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デイドリームをつかまえて

裕樹の日記PART?

消えた切符

2006年04月11日 01時57分17秒 | LIFE EXPERIENCE
最近読んでる脳の研究の本がすごく面白い。

「進化しすぎた脳」池田裕二著

脳の研究がどこまで進んでいるのか、とか脳がどこまで行動を支配するのか、とか。そんな話なんだけど、ただ単純に「体は脳の入れ物だ」みたいな論じゃない脳と体の相互関係なんかをすごく分かりやすく説明してくれている。
えーっと、例えば、知ってました?人間って自分の正面で見えているもの以外は色を認識できないらしいんです。じゃあ、脇で見えている色はどうやって認識しているのかというと、脳が補っているらしいんですよ。
そういう話だけじゃなくて、ねずみをラジコン化する話や、視覚野を破壊された人間がどうなるかの話とかも、すごく興味深い。

僕も自分の脳のことをけっこう考えるようになりました。
で、気付いたんです。
僕の脳、かなり欠陥品です。
ほら、よく人やモノにぶつかるし、ダンスの振りを覚えるのマジ遅いし。
そしてまた一つ、今日、自分の脳の欠陥に気付きました。

僕の脳ははときどき、活動停止するんです。
そんなまさか。とは思うんだけど、明らかに記憶の無い時間帯がある。
いや、時間にすると10秒くらいなんだけどね。
直前まで何をしていたのかさっぱり思い出せない。
映画「メメント」や「バタフライ・エフェクト」ってそんな話だったけど、たぶん僕の場合、きっと何もしてないんだろう。
いや、口をあけて涎なんか垂らしてたり、する。たぶん。

昨日もありました。
電車に乗ろうと切符を買って、ふと気付くと切符をどこにやったか思い出せない。
電車から改札に行くまで、ほんの数秒ですよ。
そのあいだにもう切符をなくしている。
これ、おかしいよ、明らかに。記憶なくしてるよ。

いつも入れている右側のポケットには無いし、手には財布を持っている。
あれー?おかしいなぁ。確かに買ったはずなんだけど、手に持ってないし、ポケットに入れた記憶もないし、それどころか切符を買ってから俺何してたっけ?
↑気付いたときにはこんな感じ。
で、切符を取り忘れたのかも、と券売機の方に戻ってみたり、ポケットの中を一生懸命探したり、立ち止まって思い出そうとしてみたり。

すると、さっきから、なんだか可愛らしい女の子が僕のことをじっと見てるんですよ。
おやおや?
もしかして、これって恋の予感??そりゃ春ですもの。
なんでそんなに僕のことをじっと見てるんだい?


女の子;「あの、切符、あそこに落ちてますよ。」

ああ、なんてことない、切符は僕の空白の10秒のあいだに、手からすべり落ちていたわけです。
ああ、恥ずかしい。
ああ、もう恋なんてしない。

どうか、舞台の上で、記憶なくしませんように。
台詞も忘れませんように。





オーディション

2006年03月18日 02時07分56秒 | LIFE EXPERIENCE
そう、今日は先日言ってた「ひょんなこと」から受けることになってたオーディションの2次試験だったわけで。
まだ合否はわからんのだけど。
台詞は完璧でしたよ。我ながらびっくりしました。
先日のあの台詞+二次試験用の台詞まで覚えて、テンションマックスで挑みましたから。ここ最近の僕のへっぽこ台詞回しからすると、上出来だと思います。

僕が落ちる理由があるとすれば、それはダンスだったね。
僕のダンスときたら、それはそれは酷いシロモノだった。
だって曲が始まってから終わるまでの数分間、僕ときたら、何もしていないか、皆とは逆の方向に手足をバタバタさせてるだけだったんだもの。
今まで何十回と繰り返している振りだというのに、最後のダンスが終わったあとは一次試験の方がまだマシな動きをしてたんじゃないか、という気がして僕は泣けてきた。
最後に背伸びしてやった側転だって、きっと見てるぶんには転んで両手をついただけ程度にしか見えなかっただろう。
どうして僕は体で動きを覚えるのが遅いんだろう。ダンスの振り付けになった途端、僕は切符券売機に並ぶお年寄りみたいに動けなくなってしまう。
今度「ダンスの振りを覚えるのが遅い」って障害者申請してみようか。うまくいけば記念に手帳くらいもらえるかもしれない。

