Tの時間

なんでもない日常のできごとや思いのなかで・・

カーディガンのボタン

2020-12-11 21:57:36 | 日記

実家に帰省したときのこと
父が服を着替えていた
よく見るとカーディガンのボタンを留めたまま
セーターのように頭から被って着ようとしている

それを見て
「可笑しいんだ」と言って
ボタンをはずして袖を通して着せてあげると
「ボタンをかけたりはずしたりが面倒なんだ」と
それでも少し嬉しそうにつぶやいた
その父ももう二十数年前に

寒さが増してきた今、カーディガンを着るとき
かつての父のようにボタンをかけたまま頭から被って着ている
つくづく思う
なるほど、これは便利だなあ・・・と

2003年3月10日(月)


遠いのでたまにしか顔を出さないカフェがお寺の一角にある
「お好きなカップをどうぞ」と言われて
一番目を惹く赤いカップを選んだ
テーブルの菜の花が春を演出していて

本を忘れてしまったので
オーナーの近況をたずねる
10年ほど前の知り合いとでも言おうか
ここのスタッフは当初からいつも和服である
久し振りに訪れたけど変わらず落ち着いた雰囲気

古伊万里のこころを受け継いでいるという
「源右衛門窯」のカップ
有田焼はやっぱり素晴らしい