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豆日記

小豆原一朗の日記

これはツアファイのサスペンス

2017年05月01日 | 豆日記
もう5月。今年は春らしい日が短かったなぁ。
昨日は夏みたいに晴れたと思ったら今日は雷雨どしゃぶり。なんなの。
さて、いよいよ。
『火曜11時45分』のリリースツアーファイナル5月14日渋谷O-CREST「これはツアファイのサスペンス」が近づいてきた。
少しふりかえるつもりが長い文章になってしまいました。
ほんの少しお付き合いくださいませ。

1月にやった渋谷O-CRESTでのパンパンの塔企画「これは渋谷のサスペンス」。
"火曜日のサスペンス"MVを公開してすぐだった。はじまりの場所。
2月は毎週火曜日にアコースティックイベントと新譜情報解禁。
何をどうやって解禁しようか、毎週セットリストどうしようとかメンバーと頭悩ませたりしたけど、わくわくをお客さんたちと共有できた貴重な体験だった。アコイベント、またやりたいな。
3月に『火曜11時45分』発売。特設サイトも出来て、沢山の方からのアルバムコメント。感謝感激。自分たちだけでは気づけなかったありがたい言葉で本当励みになりました。
火曜日のスタジオで生み出した僕らの結晶。ぼくらはぼくらの音を生み出して、壊して、また拾い集めて、しっかりと作ってきた。そして、確かな形になった。
サスペンスドラマだったり、時代劇だったり、世にも奇妙な物語みたいだったり、「みんなのうた」みたいだったり、一曲一曲がテレビ番組みたいなアルバム。子供の頃からテレビ好きの一人っ子です。
レコ発「これはワンマンのサスペンス」。主役のぼくら沢山の曲をやったけど、あっという間の2時間。もっといける、もっとできるって思った。
おちたりあがったりを繰り返す日々。月火水木金土日。ふりむいたりふりきったり。てばなしたつもりがひきずる。
昔は前進あるのみだって思ってたけど、ほんの小さくても何かを区切らないとうまく進めないこともあるって思う。それは僕が一週間に1回家でひとりのんでるお酒だったり。
「何曜日にしようかなツアー」。いつもお世話になってる土地、すごく久しぶりの土地、僕らを迎え入れてくれる場所、人。
機材と素敵な新しい物販と男3人でパンパンの車。
目を合わすことなく、景色を見ながらふわーっとメンバーと会話する時間が好きだ。
こんな何気ない会話からライブの空気や曲のテーマができたりする。
演者も音もその日その日で変わっていく。対バンのライブにわくわくして、感動したり、悔しくなったり…
ライブ終わり、深夜高速を突っ走るパンパンカーの同じ窓から夜と朝の境目を何度も見た。
そんなこんなして新譜の曲たちも形を少しずつ変えて育ってく。
僕らはその日その日に生まれてくる気持ちをステージからありったけはなって進んでく。

残すは神戸太陽と虎、京都nano、東京渋谷O-CRESTの3本。
ぐるっとまわってはじまりの渋谷O-CRESTに戻ってきます。
地方で対バンしたミュージシャンやつき合いの長いミュージシャン達を呼んで、このツアーを締めたいと思います。

明日はこのツアーファイナルに出てもらう出演者を紹介していこうと思います。
少しでも沢山の人に観に来てほしいって気持ちが伝われば、と思います。



≪曜日にしようかなツアー≫
5/11神戸太陽と虎
5/12京都nano
5/14渋谷O-CREST※ツアーファイナル

詳細、予約はこちらから

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発売日

2017年03月08日 | 豆日記
パンパンの塔『火曜11時45分』の発売日です。
今日は昼からメンバーと都内の店舗へあいさつ回り。
新宿タワレコ、新宿ヴィレヴァン、下北沢ヴィレヴァン、渋谷タワレコ、池袋タワレコ、山野楽器池袋店、秋葉原タワレコ。
どの店舗もとても丁寧に対応してくださってありがとうございました。
上記のヴィレヴァンは僕らの手書きのメッセージカードが先着でプレゼントされます。
スタッフさんが書いてくれた手書きのPOPには「作品たちを愛情をもって扱ってくれてるんだな」と毎回思います。

CDショップには学生の頃からよく通っていました。
お店のおすすめとか、雑誌を見て視聴したり、色とりどりの円盤との未知との遭遇にドキドキしていました。
学校終わり毎回のように行ってた新宿タワレコに自分のCDが置かれているのは4枚出した今もやっぱり感慨深いものがあります。
『火曜11時45分』ってタイトルを考えた時も新宿タワレコを思い浮かべて、こんな作品が陳列されてたら面白そう、って妄想して自分の中で嚙み砕いてました。

『火曜11時45分』はその名の通り(僕らのスタジオの時間)バンドの結晶。
まあ、毎回そうではあるのだけど、今回はよりそう思う。
楽器も触らずにメンバーと一緒に歌詞やテーマを考えたりもしました。
ひとつひとつの音、フレーズ、言葉。間違いなく僕ひとりでは絶対に辿り着けないアルバムです。
からまって、からまわって、ある日突然、かがやいて。
人生は上り坂、下り坂、まさか~。(火曜ドラマ「カルテット」面白い)

いい歳した男たちが名前をつけてグループをつくって。
定期的に集まって、音を奏でて。
ああでもないこうでもない、と何時間も頭悩ませて。
何時間も悩んだそれは結局3分とか4分の作品たちで。
その3分とか4分に僕ら頭おかしくなりそうな程の思いをそそいでて。

