鹿にしすぎなんですよ。
日本語には馬鹿の下にクソって階級があって、その下にミソって階級があって、その下には厚人って階級があることをどうやらみんな知らないみたいだ。

鈴木君も鈴木君ですよ。
主宰のくせに、劇団員がどれだけ普段自分たちの芝居の評判とデリケートに闘っているか、まったく分かっていない。
「馬鹿という言葉を使ったのは、そのほうが、反応を引き出せると思ったから。事実、ご覧の通りで反応はいいわけさ。」と鈴木君は後に言い訳している。
ああそうだろうよ。反応いいだろうよ。

ブログの反応だけよくてどうするんじゃこりゃあ!

コメントの一つにこんなのが書いてあった。
「大学で現役生や新入生に声かけたりするのやめて下さいね、先輩!」
俺のことじゃねーか!後輩!!

とにかく、こういう役者のモチベーション下げるようなことなんでするのか理解に苦しみますね。

檻の中の健忘症

2005年03月19日 01時48分53秒 | LIFE EXPERIENCE
僕の劇団の脚本家である鈴木君が新しく書いた「檻の中の健忘症」という芝居が、今週末(ってあれ、もう今日か)関内にある施設で上演される。
鈴木君脚本といっても演出が上本竜平氏という演出家なので、かなり脚本も彼の書いたものとは違ったものになっているのだけど。
で、劇団の加藤君が役者として出演しているし、竜平氏とも付き合いがあるし、この僕にも何か手伝えることがあるのかもしれん、と関内の施設に行ってみたというわけさ。

竜平氏について説明が足らないので少し付け加えると、彼は僕の大学の一年先輩で(といっても在学中は面識は無かったのだけど)、人懐っこそうな笑顔と長い足が武器(と僕の知人は言う)の演出家さんだ。
一般的に言うと癒し系の部類に入るので、役者としては非常に接しやすいのだが、昔付き合っていた女の子に中華街で食い逃げを強要したことがあるらしい。
「まあ付き合った当初って相手を試したくなるわけよ。」と竜平氏は語るが、正直よく分からん。
弟と替え玉してみる、とかはやってみたいけどね。
僕はもともと「難しいのは分からんから嫌いじゃ」というネガティブかつ前向きなポリシーをもって芝居を観るのだけど、一般的によく「難しい」といわれる竜平氏の演出は別に嫌いではない。
彼の芝居には色気がある。
たとえば、脚本のト書きなんだけど。
「女、途中で男の異常に徐々に気付く。あわせて、【F】の台詞の間に、メモを取っていた紙を広げていく。」
ト書きに心理描写があるっていうこと自体はそんなに珍しいことでもないのかもしれないけど、彼の文体と演出にはイギリス人の痩せ紳士のような独特のセクシーさが隠れてる気がするんだ。
話が長くなった。

「最所、音響やってくんない?」
へ?音響??
「うん、劇中にセラピーのシーンがあるんだけど、そこに使う音を選んで欲しいんだ。」
へ、へえ。このあっしがですか。
「うん、いや、今回ちょっと和風のテイストもあるからさ、そこらへんも意識して。」
はあ。和風のセラピーですか。で、音の候補はあるんですか?
「ない。」
???????あの、これから僕新宿にも行かなければいけないんですね。
「じゃあ新宿のTSUTAYAにも行けるよね。」
え?まあ行けないこと、ないよな。
「うん、じゃあ音選び、お願いね。」
ちなみに、確認までに、公演明後日ですよね?
「そうだね。明日稽古来れる?」
うーん、バイト終わってからなら。
「じゃあ明日音の候補持ってきてね。」
あらら。

こうやって文章で書くと随分と理不尽な要求のように思える。
実際、同じことを鈴木君に頼まれたら「はあ??ふざけんなよできるわけねーだろボケがよぉ!」と怒鳴り合いになっているだろうとこだが。
でもそこを理不尽に思わせないところが竜平氏の癒し系といわれる所以なのだろう。
早速僕は新宿のTSUTAYAまで行って音選びを始めたのである。

