
改善を図りたい箇所としては他にも手首と下腕との接続もあります。
イプシロンミゼットの手首はベータよりも可動範囲の拡大を狙って手首側、リスト部分に設けた凹ジョイントの溝を広げてみた訳ですが、そのため多くの個体の接続が緩くなるという事例が発生しておりました。
これも偏に私の技術不足が原因であり、今回新たに手首を設計するにあたってはそのリベンジとして可動範囲の拡大というコンセプトは活かしつつ、接続の強度を保てるように設計の精度を上げてゆきたいと考えております。
接続は引き続きボールジョイント方式を考えているのですが、一案としてその軸位置を反対に設ける可能性…つまり手首側が凸ジョイント(ボール軸)とし、反対に下腕側には受けの凹ジョイントを設ける案も考えております。
ただしこの場合…恐らくはパーツの形状的な理由になるかと思うのですが…可動範囲はベータやイプシロンの手首よりも狭くなる可能性があります。
更に、ジョイントの位置に関してはそれぞれメリット・デメリットがあり、手首側が凹ジョイント(従来のベータ・イプシロンの手首)は「可動範囲を広くとれる」反面、掌とリストが一体化している故に「可動箇所が(人体構造的に)不自然」という欠点があり、下腕側が凹ジョイントの場合はその逆になる…というのが私の認識です。
そのどちらを採用するかに関してはもう少し検討を続けたいとは考えますが、出来れば両方の良い面を併せ持った構造を模索したいものです。
何にしろ最大の問題点はパーツのサイズ、いかにジョイントを効果的且つ自然に設けられるかがネックとなってくることでしょう。
(…続く)
イプシロンミゼットの手首はベータよりも可動範囲の拡大を狙って手首側、リスト部分に設けた凹ジョイントの溝を広げてみた訳ですが、そのため多くの個体の接続が緩くなるという事例が発生しておりました。
これも偏に私の技術不足が原因であり、今回新たに手首を設計するにあたってはそのリベンジとして可動範囲の拡大というコンセプトは活かしつつ、接続の強度を保てるように設計の精度を上げてゆきたいと考えております。
接続は引き続きボールジョイント方式を考えているのですが、一案としてその軸位置を反対に設ける可能性…つまり手首側が凸ジョイント(ボール軸)とし、反対に下腕側には受けの凹ジョイントを設ける案も考えております。
ただしこの場合…恐らくはパーツの形状的な理由になるかと思うのですが…可動範囲はベータやイプシロンの手首よりも狭くなる可能性があります。
更に、ジョイントの位置に関してはそれぞれメリット・デメリットがあり、手首側が凹ジョイント(従来のベータ・イプシロンの手首)は「可動範囲を広くとれる」反面、掌とリストが一体化している故に「可動箇所が(人体構造的に)不自然」という欠点があり、下腕側が凹ジョイントの場合はその逆になる…というのが私の認識です。
そのどちらを採用するかに関してはもう少し検討を続けたいとは考えますが、出来れば両方の良い面を併せ持った構造を模索したいものです。
何にしろ最大の問題点はパーツのサイズ、いかにジョイントを効果的且つ自然に設けられるかがネックとなってくることでしょう。
(…続く)