やっぱバンドって面白いな。

心の底からそう思えるアルバムです。

3月8日発売 パンパンの塔 4th Mini Album『火曜11時45分』

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発売まであと一週間

2017年03月01日 | 豆日記
新譜から「ちょうちん」のMVを公開しました。
第一弾のMV「火曜日のサスペンス」と同じく、アヅマ監督。

パンパンの塔/ちょうちん


パンパンの塔/火曜日のサスペンス


拍もテンポもめくるめくる変わるおどろどろしい一曲。
バンドと歌はせーので一発録り。すごいもんが録れたと思います。
3月8日の発売日まであと1週間。
それまで2つのMVを沢山見て、わくわくしてください!
アルバムの振れ幅はまだまだあります。
歌にラップ、アコギ、ベース、ドラムで作り出した結晶。
じっくり聴いてほしい。お楽しみに。

『火曜11時45分』特設サイト

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新譜発売まであと一ヵ月ちょっと。

2017年01月31日 | 豆日記


先日のO-Crestでの企画「これは渋谷のサスペンス」へお越しいただきありがとうございました。
坂の多い渋谷。なんのなんの。2017年もっともっと突っ走る。

2月は毎週火曜日にイベント。
3月にCD発売、レコ発ワンマン、そしてツアー。
新譜の特設サイトも出来ました。
まだまだ毎週火曜日に新譜情報を解禁していきます。RTとか、いいね、ください。

「火曜11時45分」というのは僕らのスタジオの集合時間。ちなみに昼です。
すごい作品が出来たと胸張って言えるものになったと思います。火曜11時45分の結晶。
今はこの映像を見て楽しんでください。
そういえば収録したスタジオが中学生まで住んでた家のすぐそばだった(ちょっと映ってるし)。
懐かしいあの臭い川の匂いがした。とても落ち着いた。
沢山の人に届きますように。

パンパンの塔/火曜日のサスペンス




パンパンの塔4thminiAlbum「火曜11時45分」

1.火曜日のサスペンス
2.ちょうちん
3.探検隊と穴ぐらおじさん
4.ろくでなスイング
5.心臓
6.とりついた男
7.となりのあいつのきみょうなうた

2017年3月8日 発売
税抜き価格 ¥1500+税


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2016

2016年12月31日 | 豆日記
体の熱が奪われていく冬。
みんなを見捨てて青空は輝いてく。

毎日続けたのはヨーグルトにレンコンパウダーとジャムを混ぜて食べること。
甘いものを食べると脳が目覚めるってのと、レンコンパウダーは鼻づまりが治るという母の言葉を信じて続けてる(まだ効果はわからない)。
最初はまずい、と思ってたけど、ジャムの果肉と混ざった肉厚な食感が妙にくせになって、これを食べないと物足りない。そんな1日のはじまり。

毎週火曜11時45分から6時間パックのスタジオ。
音楽を作り出せた時は、抱き寄せて心臓に刺さってくる感じ。
つらきもちいい。つらくてきもちいいのか、きもちよくてつらいのか。
ひとつの感情じゃないものが同時にくる。
何かを創造するのは大変だし、頭の悪い僕は毎度頭がおかしくなりそうだ。
もうやめたい、と何度も思う。
焼き鳥屋のおばあちゃんが多めにおまけしてくれる1本。
おばあちゃんの犬は6月に生まれたから「ロク」。オスかメスか何歳かも知らない。
生まれ月だけしか知らない、数字で呼ばれてる生き物がすり寄ってくる。
少しだけもらう幸せが弱い心を少しずつ支えてくれた。

近所の銭湯。
脱衣所でみんながぬぎすてる。
サウナで必死にこらえてる。
つらきもちいい。

お酒を少し入れて聴く音楽。
今年一番の高い買い物はDENONのアンプとB&Wのスピーカー。
白い天井を眺めて頭の中の色に溶けこむ。
音楽の前では僕なんてどうでもいいと思う。

輝いて
すぐに見捨ててよ
抱きしめるけど

2016年が終わる。

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ハッピーバースデー

2016年11月22日 | 豆日記
112233

ゾロ目。

友達から数字だけ送られて、あ、なるほど、と思った。
歳とるの嫌だなー、というのも通り越し、大した出来事でもないし、みんな経験する当たり前のこと。と最近は思います。
でも、やっぱり「おめでとう」という言葉は嬉しいです。プレゼントもありがとうございました。
もらった食べ物は全部食べました。

池袋からの名古屋。
振り返っても濃厚な二日間だったなぁ。
どーっと疲れがきたのか帰ってすぐ寝たな。

本日の誕生日当日は特別なにもなく、強いて言えば母親と電話したくらいです



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ぼけぼけ

2016年10月17日 | 豆日記
僕はなんてぼけなんだ。
と思うことが多々ある。

こないだもレコーディングの帰り道、藤田さんの車にスマホを忘れた。
過去藤田さんの車の中で4回も忘れてるらしい。そんな回数も忘れてた。
映画やドラマを見ても内容をちょいちょい忘れてしまう。
おかげで何度も新鮮に楽しめるのだけど、ドラマは翌週になると登場人物をたまに忘れてて困る。
俳優の名前も出てこない。外国人の名前を忘れるのはお手の物だ。
日本人でも「柳楽優弥」を「やなぎらゆうや」、「EXILE」を「イグザイル」と間違ってはその度に恥ずかしい思いをして、また忘れる。
昨日見たニュースでも「うわー、大変だなー」と思ったのに、次の瞬間「何のニュースだっけ」となる。今も思い出せない。
家出て忘れものに気づいてまた戻ることは多々ある。
僕は3階に住んでいて、階段を下まで降りて、忘れ物に気づき、また3階まで上がる、というなんとも面倒くさいことになってる。
あまりにも多いのでこの「忘れ物タイム」を考慮に入れて、外出する時間を計算している。