僕が選んだのは以下の6枚。

マイケル・ナイマン 「ガタカ」 オリジナルサウンドトラック
ケミカル・ブラザーズ「ディグ・ユア・オウン・ホール」
ドビュッシー ピアノ名曲集
ビョーク      「ヴェスパタイン」
ニーノ・ロータ   「ゴッドファーザー」 オリジナル・サウンドトラック
ビーチ・ボーイズ  「シンフォニック・ビーチ・ボーイズ」

最後の二枚は「もしかしたら使えるかもなぁ」程度のもので、ビーチ・ボーイズに至っては完全に僕の趣味なので、「使えないだろうなぁ」と思っていたが、
やはり二つとも全然使えなかった。
同じサウンドトラックでもガタカのサウンドトラックは少し映画音楽っぽい嫌らしさがあるにしても音に幅があり、なかなか感触は良かった。
ビョークは意外とダメだった。歌が強すぎて。
ドビュッシーのセクシーは、竜平氏の芝居と通じるものがありいい感じじゃないかと思う。
ケミカル・ブラザーズは個人的にすごくいい感じだと思ったのだけど、実際に使ってみるとちょっと違和感があった。使い方をもう少し工夫しなきゃいけないのかもしれない。

個人的に初の音響的仕事を僕は余裕は無いながらも楽しんでやっている。
それも竜平氏の笑顔と長い足を武器とした癒し系パワーだ、と言いたいとこだが、本当は無駄だと分かっていながらも借りたビーチ・ボーイズのCDのおかげだと思う。

極貧おっちょこちょい

2005年02月27日 23時34分15秒 | LIFE EXPERIENCE
印象第三回公演「幸服」のころ、僕は月、水、金に演劇学校に通いながらその残りを稽古にあてていた。ほとんど休みなく。
そのツケが回ってきている。

水曜日の地点で週末を3000円で過ごさなければならないほどの金欠であったのに、不幸にもヴィレッジヴァンガードでずっと探していてどうしても欲しかった本に巡り合ってしまった。
といっても大学の教授の進める「線形代数論1」ではなく、演劇学校の推奨するシェイクスピアやチェーホフの本でもない。

チャック・パラニュークの「サバイバー」。

「ファイト・クラブ」の原作者で僕はそのリズム感と起伏、構成力に富んだ文章に引きずり込まれて以来、どこかで出版されているはずの彼の著作本を捜し歩いていたのだ。
新宿の紀伊国屋にもなかった。横浜の有隣堂にもなかった。
もしかしたら、下北沢のヴィレッジヴァンガードにあるかもしれん、と用事ついでに立ち寄ったらどかーんと目立つところに置いてあって、さすがヴィレッジヴァンガード、と感心した。

チャック・パラニューク著 「サバイバー」 1900円也。

買う。買うともさ。たとえ週末まで1100円で過ごすことになろうとも。

交通費は定期でなんとか最小限まで抑える。
家には同居人の作ったうまいカレーライスがある。
問題は、稽古中に食べる昼ごはん。

土曜日の昼ごはんは、ロッテガム(ミント)一粒だった。
日曜日の昼ごはんは、演技の先生が「こんなの食えるか」と言って僕にくれたゴムに塩をかけたような味のする鯖弁当だった(日本ランチの10倍不味かったって言ったら一部の人にはわかるだろう)。
そして、学校の稽古が終わって、さあ美味しいカレーでも食べるかと家に帰ってきたのだが、

だが、


だが、




鍵がなかった…。

今朝半ばあわてて家を出た僕は、また鍵を忘れて家を出てきてしまったのだ。



うーん…。

この前は同居人が関内にいたから、僕が頑張れば取りに行けたのだが、今日同居人はバイト中だ。
しかも僕の財布には356円しか残っていない。
それに、ブログを確認してもらえばわかるけど、先週の月曜日に同じ失敗をしたばかりだ。
また鍵忘れちゃいましたなんて、言えません言えません。
彼はたぶん終電で帰ってくるだろう。それまで晩御飯も食べずに玄関で待てってか。

