土曜日なのにも関わらず、仕事に出た。事件はその帰りの電車でおきた。
「外国人は黙れよ!」
いまどきの男の子(たぶん二十代前半)が怒鳴っている。
怒鳴られたほうは、中国人の、こっちも若くて派手な女の子。
足でも踏み、踏まれたのか、定かではない。
ただ、日本人の男の子の、最後のセリフが、
「外国人は黙れよ」ってことだった。
外国人には話す権利がないと
君は思っていたのだろうか。
あまり深く考えていないセリフだったにしても、
これは明らかに人種差別に当たる。
そして、このことを発したということは、
心の奥底に潜在的に
日本人が外国人よりえらいという
ものが潜んでいるのである。
けれど、そんな君は、タイ料理を食べ、
ハワイに憧れ、ヨン様と叫び、
日本なんてくそくらえ、って思う
日本人であるのだ。
金髪に恋されたい、着物よりビキニの似合う
体型を求め、英語帝国主義に呑まれ、
フィリピンパブでお金を振りまく、
自分だって茶髪に変身した
ちっとも日本人らしくない日本人なのだ。
私は君をせめているのではない。
東京はすごい街だ。
タイ、ベトナム、アラブ、アフリカ、韓国、中国、
イタリア、トルコ、エジプト、イラク
そのすべての料理をいとも簡単に味わえる世界唯一の街だ。
文化大国東京で、君は「外国人は黙れ」と発したのだ。
君の茶髪や食習慣や趣向をせめるつもりはない。
君の好みだから。
しかし、その君の好みがこれほど、豊なのは
そこに他人の文化が交じり合っているからだ。
外国人であることが決して罪ではなく
日本人であることが決して優位に立つわけではない。
「外国人は黙れよ」とこの複合文化空間東京で
叫んでしまった君は永遠に人間失格モノだ。
「外国人は黙れよ!」
いまどきの男の子(たぶん二十代前半)が怒鳴っている。
怒鳴られたほうは、中国人の、こっちも若くて派手な女の子。
足でも踏み、踏まれたのか、定かではない。
ただ、日本人の男の子の、最後のセリフが、
「外国人は黙れよ」ってことだった。
外国人には話す権利がないと
君は思っていたのだろうか。
あまり深く考えていないセリフだったにしても、
これは明らかに人種差別に当たる。
そして、このことを発したということは、
心の奥底に潜在的に
日本人が外国人よりえらいという
ものが潜んでいるのである。
けれど、そんな君は、タイ料理を食べ、
ハワイに憧れ、ヨン様と叫び、
日本なんてくそくらえ、って思う
日本人であるのだ。
金髪に恋されたい、着物よりビキニの似合う
体型を求め、英語帝国主義に呑まれ、
フィリピンパブでお金を振りまく、
自分だって茶髪に変身した
ちっとも日本人らしくない日本人なのだ。
私は君をせめているのではない。
東京はすごい街だ。
タイ、ベトナム、アラブ、アフリカ、韓国、中国、
イタリア、トルコ、エジプト、イラク
そのすべての料理をいとも簡単に味わえる世界唯一の街だ。
文化大国東京で、君は「外国人は黙れ」と発したのだ。
君の茶髪や食習慣や趣向をせめるつもりはない。
君の好みだから。
しかし、その君の好みがこれほど、豊なのは
そこに他人の文化が交じり合っているからだ。
外国人であることが決して罪ではなく
日本人であることが決して優位に立つわけではない。
「外国人は黙れよ」とこの複合文化空間東京で
叫んでしまった君は永遠に人間失格モノだ。
ワールドカップのころ友人に「韓国うざくね?」と言われ、「おいおい、お前が今同意を求めてるあたしはハーフなのよ」と思って苦笑。全員がそうじゃないけど、頭悪いんじゃないかと思っちゃうよ、まったく。
私は東京という街がほんとに大好きです。
日本のおしゃれも大好きです。
着物の色彩もいまどきの若者の流行も
ほんとに大好きです。
しかし、温泉における外国人入浴禁止や
マージャン屋やスナックの外国人お断りを
みるたび、明らかに何かが間違っていると思います。
そういったところを一緒に変えていけたら
いいなと、いまは漠然と思っています。
東京は私にとって外国ではなく、
私の生きる場所なのですから。
日本の人にもそれを分かってもらいたいですね。
こういうヤツって外国に行ったら絶対に強がれないし、「外国人は・・・」なんて言えないだろうね。
自分自身に自信がない人間だと思う。たぶん外国にも一人で行ったことがないだろうし、外国語もしゃべれないんだと思う。
なぜか知らないけど、声高に叫ぶ人間ほどその裏が見えてしまい、恥ずかしいなあと感じるノダ。
でもなあ、もう少し気の利いたセリフ言えないのかねえ。喧嘩するにしてもよ。
ちょっと分析してみました。