「ぼけは歳のせい」とよく言うけど、そんなこともないように思う。
あれは小学校3年の夏休み。
昼飯を食べよう、と思い、しゃもじでとったご飯を父親がビールを飲むときに使うグラスに入れてた。
「はっ!」
と目に入った鏡を見て初めて気づき、自分の姿に驚愕した。
9歳からそうなんだからそういう人間なんだろう、僕は。

ぼけの上に面倒くさがりやでもある。
僕の家には実家からもらったCANONのプリンターがある。
これは大変重宝していて、歌詞を作るとき、譜面をコピーするときなどに活躍している。
しかし先日グレーのインクがなくなった。コピーしても字がかすれてる。
グレーのインクを買いに行けばいいのだけど、面倒くさいのでかすれてる部分を手書きで補修する。
翌日にはグレーのインクがないことも忘れ、また印刷するとかすれ、手書きで補修して、また忘れるの繰り返し。
トータルの時間を考えたらグレーのインク買いに行った方がいいに決まってる。

今年一番のぼけぼけ事件といえば、「免許書紛失事件」だ。
免許は財布の中に入れてるんだけど、免許だけはお札やカード類とは別の無くしにくい場所に入れてる。
入ってるカード類は全部ある。
免許だけない。
家を探しても、ない。
交番に行って届けがないか探してもらったけど、ない。

そもそも免許なんて出すことあまりないと思う。
頼りない記憶を紐どいていくと、思いあたったのが選挙の日。
これまたどこでどうなったのか投票のハガキをなくした僕は本人証明のために免許をスタッフに見せたのだ。
会場は小学校だった。学校で落としていたら流石に届出があるはずだ。
はっ!
僕は恐ろしいことに気づいた…
選挙スタッフ。
免許をスタッフに返された記憶がない。
選挙のスタッフって、バイトだよな。一体なんのために・・・。
もう取り戻すことはできない。

面倒くさい思いをおしのけて、まあまあ遠い江東免許試験場へ。
免許再発行の窓口へ行くと、10人くらいのまあまあの列。
その日は平日の昼。免許をなくす人がこんなにいるのかと驚いた。
老人は数人、大半は20~30歳くらいの男(女性はいなかった)。
みんな困った顔だ。
「困っている顔を学びたい」という俳優の卵がいたら是非とも免許再発行の窓口に来るといい。
そして待つこと1時間半。まあまあの時間。
そして再発行に3500円。まあまあの料金。
いや、証明写真もとったので4200円。まあまあのものが食える(証明写真700円って高いな。ラーメンが食べれる)。
更新まであと3ヶ月だった。あと3ヶ月しか使わない…(再発行しても更新の期限は変わらない)
免許をなくしさえしなければこんなことにならなかった。
選挙スタッフめ…(すでに犯人に決めつけている)

面倒くさついでにグレーのインクを買った。
もうこれでやり残したことはない。面倒くさいこととはおさらばだ。
さっそくインク交換。
プリンターの蓋をパカッと開けると
ん?
隅に四角いものが。
こ、これは、、、



















選挙の日、僕はご丁寧にも免許書のコピーをとって持っていったのだ。
そんなことすっかり忘れてた。

僕は免許書を2枚持っている。

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夏の記憶 その2

2016年09月10日 | 豆日記


8月の終わりに健康診断に行った。
30℃越えの猛暑の中で飲食禁止だったけど、自転車で行った。
今年は自転車にのりまくっている。
5年近くも使ってるスタジオが電車で行くよりも自転車の方が速いというのに気づき、9キロ程度の距離を週に何回か走りはじめたのがきっかけだ。
好きなスピードで走れるし、好きなところで止まれるのがいい。
区と区の境目、裏道、民家など電車や車では見えない景色が見れる。
そんな景色を見ながらの曲作りや、とりとめないことを考えてる時間が好きだ。

検査の結果は前年に比べて痩せてたくらいで特に問題なかった。
思ってたよりも早く終わり、小さい頃住んでた江古田が通り道だったのでちょっと寄ってみることにした。
ここの景色は今でもたまに夢で見る。
猛暑で朦朧としてたのか実際に歩いているのに少しだけ夢の中みたいだった。

子供の時に住んでたマンションは思ってたよりも低くて小さかった。
思い出せる場所には行けるだけ行ってみた。

駄菓子屋「まるや」が残ってたのはうれしかった。
お年玉で3千円のプラモ買って親にめちゃくちゃ怒られたのを覚えてる。なんのプラモだったのか、結局組み立てたのかも思い出せない。
一番仲良かったこうじ君の家。表札はまだ伊藤になってるけど、こうじ君は住んでないだろう。
両親から聞いた話だと、医者になって今は離島の診療所で働いたりしてるらしい。僕らは高校で違う学校になってからは一度もあってない。

