SWORD中央ラボ分室

『アストロミゼット』HPブログ出張版
自企画の紹介が主ですが「小サイズ可動フィギュア」の可能性も広く研究しています。

【コンセプト】ベータミゼットの能力設定

2007-08-05 04:49:55 | Library
通常、ベータミゼットは素体(何も装備を施さない、人間で言うところの「丸腰」の状態)で大人数人分の身体能力を備えており、更にジャケットを装着することによってそれを倍増させるだけでなくジャケットの性質に応じた特殊能力を得ることが出来る…これは公式の設定として定義しているものですが、最初の頃この素体時での身体能力で考えていた時期がありました。素体の状態で既に人間を超えていると、ジャケット装着時のパワーアップの凄さが伝わらないのではないか?と。
素体での能力そのものは同スケール換算の人間と同じ程度にする選択もあったのではないかとも考えたのです。実際それくらい能力にギャップがあった方がインパクトはあったと考えますし、そういう方が好きだと思われるユーザーの方もきっといらっしゃったはずです。
私自身も、作家目線で考えればその方がより面白く漫画の演出に活かせるだろうと考えます。いや、正直やりやすいです。
では何でこういう設定にしたかというと…この設定にすると人間の社会で生活ができないから(笑)。例えば部屋の風景一つとっても身長11㎝あまりの彼らにとっては巨大なビル群の如し…しかもエレベーターやエスカレーターも無いわけですから終日ロッククライミングの毎日となるか、一生高いところで暮らす事になるか…そんな行動範囲の狭い生活を強いられることになります。
「そういう時こそジャケット使えば?」とも思いますが、それだと今度はジャケット装着が日常的になり、「緊急時にジャケットでパワーアップ!」というありがたさが失われてしまいます。素体でいる意味がぼやけてしまうわけですね。
しかも同スケールで人間と同じですと、実は実寸大でアリに負けてしまいます。
小学校の頃、科学漫画を読んだ方であればご存知の通り、もしもアリが人間と同じ大きさであると仮定した場合、その筋力は人間では比較にならないほど強力で、自分の何倍もの質量のある物体を軽々と持ち上げられることができます(実は単純縮尺比較の理屈にはカラクリガあり、本当は質量とそれにかかる重力や気圧、空気抵抗等複雑に加味しないことにはいけないわけですが…)。だからこそアリをはじめとする昆虫は平気で垂直の壁を移動し、高低差の激しい人間社会に入っても不自由はしないわけで、ベータミゼットもまた普通に生活させるためには最低限その程度には設定しておくのが都合が良いと考えたわけです。
ですからとりあえず不都合無く人間の社会で生活させるためには実寸大で人間と同等の仕事量をこなせる力は必要だろうという事になり、さらに、どうせ桁外れの能力を持たせるのであれば人間と同じではつまらないから(今度は力が強すぎて人間社会に適応できない程度に)人間の能力を超えてしまえ!…ということで現在の設定に落ち着きます。
結果ジャケットは主に特殊な「魔法」を与えるアイテム的な扱いとシフトしていった次第です。











…で、本音はと言うと、「聖闘士○矢」のような「防具が砕けても戦う」的な演出ができないと燃えないだろうがー!…という理由の方が強かった…かも。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【雑記】緑のイプシロンミゼット | トップ | 【デザイン】広告用カット原画 »
最新の画像もっと見る

Library」カテゴリの最新記事