三年ぶりくらいに自己嫌悪に陥って、足早に舞台を降りながら、僕はまた先週友達に借りていたスノボ用のゴーグルを飼い犬に食われてしまったことを思い出して気が滅入ってしまった。
僕はいつも最低なタイミングで頭を抱えたくなるような問題を思い出してしまう。
「高価だから絶対ゴーグルだけは壊すなよ」と言われて借りたのに、うちの犬ときたら自分のご飯とプラスチックの区別すらつかない可哀想な奴なんだ。
もっと我慢ならないのは、お腹を壊すのは奴だということ。
つまり、この事件で誰も得する奴がいないってことだ。ほんとうんざり来るね。

うんざり来るといえば、帰りの電車で、もう終電だったのだけど、誰かが車両の中で吐いていた。ちくしょう。
本当は隣の車両に乗り込んだのだけど、すでに床に吐しゃ物があったからわざわざ車両を移動したってのに、これだ。
そりゃ僕だって終電の中で吐いた事が無い、とは言わない。でも、こんな気分の僕を狙いすましたように、床を汚して帰るなんてフェアじゃない。
ええい、俺がもしオーデションに落ちたら、こいつを吐いた奴のせいにしてやる。奴はきっと今、胃の中のものを全部俺たちの共有空間にぶちまけて、気持ち良くなってるだろうよ。それくらいの責任は負ってもらわなきゃな。

ちょっと待て。僕はそもそもそこまでオーディションに受かりたかったんだっけ?
晴れて劇団研究生となったとしても、6月には客演での舞台がもう既に決まっているし、一年間無駄に金を払い続けることになるだけかもしれない。
つきつめて考えると、どんな問題でも自分から遠く離れた世界の果てでどこかの誰かさんが荷物を落としてしまったくらいの他人事のように思えてくる。
もちろん、問題の大小に関わらず、自殺したくなるようなこともあるさ。
でも、僕の精神は、いつも「世界の果て」と「自殺願望」の間を常に高速移動してるようなものだ。

とにかく、僕は死ぬほど反省してる。テル、ほんとごめんね。

日本のこと

2006年03月13日 23時47分36秒 | LIFE EXPERIENCE
「委員長。横浜国大伊豆沼であります。御迎えに上がりました。鹿児島大西郷書記長率いる南九州全共闘軍三万と、名古屋大二階堂書記長率いる中部開放戦線五万合同軍が、先程厚木のインターチェンジを越えました。いえ、それだけではありません。神林蜂起つならと船で、北関東解放戦線城の内書記長率いる六万は、海路東京湾に集結しております。神林蜂起つならと、高知大学、坂本書記長率いる四国解放戦線は、保土ヶ谷インターを過ぎ、横浜ベイブリッジで委員長のご指示を待つべく、待機しております。委員長、今日こそ日本が変わります。私たちが夢見た理想の国家が実現します。委員長、お急ぎください。」

↑この台詞は、広末涼子と筧利夫が主演した「飛龍伝2003」のなかの一節である。
この素晴らしく漢字が多く意味の分からない台詞を、僕はひょんなことから(ちなみに、ひょんなことから、て言葉、僕は聞くとなぜかなんか悲しくなります。)明日までに覚えなければならなくなりました。

以前、「望遠」というお芝居をやったときに、僕が舞台でお客さんに喋る長々とした台詞を3日で覚えなければならないという苦行をやったことはあったのですが、今回のほうがキツいです。
なにしろ、台詞の意味が分かりません。
中部解放戦線ってなんですか?全共闘と関係あるんですか?
蜂起つってなんですか?「ほうきつ」と読んでいいのでしょうか?僕は最初「はちたつ」って読んでましたけど、そっちのほうが正解じゃないですか?