生まれて初めて事故の瞬間を目の当たりにした場所も見に行った。
友達のやすし君と2人で下校してた時、信号が赤に変わる間際何を思ったかいきなり走り出したやすし君が左折してきたバスに轢かれた。
ランドセル背負ったまま仰向けで5mほどひきずられて口から血が飛び出し、聞いたこともない叫び声をあげた。
確実に「死んだ」と思った。すぐ救急車に運ばれた。
家に帰ってから、たまたまテレビでやってた大友克洋の『AKIRA』を初めて観て、やすし君の表情と血を思い出して吐きそうになったのを覚えてる。
やすし君は1ヶ月ほどして無事退院し、顎に縫い目が残ったくらいで済んだ。
以前のようにアホみたいに遊ぶやすし君を見て、この1ヶ月の心配を返せと思った。
ちなみに、その事故現場のすぐ近くにはクラスで人気の須田さんが住んでた赤茶のレンガでできた「かわいいマンション」があったのだけど、今見たら黒ずんだ茶色の「みすぼらしいアパート」だった。
個人的感情で記憶が大幅に塗り替えられることもあるらしい。



僕が預けられてた学童保育「みずの塔ふれあいの家」にも行った。
ここは親が共働きの小学生1~3年までの子供が学校終わってから夕方までお世話になる場所だ。
当時の僕は相当かわいかったらしく(女の子たちにトイレまでおっかけられたのを覚えてる)、先輩の3年生たちにめちゃくちゃかわいがられた。
僕がケンカして泣いてたら3年生のリーダーが相手を殴ってくれた。
それ以降1,2年生の中では誰も逆らうものはいなく、お山の大将みたいになってた。
しかし、3年生が卒業した途端、今までの反発が一気にきた。
「今までみたいにはいかないぜ」と今まで優しかった同級生に言われた。
「立場ってこんな簡単に変わるんだな」って当時の僕は学んだ。
とはいえ、ネチネチいじめをするような奴はいなく、むしろ今まであった特別扱いの壁がなくなって思いっきり遊べた。

小学校に比べてヤンチャな子供が多かった気がする。僕も落ち着きのない子供だった。
ケンカ、ものを壊す、ものを隠す、サボりなどやったけど、子供でもシャレにならない思い出がひとつある。
ある日僕はどこからともなく長いワイヤーを発見した。
2、3人の友達とこれでどうやって遊ぼう、と企んだ。
僕は大きな木によじ登り、太い枝にワイヤーをぐるぐる巻きにして、その向かいにある家の玄関の柵にもワイヤーをぐるぐる巻きにした。
ワイヤーは通りに真横に吊るされた形になった。
何するわけでもなく、それを見て満足してた。ただ単にその絵が見たかっただけだろう。
細い通りで車の量は少なかったとはいえ、もう少し頭がよければ結果は容易に想像できたはずだ。
しばらくしたらタクシーが通って「がこん!」という大きな音がして屋根の行灯がもげた。
タクシーは急ブレーキで止まり、運転手が出てきて何がなんだか分からない表情をしてた。
学童の先生や近所の人が沢山出てきて、僕らは2,3人で影からその様子を見ていた。
主犯格の僕はこれはマジでヤバいと思った。
それ以降の記憶はない。めちゃくちゃ怒られただろう。
これが運転席の位置が高いトラックだったらと思うとぞっとする。
当時6歳の僕は「なんでも思いつきで行動してはいけない」と学んだ。



「水の塔」は坂の一番上にあって、そこから僕の住んでる町が見下ろせた。つまり町のどこにいても「水の塔」はみれた。
当時の物心ついて間もない僕は「りんご」「ばなな」みたいに意味じゃなくて「みずのとう」という言葉として覚えてた。
馬鹿みたいな話だけど、「みずのとう」は「水の塔」なのだと気づいた。
戦時中の弾丸の痕跡もあったりして不気味だけど美しい形だと思う。
水の塔の周りはちょっとした小さい公園になってて、子連れの若い主婦が立ち話してた。
平日の昼下がり、1人で水の塔の写真をとってる俺は大分怪しく映ったのか主婦からの視線を感じた。
よくよく考えたらこの中に同級生がいてもおかしくないな、と思い、そそくさとその場を去った。



ふと気づいた。パンパンの塔の「骨」って曲はここから来てるんじゃないかと。
もともとは僕の見た夢をバーッと書いてそのまま曲にしたんだけど、その夢がどこから来たのかは謎だった。
でも、よくよく考えれば昔の江古田の景色はよく夢に出て来るし、「塔」がでてくるのは偶然ではない気がする。
舞台はおそらく「水の塔ふれあいの家」から坂を下ってすぐにある「水の塔保育園」だと思う。
ここの思い出は本当におぼろげだけど、夏に保育園のプールで見上げる空は覚えていた。そしてそこからは水の塔も見えた。
ちなみに当時4、5歳の僕は母親にヒョウ柄の海パンを履かされてた。
幼いながらも「趣味が悪い」と思い、プールの入るのがすごく嫌だった。
案の定周りにバカにされた。色んな意味でプールでの思い出は強い。
当時はおばあちゃんも東京に住んでて、何度か送り迎えしてくれた。
今でもおばあちゃんから手紙がくると必ず、雨の日、傘をさして保育園に行く僕の姿が浮かぶって話が書いてある。
僕も雨の日は保育園の道のりとおばあちゃんの顔が思い浮かぶ。
父親も母親もおばあちゃんもバリバリ働いてて僕の帰りのお迎えは大分遅かったのを覚えてる。
だから保育園の記憶はみんなで遊んでる場面よりも夕闇の中保育園で先生と2人で遊んだり、迎えの遅い数人の友達と遊んでる景色がのこってる。
寂しい悲しいとかそういう感情はなく、人の少ないうす暗い保育園で優しい先生を独り占め出来てるのが心地よかった。多分初恋の相手じゃないだろうか、顔や名前は思い出せないけどロングの黒髪の先生が好きだった思い出がある。
だから骨の舞台も人のいない教室で、紫の夕焼けなんだと思う。「N君」ってのは誰だか分からないけど、迎えの遅い友達の中の一人じゃないだろうか。
さらに言えば、なんで「パンパンの」塔なのか、はっきり分からない。水でパンパンとか、色々考えたけど。
何年かしたらまた思い出すのかもしれない。