いやー、いっそのこと事実を隠ぺい工作したほうがマシだ。

僕は最終兵器、親戚のおばさんに連絡を取った。
ってことで今夜は親戚のおじさんおばさんの家に泊まります。

あー情けない。

ビーイング・ツインズ

2005年02月25日 02時57分50秒 | LIFE EXPERIENCE
知っている人も多いと思うけど、僕は双子である。
生まれたときからそうだった。当たり前だけど。

よく、「自分とそっくりな顔がもうひとつあるってどんな気分?」って聞かれるけど、そんなの生まれたときから双子だった僕にはわからない。だいいち自分とそっくりだなんて思わないしね。

あと、「双子って便利よねー。」ともよく言われる。
え?なんでなんで?
「テストとか授業とか交代できて便利でしょ?」
しかし、あいにく僕らはどちらも頭の出来のいいほうでは無いので、どちらがテスト受けても同じなのである。
さらに、僕が嫌いなものは弟も嫌いだ。だから、「智ちゃん、あした俺の代わりに比較経済システム論の授業受けてくれないかな。」なんて言っても彼がOKしてくれるわけがない。
「俺、あした超かわいい女の子とデートなんだけど急にバイトが入っちゃってさ。裕ちゃん代わってくれない?」なんて言われたら僕は喜んで代わるんだけど。

だが、このあいだ、唯一双子で得をするものを見つけた。
その事実に気付いたとき、僕は運転免許証を無くして再交付の手続きをするために、母の運転する車の助手席に乗って自動車試験場に向かっていた。
僕は唖然として母に言った。
「ねえ、俺、運転免許いらなくない?」
だって、すでに弟が持ってるんだもん。これってすごくいいアイデアじゃないか。

しかし、意外なことに母は烈火のごとく怒った。
「そんなことしていいわけないでしょっ!!」
え?なんでなんで?

ときどき、母はそういうよくわからないことで怒る。

ちなみに、以前、一年半住んでた家で一年半下水道代を払ってなかったことがバレたときも母は怒った。
僕が「下水道止められないなら、なんで代金払う必要があるのさ?」って聞いたからだ。
僕はただ生きていくことがちょっと楽になるかもしれない疑問を口にしただけなのに。

SF大百科

2005年02月23日 00時34分02秒 | LIFE EXPERIENCE
このまえ、クイズを考えた。
「世界で一番売れたSF小説は何か。」
みんなに出したら、たいていの人はヒント有りで5分くらい考える。正解するかしないかは関係なく。

今日、弟にそのクイズを出したらものの一秒で正解してしまった。もちろんヒントなしで。
やはり、思考回路は同じなのか。

さて、みなさん分かりますか?

惨僕

2005年02月22日 01時31分01秒 | LIFE EXPERIENCE
昨晩徹夜で制作の仕事を終わらせて少し寝ようとソファで仮眠しただけなのに起きたら九時半で完全に学校の稽古に遅刻してかなり急いだ結果自分の出番には間に合ったものの台詞をほとんど覚えていないと叱責を受け(たしかに覚えていなかったのだけど)稽古が終わったあと気晴らしとして恵比寿に「ビフォア・サンセット」を観に行ったのに映画館が休館日で品川にいる友達に連絡を取ろうとしたのにつながらず仕方ないから相模大野まで帰ってシーフードグラタンを作ろうと食材を買ったのに家に着いたところで今朝鍵を持っていくのを忘れて出て行ったせいで家から閉め出されていることに気付き関内で飲み会に参加している同居人のところまで鍵を取りに行っている途中の電車の中で台本を稽古場に忘れて来たことに気付いたときには、たとえ窓の外で雪が降っていることに気付いても僕の惨めな気分を演出しているようにしか思えなかった。

ドリーミング・ドリーム

2005年02月12日 01時19分51秒 | LIFE EXPERIENCE
僕はよく眠る。自分でも感心するくらいよく眠る。
たぶん隕石が落ちてきたり宇宙人が攻めてきたりして世界が滅亡するときも僕は眠っているはずだ。
きっとかわいい女の子からメールなんかが来る幸せな夢でも見ながら。

