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問題解決に使えるEQ使って高めるコツ

2014-06-05 20:51:44 | 組織の問題解決

 

問題解決に使えるEQ使って高めるコツ

 

感情を利用し自分をモチベートする

 感情を利用し自分をモチベートする

人の行動は、その時点における感情の状態に大きく影響されます。
「感情が高まり、やる気に満ちているとき」と「気持ちが沈み、消極的なとき」とでは、同じ仕事をやっても違った結果になります。

つまり、何かの課題達成を目的に行動を起こすとき、その行動にもっともふさわしい感情の状態に自らを持っていくことができれば、よりよい結果が期待できるのです。それを、自ら行なう能力が「感情の利用」です。

自分自身の明確かつ具体的な目標を持つことも、「感情の利用」能力の発揮につながります。
たとえば、舞台俳優になりたいという明確な目標を持った人は、劇団での下積みも苦になりませんし、アルバイトに明け暮れる日々も平気です。舞台に立って自分を表現したいという強い気持ちが、自らをモチベートしているからです。
一方、同じアルバイトで生活している人でも、確たる目標を持たない人はなかなか自分をモチベートすることは難しくなります。そのため、すぐ休んだり、時間に遅れたり、ちょっと嫌なことがあればすぐバイト先を辞めたりしがちになります。

「感情の利用」能力を発揮するもう一つの方法は、物事に対する見方を少し変えてみることです。
たとえば、「自分の担当している仕事は、自分の義務だ」と考えれば、気持ちは重くなりがちです。しかし「自分の仕事は上司や周囲の人たちからの期待なのだ」ととらえれば、気持ちを前向きにすることが出来ます。
山中鹿之介ではありませんが「苦労こそ自分を成長させる」という考え方をするのも有効です。目標を持たず、とりあえずアルバイトで生活しているという人で も「この苦労は必ず自分の役に立つ」と考えることが出来れば、多少の面倒なことや嫌なことくらいは簡単に乗り越えられます。

このように物事の見方をちょっと変えてみたり、価値観をすこしずらしてみたりすることによって、何らかの課題解決や目標達成のためにふさわしい感情をつくりだしたり、自分をモチベートすることも「感情の利用」能力の発揮の一つです。

「共感」と「同情」

「感情の利用」は、対人関係においては「相手に共感する能力」として位置付けることが出来ます。
相手の立場に立って考え、相手の感情に共感できれば、自分の感情をその場にふさわしいものに変えていくことが出来るからです。

また「共感」によく似た感情に「同情」があります。しかし、この二つは似て非なるものです。
共感が「相手の気持ちや感情を自分のものとして感じ取ること」であるのに対し、同情は相手の気持ちや感情をまったく共有することがなくても感じることができます。そのため、共感が目的を持った行動を生みやすいのに対し、同情はなかなか目的行動にはつながりません。

たとえば、ある苦境に陥った人がいるとします。その状況を知るだけで、たとえそれがテレビのニュース画面であっても、新聞の紙面であっても、わたし たちはその人に同情することが出来ます。同情という感情の裏には、自己の優位性を確認するという意識が隠れているからです。しかし、同情しただけでは、そ の人に対して何らかの行動(たとえば救済活動など)を取ることはほとんどありません。

わたしたちが、その苦境に陥った人に対して何らかの行動を取るのは、その人の考えや感情に共感した時です。

たとえば、その人が陥っている苦境から逃れるために必死に苦闘している姿勢や、逆に、自分の力ではどうにもならないと嘆いている表情から、わたした ちは、その人の考えや感情を読み取り、共感することで「何とかしてあげたい」という気持ちになり、それが行動につながるのです。

もちろん、同情も相手のことを思うという意味では共感と同じです。ただ、同情して悲しんだり、哀れんだりすることの多くは、単に相手に自分を同一化させているだけであり、心理的には実は自分のために悲しんだり、哀れんでいることが多いのです。
つまり、言い方は悪いかもしれませんが、「相手のために悲しんでいる自分が好き」というケースが多いのです。


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