最後に僕は「水の塔保育園」を見て帰ろうと思った。
おばあちゃんと歩いた記憶が鮮明に思い浮かんでくる。
ノスタルジックに浸りすぎるのは嫌だけど、胸につかえてる何かをとりたかった。
保育園を見たら全部とれるんじゃないかって思った。
しかし保育園はなかった。
工事現場になっていた。
ここまでリンクしてくると少し怖くなってきた。



17時になって「水の塔」から流れた曲は懐かしくて少し怖かった。
あれはなんて曲なんだろう。
また来年の夏にでも思い出すのだろうか。



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夏の記憶 その1

2016年09月09日 | 豆日記
9月だというのに夏のように暑い。
道端ではセミがハートの形になって交尾してた。



電気代のかさむ夏はもう終わりということにしたい。



夏らしいことといえば、友達とお台場でバーベキューをしたことくらいか。
最近のバーベキューは火おこしまでやってくれるんだな。しかも安い。

今年の夏も沢山ライブをした。
東京、名古屋、大阪。
バンド、弾き語り、2MC+1DJ形態でもやった。







沢山ライブしたし、観た。
一番のイベントはハイエイタス・カイヨーテのブルーノートライブに行ったこと。
この日は台風直撃。
渋谷では大木が倒れて山手線が止まってた。窓をバチバチ叩く雨の音がやまなかった。
少し家を出たら一番頑丈な傘が壊れた。
「夏・台風・光が丘公園」って曲作ったけど、台風を少しなめていた。



ハイエイタス・カイヨーテはオーストラリアのバンド。
ブルーノートにはよく行く知り合いのSさんとご一緒することに。
Sさんは僕の知ってる中でもとびっきりのライブジャンキー(褒めてる)。
ライブをハシゴするなんてのは日常茶飯事だし、驚いたのは大阪で面白いライブが多分あるだろうってことで何のライブがあるか知らないないまま大阪のホテルをとるという、超ド級の離れ業をかますらしい。
数年前亡くなった旦那さんが「このお金の使い道はお前にまかせる」と、働かないでも一生暮らせるお金を残してくれたそうだ。
だけどこのまま家にいるなんて耐えられないと思い、Sさんは大好きなライブにどんどんのめりこんでいった。
この調子だと貯めてくれたお金はすぐなくなるってことで全国ツアー中バンドマンみたいな毎日の中で働いてる。
何不自由ない平穏な生活ではなく、とことん楽しむ人生を選んだ。
旦那さんも生きていたらきっとそうするだろう、とSさんは笑いながら僕に話してくれた。



たどり着いたブルーノートは一流ホテルみたいな場所で、スタッフは全員タキシード。
高級感あふれるゴージャスな場所だった。
完全に場違いだ、と思った。Sさんはいいが、低所得者の僕は全然落ち着かない。
と思ってたけど客席にはTシャツにボロボロのジーンズ姿のバンドマンっぽい若者が多かったので安心した。
座席で観るってのはもどかしいものの、ドラムの真横という普通ならあり得ない場所で観戦。
ライブはすさまじかった。化け物みたいな楽曲ばかりだけど、演奏はとても丁寧。
1stステージだけのつもりだったけど、Sさんと「やっぱりもう一度見たいね!」って話になった。
実は2ndの方はソールドアウトだったけど、「すごいよかったから2ndも観たい!」とSさんがスタッフに頼んだら入れた。なんて裏技。一緒に来てくれてよかった。
とはいえ当然お金は払う。
が、「2年分の誕生日プレゼントあげるよ」と言ってSさんが結構高いチケット代を払ってくれた。
神様に見えた。

ライブ終わりにはサイン会。メンバーとたどたどしい英語で少し話せた。
ボーカルのナイ・パームはジブリが好きで「もののけ姫」が一番好きらしい。しっぽのアクセサリーはそこからきたらしい(すごい恰好してた)。
ドラムの人に「お酒のんでる?」と聞くとおもむろに鼻から粉を吸うジェスチャーをして「俺たちはこんなことはしない」と言われた。逆に怪しかった。
ブルーノートのスケジュールを見てたらハービーハンコックのチケット代が38,000円で目を疑った。
また来ることはあるのだろうか。





つづく

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通販はじめました

2016年08月12日 | 豆日記
名古屋のおじさんからぶどうを大量にもらったので皮ごとむしゃむしゃ食べています。
魚しかり、鳥しかり、枝豆しかり、
大体皮についた肉はうまい。
それにしても運送屋というのはとにかく便利で、オーダーしてからすぐ届くし、判子がなければ玄関先でボールペンまで貸してくれる。
出不精の僕はこれがなければ生きていけないかも。

先月から物販で売っている僕のソロ音源の通販をはじめました。以前から売ってた『まめまき』も扱っています。
とても気に入ってる音源だし、評判もいいので、是非とも聞いてほしいです。
下記の方法でご注文ください。


お名前、住所、音源、枚数を
toumeinotuki@yahoo.co.jp にメールして頂き、指定する振込先へ入金して下さい
音源は『まめまき』『まめかもたす』の2つで、両方とも500円です。
送料で300円いただきます。

たとえば音源1枚購入でしたら
音源500円+送料300円=合計800円となります。

枚数は変わっても送料は変わりません。(※大量オーダーの場合は変わりますので、要相談)
ご注文お待ちしています。


『まめまき』
1.UFOと僕
2.僕のクローンが戦争に行く
3.ファミリーレストラン
4.麦茶が飲みたい
5.RIVER
6.12月生まれのマリー


『まめかもたす』
1.棒
2.夏・台風・光が丘公園
3.オレはカラス
4.酔っぱらいとムーンライト
5.食欲
6.でんでん虫の歩み


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『まめかもたす』全曲解説

2016年07月09日 | 豆日記
新しいソロ音源『まめかもたす』が完成しました。
いやー、いいもんが出来た!
今回トラックを担当してくれたotokamotasに大感謝。沢山の人に聴いてほしいなぁ。
明日の物販で是非ともゲットしてください!

