Tの時間

なんでもない日常のできごとや思いのなかで・・

旅日記 1993年 6/1 ~ 6/3

2021-04-10 12:56:10 | 旅日記

大山目指して・・・


6 / 1 ~ 6 / 3

6月に入りそろそろ一ヶ月にもなろうかというこの頃
少しペースを上げなければという焦燥感に時折り見舞われる
梅雨になる前に北海道に渡りたいと思っていたから

大山を目指して走る
大山の山開き祭が6月5日、6日というのでそれに合わせていたのだが
それにしても日程が余る
気持ちとは裏腹にのんびりゆっくりと時間を費やすことに

翌日は昨日と打って変わって凄い暴風に大雨
木々の枝葉は飛んで来るしワイパーはフル回転
それでも走っていると
道路に風で薙ぎ倒された樹木が横倒しになっていて立ち往生
とてもひとりで動かせるわけでもなく思案投げ首
幸いなことに車が一台やって来た
男の人が4人
彼らが通れる道をつくってくれたので助かった
丈高の車だったので風に飛ばされ横倒しになるんじゃないかしら・・・
もしかしたら崖崩れか何かで通行止めとか・・・
いまと違って携帯電話などない
そんな恐怖と不安とで予定していた裏大山の宿泊地をキャンセルしようと決めて
6月5日、6日に泊まる予定の大神山神社近くに草鞋を脱いだ・・・
昔ならこんな表現をするんだろうなあ
風の吹き荒れる駐車場に停めた車が気になって仕方ないけど
こうなったら風の止むのを待つしかない
眠れぬ夜を過した・・・
と言いたいところだけど眠れないということがほとんどない
いつの間にか熟睡

レースのカーテン越しに差し込む光に昨夜の嵐の去ったことを知る
大神山神社は補修工事中でテント張りの中
そこを除けば周りは古色蒼然とした趣の山中の景色
しかも誰もいない
大山寺には団体の観光客や修学旅行生が多いというのに何が違うのかしら
しばらく歩いた後
大山登山を諦めて先を急ぐことにした
ちょっぴり後悔の念に心を痛めながら雄々しくも「前進々々」と自分を激励
今夜は岩井温泉泊まり
温泉以外なあ~んにもない
明日は距離を稼ごうと早めにやすむ


2004年5月9日 (日) 記


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