僕はよく夢を見る。
だいたい一晩に2、3夢くらいは見るし、お昼寝をしてるときも電車のなかでうたた寝をしてるときも、稽古の読み合わせでうつらうつらしてるときも、だいたい夢を見てる。
だから一日に見る夢はだいたい4、5夢くらいか。

夢の中で一週間経ってしまったなんてこともあるくらいだ。
なんだかそういうときって得した気分になるよね。

今、僕は舞台の本番中なのだけど、ウォーム・アップの前にはだいたい寝ている。
別に疲れてるってわけじゃないけど、10分ほど寝て覚めたらすごく爽快に動けるからだ。
もちろんそのときも夢を見る。
でも一日中舞台のことを考えてるから、見る夢もだいたい舞台の夢だ。
この前は本番中に相手の台詞にコンスタンティヌス大帝(272年~337年)が出てきて、「あれ?この話ってそんな話だっけ?」混乱してしまった夢を見た。
目覚めてから、「んなの出てくるわけねーじゃん」なんて思って安心したのだが、別にコンスタンティヌス大帝が出てくる芝居があっても面白いかな、とも思った。

主人公タカシの幻覚の中に突然登場するコンスタンティヌス大帝。
ゼウスやエウリピデスなんかも出てきて、話は壮大なスケールのハードロマンへ。

どうでもいいけど、コンスタンティヌスって言いにくいよね。
俺が部下だったら絶対噛んでるね。

大いなる遺産

2005年02月06日 00時50分01秒 | LIFE EXPERIENCE
僕の家にあるDVDコレクションの一つ、「大いなる遺産」のDVDがなくなった。
正確に言えば、誰かに貸して、誰に貸したか忘れちゃったんだけど。
先日ニューヨークに旅行に行って、映画の舞台であるセントラルパークやSOHOにも行ったから、また観なおしたくなったのだけれども、どこに行ったのかさっぱり見当もつかない。
しばらくは「バニラ・スカイ」や「ディナーラッシュ」だけで我慢できるけど、やっぱり「大いなる遺産」のスタイリッシュさにはかなわない。
そのうち禁断症状を起こすんじゃないかって心配している。

誰か、持ってる人、名乗り出てください。

What if god was one of us...

2005年01月26日 02時36分57秒 | LIFE EXPERIENCE
稽古に役者が来なかった。
稽古場がいつもと違い、永福町でしかもいつもより一時間早く始まったからたぶん知らないのだろう。そのうち待っていれば来るさ、と思っていつものように練習を開始した。
だが、一時間待っても彼は現れない。
でも彼は遅刻の常習犯だし、稽古場を間違っていました、なんて前科もある。
演出の鈴木くんが電話をかけるのだが、彼は出ない。
もしかしたら彼はまだ寝ているのかもしれない。
そのうち起きて慌てて連絡してくるだろうと思い、度々電話をしながら彼を待った。

今回は三人芝居なので、一人でも欠けると稽古が成り立たない。
彼の欠席はかなり痛かったが、それでも残り二人だけのシーンをかなり詰めて稽古した。
結果的には良かったね、などと言いながらでもかなり集中稽古だったので終わってみるとクタクタだった。結局彼は来なかった。
事故に遭った可能性もあり、さすがに心配になって僕が様子を見に行くことになった。
彼が住んでいる湘南台に一番近い場所に住んでいるのが僕だからだ(それでも電車で30分のところだけど)。
下北沢から僕の家を通り越して湘南台へ。気が滅入ってきた。座れなかったせいかもしれない。
電車の窓に映る情けない自分の姿を見て髪の毛をかきむしる。ああ俺はなんなんだ、なんなんだ、もう。
だいたい僕が湘南台に行ったからって本当に解決するのか?