簡単に曲を紹介させてもらいます。


●棒
棍棒、物干し竿、鉛筆、でくのぼう・・・などなど。棒の歌。
僕のアカペラに合わせてotokamotasがトラックを作り、そのあとで僕がラップを加えた。
字を書く音や紙をやぶく音のサンプリングは楽しかったー。
音的にも歌詞的にもいい導入曲になってるんじゃないかと。

⚫︎夏・台風・光が丘公園
地元をラップしよう!と思い、僕が16歳の時から住んでる練馬区光が丘を題材にしました。
恥ずかしがり屋さんの高校時代。
昔から雨男で大事な日に台風直撃はよくあった。otokamotasと最初に作った曲。
彼が僕のためにトラックを用意してくれて、1日でバーッと作った。

⚫︎オレはカラス
優しさは毎日人間を狙ってる。
ついつい優しくされたり、自分の話に共感されたすると気づかないうちに流されてしまうことがある。
TVで流れる大したことない話でもBGM次第でなんだかいい話に聞こえてしまうように。
カラスはそういう優しさをなんとも思わない。
カラスにしたらSNSの「いいね」なんて理解できないと思うし、
太陽や街灯はまぶしいだけなんじゃないかな、と勝手に思ってる。
最初はダークで重い曲だったけど、途中ふとエレキで違うコードを弾いたら、今のノリのいい明るい形に。
僕がエレキ、otokamotasがベースを弾いてて、なんだかバンドっぽい。

●酔っぱらいとムーンライト
僕は酔っぱらうと昔の記憶がだーっと駆け巡ることがよくあるので、こんな記憶にひっぱられてたまるか!と自分の脳みそと闘ってる。
灰皿に吐いたのも、道端の三角コーンをかぶったのも若き日の実体験。
原チャリの下敷きになったのはotokamotasの若き日の実体験・・・。
お酒が好きなotokamotasと呑みながら酔っ払って作った曲。
僕の泥酔ギターソロもそのまま採用されている。

●食欲
小学生の時に飼ってた金魚が共食いをしたとき、とてもショックだった。
でっかいデメキンが3匹小さい金魚を食べてしまったのだ。
その記憶が強いせいで腹減ってる時の自分の精神状態ってとても怖いと感じる。
料理してる人の背中も「この人、そこまで腹減ってるのかー」って思うとなんだか殺人鬼のように思えたりする。
それは俺の考えすぎだとして。
何か大きな力が腹のそこからぷくぷくと泡のように沸いてくる感覚がある。
「棒」もそうだけど、リズムもメロディもないアカペラからここまで音を組み立てたotokamotasはすげーなぁ、と思う。

●でんでん虫の歩み
今年の3月に引っ越してすぐ書いた歌詞。それに加筆していった。
最初は「ヒット曲なんてかけない」というタイトルだった・・・。
人生上手くいかない!売れない!と日々悶々としてる自分への応援歌のつもりで書きました。
アダルティーな曲調だけど、サビの歌声のピッチを上げたらかわいらしい曲になった。





3ヶ月くらい前に梅雨将軍のライブ特典を作ろう!っていう話が出て、ちょうどそのタイミングでトラックメーカーotokamotasと出会い、「お互い空いてる日に遊びながら一緒に曲作ってみよー」ってノリで作ってみた音源。
ほとんどの曲をそれぞれ1日で完成させた。
お互い別の活動もあって、時間なかったけど、やったら出来るもんだ、、、瞬発力が鍛えられた。
そんな出会いと瞬発力の塊、「まめかもたす」をお楽しみに!


明日のソロライブ、もはやこれはレコ発、、、!
みんな来てください!!

●7/13(水)池袋ADM
九代目梅雨将軍 2man series[歌詞将軍]
まめ × チクシヒロキ
O.A 人人人

OPEN 19:00/ START 19:30
ADV.¥2,000 / DOOR.¥2,500


予約はこちらで受け付けております。
toumeinotuki@yahoo.co.jp


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MV公開!&特典音源『まめかもたす』について

2016年06月28日 | 豆日記
まめ「夏・台風・光が丘公園」


ソロ音源から新曲公開しました!
弾き語りでもやってた曲だけど、かなりの変わりようにびっくりした人もいるんじゃないだろうか(アコギ一切入ってないしね)。
でも、こっちが先にあったんです。
どっちも好きだけどね。
あと、お母さん役は僕です。本当は母親がよかったけど無理だったんで、俺が思う自分の母親を声のピッチあげて演じました。