実は僕、以前「飛龍伝2003」、ビデオでですが観ています。
こんな台詞もあったような気がします。
でも、あらためて見ると変な台詞です。
「開放」って何を開放するんでしょう。なんで北関東の解放軍が6万なのに、四国の解放軍は8万もいるんでしょう。鹿児島と中部を合わせた人数と四国の人数が一緒って、よく考えたら変じゃないですか?
で、四国の人たちは横浜ベイブリッジまでやってきて(どうやって来たんでしょう。やっぱり徒歩かなぁ)、何をするかと思えば神林さんという学生の女の子(広末ね)の指示を待ってるだけなんです。
そりゃおかしいよ。どう考えても頭悪いとしか思えない。

つかこうへいの芝居はバカみたいだけど、台詞はすごく美しくて、言ってて飽きないから好きです。
昔の人は、心底日本のことを考えていたんだなぁ、と深い感動すら覚えます。

でも、横浜ベイブリッジまで来ておいて女の子一人の指示なしでは何もできないのが当時の日本人だったなら、そんな人たちがいくら日本のことを考えても、あんまり日本の未来には影響しなかったんだろうなぁ、とも思います。

その行く末が現在であるわけだし。
考えていればいいってわけではないようにも思えるのです。

てことで、今から頑張って覚えまーす。

北海道から帰りました!早くもピンチ!

2006年02月25日 22時25分36秒 | LIFE EXPERIENCE
五日間の北海道旅行から戻りました。
今回はスノボをやったのですが、転倒して、約二回ほど頭を強打しました。
もしも僕が舞台上で台詞をトチッたり、日常会話でおかしなことを言っても暖かい目で見守ってください。

さて、最終日のことなんですが、僕はまたやってしまいました。
どこかで携帯電話を落としたのです。
最終日の夜ということもありナイターで必死に探す僕の頭上から、きれーな雪がしんしんと降ってきました。
アイスバーンばかりだったゲレンデも、ふかふかのクッションのような気持ちのよい新雪となり、僕は嬉しくも歯がゆい、どう反応すればいいのか分からない悔しい夜でした。

北海道から戻って機種変更の手続きを済ませたのですが、僕の携帯のメモリはいま瀕死のチャオズくらい戦闘能力の低い状態になっております。
電話番号、アドレスは代わっておりませんので、どうかこれを見ていて僕のアドレスを知ってる方がいたら、メールでお名前とお電話番号を送ってください。
どうかよろしくお願いします。


ああああああ

2006年02月18日 23時12分34秒 | LIFE EXPERIENCE
なんていいますか、ほんとすいません。
一ヶ月近く更新してません。
もう、今日日付を見て愕然としましたよ。
ブログというのは更新してナンボなとこもありますよね。

昨日、機会がありまして、偶然テレビで生中継のトリノオリンピック、女子スノーボードクロス決勝を見ました。
狭いコースを四人ほどが飛んだり滑ったりして結構淡々と進んでいく目に優しい競技で、どうやら今年からの新種目らしいですね。
ゴール直前までアメリカの選手が独走してたのに、本当に最後の最後のジャンプでまさかの転倒、かなり後ろを滑ってたスイスの選手に抜かれてしまうというかなり悔しくも面白いレースを展開しておりました。
解説者も「まだなにがあるか分かりませんよ」と言いつつもアメリカの金メダルはほとんど確信してたはず。
なんでも、このアメリカの選手、ちょっと色気を出して最後のジャンプはハーフパイプ技の「グラブ」を披露してカッコよく決めようと思ったみたい。
このレース、見てると途中他の選手はほとんど転倒してました。

てことは何かい?

このレースって実は転倒さえしなければ、変にジャンプとかしないでも上位狙えるんじゃね?
やってるほうはいろいろ頑張って面白くしようとしてるのに、見てるほうは「あれ?ジャンプ無いほうがタイム速いんじゃね?」と思ったことでしょう。
なんか、あれやね。彩りをつけようと料理に入れられたのに、「これ、いらん」と捨てられるグリーンピースみたい。
ちょっと寂しい気分になるレースでした。
あ、でも面白かったんよ。

あれ、おとといだったかな。

2006年01月21日 02時33分42秒 | LIFE EXPERIENCE
僕の誕生日。
いや、別に忘れてたわけではなくて。
けっこういろんな人にお祝いしてもらったような。
でも、そんなに24って歳に実感がわかないような。