湘南台に着くころには僕はかなりメンタルダメージを受けていた。疲れていただけなんだろうけど、ダメージはダメージだ。
この世に神様なんているはずがないって気がしてくる。

湘南台駅を出たところで雨が降ってきた。
ちくしょう。
おまけに役者のマンションの部屋番号もわからない。
鈴木くんが知ってるかもしれないから、電話してみたら、携帯の電池が切れた。


僕は確信した。神様はいる。
奴は存在して、その上で僕を意地悪してるんだ。

彼がもし事故じゃなかったら一発殴ってやる。

僕は携帯の電源をオフにし、電池をしばらく休めた。
僕は湘南台に住んでいる唯一の知り合いであるM嬢に連絡を取った。
携帯が完全にダメになったときに何とか頼ろうと思ったのだ。
こういうときに女の子に頼る癖はいかんよな。神様も僕のこういうところが嫌いなのだろう。

彼女と運良く連絡が取れ、ビデオを返すついでに付き合ってくれたところで、鈴木くんから連絡が入る。202号室。

僕は彼女と一緒にその役者のマンションに行き、インターフォンを鳴らした。
部屋の電気は消えている。やっぱり外出してるのか。
そう思ったところで、「はい。」と返事が来た。
どんな事情があったのか分からんが、寝ぼけ声であるから察するに寝てたんだろう。
「とにかくちょっと出て来い。」
僕は彼を玄関前まで呼び出した。

「今日稽古があったのは知ってる?」
「??」
「今日稽古あったんだけど、知ってる?」
「…連絡したんですけど。」
「連絡?」
「ひどい下痢で気分が悪くて…」

ああ、連絡か。連絡したのか。殴りたい殴りたい殴りたい殴りたい殴りたい殴りたい。

「連絡したのか。厚人さんは連絡受け取ってないって言ってたけど。」
「いや、連絡しましたよ。っていうか寒いっすよ。」

くそ。くそ。くそ。
ああああああ、そうかい。俺は連絡してようがしてまいがどうだっていいんだ。
要はなんで俺がその結果ずぶ濡れで湘南台にいて、神様に嫌われていることに気づかなきゃいけないのかってことさ。
でも、目の前で寒さにブルブル震えている大学の後輩を殴れるか?否。

M嬢は「元気出しなよ」と僕を慰めてくれた。強くなるのだ、裕樹。
「今日しっかり寝て、明日は絶対来いよな。」
僕は役者に行って湘南台を出た。

あーあ、明日俺が休みてーよ。


僕、損してません?

2005年01月25日 12時18分38秒 | LIFE EXPERIENCE
そのとき、僕はかなり焦っていた。

昨日は僕の通う演劇学校の最終公演にむけてのオーディションの日だった。
僕はけっこう無理して早起きをして、いつもより一時間くらい前に電車に乗った。
しかしである。その日にかぎって電車が遅れに遅れて調整中となっていた。
まぁいいか、早めに出たわけだし、などとと思っていたのだけれども、ノロノロと走る(歩く?)電車に揺られるにつれ、僕は内心焦りだした。

なぜ僕は焦ったか。

間に合っちゃうかもしれないからである。

間に合うならいいじゃないの、とあなたは思うかもしれない。
でも、考えてみて欲しい、僕は早起きして本来なら一時間前に稽古場について昔の優等生が黒板を雑巾で拭くみたいにウォームアップをしてたはずなのである。で、もしも電車が遅れて僕が大幅に遅刻したとしよう。そしたら証明書をピラピラさせながら悪びれもせず「電車が遅れまして」と言えるでしょう。
それがどうです?
ぎりぎりで間に合おうものなら「最所くんはいつもギリギリだよねー」なんて言われる上にアップもできず、明らかに電車遅れ損じゃないですか。
そんなわけで、ノロノロと歩いた挙句また止まってしまう電車に、僕は「貴様ぁ!ワシが間に合ってしまうじゃないかぁ!」と心の泣&怒号を浴びせかけていたのである。

結局、電車は40分あれば着く距離を80分もかかった。
だから僕は新宿のスタバで時間をつぶして「電車が遅れまして」と言う事にした、というのは嘘で、本当にギリギリセーフで着いてみんなの冷たい視線を浴びることになりました、とさ。