今回のソロ音源『まめかもたす』は映画のようだ。
ひとつの町(練馬でもなんでもいい)を舞台に住んでる人たちの日常を切り取ったような感じ。

この音源は何が違うって、トラックメーカーのotokamotasと作ってること。
彼が作ったビートの上に僕が歌やラップをのせたり、僕のポエトリーに彼がトラックをのせたり、歌とトラックを同時進行で作ったり、時には酔っ払いながらも作った。
僕が彼と作ってて印象深かったのは、彼は曲作り前によくしゃべる。
他愛もない話を1時間(熱くなると2時間)くらいして、彼と作業部屋へ行く。
その時にお互いの近況や思ってること、最近気になる音楽を共有して、それが作る音楽にも反映されていく。
元々やろうって話になったのも、初めて話した時に「この人とは波長が合いそうだ」と思ったのがきっかけだった。
ソロ音源と銘打ってるけど、一人では決してできなかった音源だと思う。

とにかく、これが無料でついてくるなんて自分で太っ腹だと思うし、是非とも沢山の人に聞いてもらいたい。
本編のライブも頑張るぞー!


それでは、
特典音源の入手方法をおさらい。

<特典受け取り方法>
6/29[ペロペロパンパン将軍]のチケット半券を、7/13池袋ADM[歌詞将軍]の物販コーナーで渡していただくともれなくまめソロ音源をプレゼントします!
※チケット半券が特典引き換え券となります。なくさないようにお気を付けください。

●6/29(水)池袋ADM
九代目梅雨将軍 2man series[ペロペロパンパン将軍]
パンパンの塔 × ペロペロしてやりたいわズ
O.A てんやわんや
OPEN 19:00/ START 19:30
ADV.¥2,300 / DOOR.¥2,800
パンパンの塔 / ペロペロしてやりたいわズ


●7/13(水)池袋ADM
九代目梅雨将軍 2man series[歌詞将軍]
まめ × チクシヒロキ
O.A 人人人
※本公演はVo.まめの弾き語りライブです。

OPEN 19:00/ START 19:30
ADV.¥2,000 / DOOR.¥2,500



というわけで、明日のツーマン、お待ちしています。

eプラスは本日6/28の18:00まで受け付けです。
パンパンの塔ホームページでも予約受付けてます


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風間くんと僕

2016年06月27日 | 豆日記
風間くんは「ブログを30分で書く」と言ってた。
だから俺も30分で君への思いを書く。



イエ―イエ―

今日はお前の命日、全部めんどくさいから葬式はなし
網膜剥離になったり、猫に生まれ変わりたいとか言ったり
一体お前は何?超妄想気味
お前は元くそメガネ、俺は現在進行形
見えてるか?度はあってるのか?そのコンタクト!

YO!YO!YO!カザマ、ブザマ、マザーファッカー!

僕の脳内でMC漢が暴れてる。





初めて会った時のことを思い出そう。

君は知らないだろうけど、バンドで対バンする前から僕は一方的に君のことを知っていた。
7年前くらい。

僕がパンパンの塔を組む前、
一人で歌い始めるもっと前、
バンドのギタリストとして活動してた頃。

場所は池袋Admの弾き語りイベント。
その時は僕がアコギを弾いて、当時いたボーカルのやつがハンドマイクだった。
曲は僕が書いてたけど、当時流行ってたアジカンとかの物真似(にすらなれてない)みたいな感じのバンドだった。
10組の共演者、20分の持ち時間。
こんな短い時間じゃお客さんを満足させられない、とも思ったし
実際自分を含めて退屈な出演者しかいなかった。
トリの君をのぞいて。

その時は自分のことを「ショボンヌ」と名乗っていた。
君は「中央線」「もうまくはくりのうた」「家出の唄」の3曲を歌った。
衝撃だった。感動した。たった20分でそれまでの退屈な時間をひっくり返された。
そして、僕と同じように冴えないメガネだった。
なんて普通なのに、なんてすごい人なんだ、って思った。
僕はそこから3markets(株)(←当時はこういう名前でした)というバンドが気になって、気になって、、、
ずっとひっかかっていた。

一ヵ月後、僕はバンドを辞めて一人で歌うことにした。
数日後、僕は電車の中で「UFOと僕」という歌詞を書いた。
子供の頃の他愛のないお話。退屈な世界でもがいてる僕。友達は実名。
ショボンヌの歌ってる姿が浮かんだ。
帰宅して歌詞に合わせてアコギで歌ったら簡単にできた。
今まで作った曲にはない感触。
等身大の僕の歌が出来たと思えた。

数年後、パンパンの塔と3markets(株)は対バンした。
初めて話をした。
「売れそう」と言ってくれた。
「絶対自分の方がいいと思ってるでしょ!」って思った。
その時好きな曲って言ってくれたのが「UFOと僕」だった。
曲が生まれたエピソードは隠して、僕はひそかに喜んだ。


何かの真似じゃなくて、等身大の僕の歌を歌いたいって思うきっかけをくれた。
多分、君がいなかったら「UFOと僕」はできなかったし、その後に生まれる曲も形は違っただろう。
僕らは似てるかどうかと言われるとなんとも言えない。
僕の書く歌詞と君の歌詞は違うし、君はメガネをやめてコンタクトレンズになったけど、
やっぱり僕はどの曲も君の影響があると思う。
とてつもなく尊敬してるし、感謝してるけど、君には悟られたくない。
だから年下なのに「くん」づけだ。性格が悪いのは似てるかもな。
でも、君との約束でこのブログは素直に書くと決めたんだ。
7年前、池袋Adm、はじめて見た風間くんが、ショボンヌが、今でも僕の目に焼きついている。

光をありがとう。


…なんか、弔辞みたいになっちゃった。
30分じゃ無理だったよ。

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かざまくん、大好き

2016年06月26日 | 豆日記
イエ―イエ―

スリマー
かざまー
すきまかぜー
ハブ人間ー

お前は一生売れないバンドマン
ギター置いてディスる、ハンドマイク
対バンで毎回ひねり潰した
泣きながら吸ってろセブンスター
亡骸まぬけなハブ人間
何月になったら合う?音程
もういいぜ、安アパートは家出して
実家に帰りな、中央線で
YO!カザマ、ブザマ、マザーファッカー!!