高校生のときにですね、24歳に間違われたことがあるのですよ。
大阪で、たしかドリュー・ストリューザンという画家(ほら、インディ・ジョーンズとかスター・ウォーズとかのポスター描いてる人ね)の展示会のようなとこに行って、そこのキュレーター?さんに。
キュ;「おにいさん、歳はいくつ?」
ゆ:「いくつに見えます?」
キュ;「うーん、24かな」
こんな感じで。
でも、最近美容院に行ったときに同じ質問してみたら、同じ答えをされました。

ま、だいたいそんな訊き方するほうが悪いと思うけどね。

けっこう、23歳って僕の中では節目的なとこがありまして。
僕が昔好きだった俳優、リバー・フェニックスが死んだのが23歳で。僕は23歳までには俳優っぽいことしてたいなー、と漠然と考えていたのであります。
次の節目は28歳ってことになると思ってます。
ジム・モリソンが死んだのが27歳。ジャニス・ジョプリンもジミ・ヘンドリクスも。
何かで読んだのだけど、27歳から28歳って男が大人になる時期らしい。
だから、彼らは、大人になることを拒んで若くして死んだんだ、と美しくまとめる人もいるだろう。
でも、中には子どものまま間違えて生き永らえている人もいるっちゃいる。スティーブン・タイラーとか。
うん、そういう人もいいんじゃないか、と思って。

えーっと、とりあえず24歳。
今ちょっと調べてみたら、もうひとりの伝説的ジム、ジェームス・ディーンの享年は24歳だって。
このまえバイト先でジーパンの中にシャツを入れてたら「ジェームス・ディーンみたいだね。」と言われ、よく知らないのにジェームス・ディーンのモノ真似をして遊んでました。ジム、ごめんね。

あけましておめでとうございます。

2006年01月13日 01時21分27秒 | LIFE EXPERIENCE
最近、わけあって天声人語にはまっておりまして。
まぁ、好きで読んでるわけではないのだけど。
それで、一月六日付けの天声人語の記事で、「今年の冬が寒い」という趣旨の記事に続き、こんなのがありました。
「この寒さが今後どうなるのかは分からない。しかし猛暑の夏と酷寒の冬が、これ以上幅を利かすようなら、日本のくっきりと分かれた四季が「二季」になりはしないだろうか。春と秋という穏やかな季節が、強烈な夏と冬にのみ込まれなければいいのだが。」
おいおい、誰が書いてるのか知らないけど、それはちと心配しすぎじゃないですかい?
夏は暑くて冬は寒い、それがまともに機能していないわけではない。
この記者は普段から日常に起こるなんでもかんでもに心配してるのだろうか。
「チョコレートが摂氏36度で溶けてしまうこの世の中、みんなの手がベタベタしてしまわなければいいのだが」とか、
「SMAPの中に歌がうまい奴が一人もいないことに皆がまだ気付かなければいいのだが」とかなんとか。
まぁ、他に心配することが無いのなら、それはいいことなんじゃないかなぁ。

メリークリスマス

2005年12月25日 23時54分35秒 | LIFE EXPERIENCE
25日です。もうすぐ終わるけど。
今年のクリスマスはイブも含めて仕事でしたよ。
ラブラブなお客さんに「メリークリスマス!」と言ってあげるとても感じの良いドアマンでしたよ、サンタさん、僕は。
今日、職場の上司の机に「クリスマスプレゼントです。」とずっと催促されていた検便を出してきました。クリスマス、上司に自分のうんちをプレゼントしたのはたぶん日本で僕だけだと思います。
もし近日中に僕が解雇されたら、たぶんそのせいです。
みなさんもメリークリスマス!

もう…。

2005年12月01日 01時15分32秒 | LIFE EXPERIENCE
明日から劇団印象第五回公演「望遠」のための小屋入りでございます。
いやー、実を言うとほんと今回は苦労しました。
でも、今まで僕が出演した舞台の中では一番クリエイティブな作り方だったと自信を持って言える、思い入れの強いお芝居になると思います。
劇団印象の中でも一番キャスト・スタッフの団結力を感じさせる舞台となるでしょう。
まだ、観劇が決まっていない方、ぜひ横浜相鉄本多劇場まで足を運んでみてください。きっと楽しんでいただけると思います。
では、劇場で会いましょう。