SWORD中央ラボ分室

『アストロミゼット』HPブログ出張版
自企画の紹介が主ですが「小サイズ可動フィギュア」の可能性も広く研究しています。

【ミキシングビル道】オプション兵器を作る・2

2008-06-25 01:27:39 | Mixing-build
こういう時期だからこそする気になった作業。目薬の容器は工作しづらい素材なのでシリコーンで型を作りレジンで複製したものを素材として使います。もちろんレジンも通常の模型用接着剤や塗料が使えないのは同様ですが、それでもPPやPE、PETに比べればよほどマシです。何より中身がムクになることで削ったり穴を開けたりといった加工が可能となり、工作の幅が格段に向上するのです。

とはいえ、両面抜きの型を作るほどの余裕はないのでここは片面抜きで手早く(…といっても硬化時間は相応にかかります)仕上げてしまいましょう。
片面抜きは全ての素材に使えるわけではありませんが、今回の目薬の容器のように底が平面で逆テーパーの無い、上に行くほど先細りの形状であればそれで事足りるであろうと思います。
ちなみに容器は両面テープで型枠底面に固定してあるのですが、念のためシリコーン流し込み中に浮き上がってこないように中に水を入れて自重を重くしてあります。
そしてシリコーン硬化後、素材を取り外して今度は底面だった穴から直接レジンを流し込みます。この面にモールドが入っている場合は潰れてしまいますので予めご注意下さい。
今回は特に問題なく型から外すことが出来ましたが、底面積に比べ高さが極端に高い素材はレジン硬化後抜けなくなってしまう可能性もありますので注意が必要です。…まぁ使いきりで型を壊してしまうと言うのであれば問題ありませんが、得てしてこういう場合はシリコーン硬化後の段階でも同じことが起こる可能性がありますのでこちらもご注意を…。

…と、いうわけで複製完了。型枠製作~シリコーン流し込み~硬化~レジン注型~硬化まで、どんなに急いでも半日潰れてしまいますので今回はここまでです。

レジンキャストによる複製は決して初心者向きの作業とは言えませんが、ひと手間で同じ形状を複数製作することが出来るなど、憶えておくと模型作りにおいてかなり重宝する技術、便利です。



(今回の作業時間:9時間)

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