※風間くんが「まめくん、ステージからディスってくれよ。そんくらいしないとダメだよ」って言ってたのでやってみた。

土曜はなつきさん、星野さん、風間くんとバーでライブ。
昼15時に終わり、夜の0時過ぎまでのんだ。
打ち上げ長い。

帰り際に風間くんが「まめくん、お互いのことを2日かけてブログで書こう」と言い出した。
嘘かと思ったけど、ツイートしはじめたのでマジらしい。
つらい。
だってブログは彼の独壇場というか、プロのブロガーみたいじゃないか。
俺なんか半年ぶりに開くこのブログのパスワードを思い出すことすら難儀だったというのに。



彼は頭がいい。

状況を把握する能力に長けてる。
的確な言葉でびしっときめてしまう。
冒頭のディスにも的を得たアンサーで返してくるだろう。

彼は自分のことを「暗い」と言ってるけど、実は暗くない。
とても人付き合いがいい。多分友達も多い方だと思う。(営業妨害になってたらゴメン)
人とのコミュニケーションで生まれる「何か」をいつも探してるんだろう。
彼はセッションしてるんだ。人の感情と。
傷つくことも多いだろうけど、やっぱりコミュニケーションの中から彼の曲は生まれてるんだろうな。と思う。

彼はめちゃくちゃ根性あるし、努力家だ。
だって自分以外のメンバー全員変わってる。俺ならやめてる。

以前、彼に「曲作るのつらそう」って何度も言った。「思い詰めて死なないでね」とも。
でも、今はそうは思わない。
ここ最近ライブしてる彼が本当に楽しそうだ。
メンバーの変わったスリマはどんどん良くなってるし、エグくなってる。
これからどうなってくのか動向が気になるミュージシャン。

イエーイエー

YO!カザマ、ブザマ、マザーファッカー!(気に入ってきた)

明日に続く、、、

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ワンマンオブパンパン最終日~池袋Admと谷崎くん~

2015年12月18日 | 豆日記
パンパンの塔の初のワンマンツアーもあと1本。いよいよ明日で終わり。

もう1週間経ったって信じられないくらい濃厚な2日間だった。
初日、京都nanoは出番SEがトムヨークのクリープ弾き語り音源だったし、choriくんは素晴らしいポエトリーをしつつも水筒に焼酎を入れてきて終始ご機嫌だったし、nanoスタッフは手品をしてくれるし、客席で店長モグラさんは顔面を覆って号泣してたし、何度も最高だって思った。
翌日の名古屋ハポンは楽屋がなくて、オープンしてからお客さんの前で弦かえるという事態になったけど、この時点で何もかも曝け出そう!と心に決めた。お客さんは座りってのもあって、自分の部屋でやってるみたいにリラックスできた。ゲストのイトウさんも最高な歌声だった。こんな楽しんでライブしたのもはじめてだったかもしんない、ってくらい楽し
めた。
ワンマンやってよかった!と心底思えた2日間だった。
そして何より2つとも本当に素晴らしい会場でした。


そして、残るは東京池袋Adm。

結成以来一番ライブしてる場所だ。
今までの節目のライブは大体ここだった。
ワンマンツアーしようってミーティングしたのもここだ。

思い出がつまってる場所だし、ホームといってもいい場所なのに。
なのに。
Admでやる時って毎回変な緊張感がある。
…やばい、こういうことを書くと変な緊張感が増幅するかもしれない。
とはいえ、その緊張感を楽しめるくらいにライブをのりこなしたい。

そして、東京のゲストはTHEラブ人間のバイオリン担当、谷崎くん。




彼は去年リリースした『アルミニウム』収録“さっきおきたばかり”で素晴らしいバイオリンを弾いてくれた。
ちなみにこのMV、2:04あたりで布かぶってバイオリン弾いてる人物は本人。

彼は本当に真面目な好青年。
お願いした曲に対していくつも練ったフレーズを考えてきて、こっちのオーダーも聞いて新しいフレーズを組み立ててくれる。
レコーディングの時なんかはこだわりの鬼と化し、僕なんかには全くわからない次元で悩んでた。
スタジオ音源も素晴らしいんだけど、彼のライブはめちゃくちゃかっこいい。
彼の大きな体からみなぎってくるパワーは本当にすごい。
実は過去に何度か一緒にライブもしてて、すごい演奏をかましてくれました。
ライブでしか聴けない曲もやりますよー。

今週の土曜日となったワンマンオブパンパン最終日。
ビシッと締めたいと思います!ビシッと!
よろしくお願いします。



パンパンの塔ワンマンツアー
「ワンマン オブ パンパン」

2015/12/12(土)京都nano ゲストポエトリーリーディング:chori ※終了
2015/12/13(日)愛知鶴舞K.Dハポン ゲストボーカル:伊藤洋平(Theキャンプ)※終了
2015/12/19(土)東京池袋Adm ゲストバイオリン:谷崎航大(THEラブ人間)


OPEN18:30 / START19:00
前売¥2,300(+1Drink)
当日¥2,800(+1Drink)

予約はパンパンの塔ホームページで受け付け中

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