ひそやかに一歩ずつ

2012年4月から始めた新潟100名山、今年はどんな山に行けるかな~?

矢筈岳②

2017-05-08 | 新潟100名山

   矢筈岳 No2

平成29年5月3・4・5日

新潟百名山 80座目

 

3日

悪場峠(6:45)→仏峠(7:05)→水無平(7:15)→焼峰の神様(7:50)→木六山(8:50)

→七郎平の水場(10:30~10:55)→銀次郎山(11:55)→銀太郎山(13:18)→

→五剣谷岳(15:50)→テント場(16:15)

 

4日

五剣谷岳の先のテント場(5:30)→青里岳(8:30)→矢筈岳(13:10)→青里岳(17:45)→ビバーク(18:10)

 

5日

ビバーク場(4:00)→五剣谷岳(6:50~8:10)→銀太郎山(10:20)→銀次郎山(12:00)

→七郎平(13:10~14:00)→木六山(15:35)→悪場峠(17:25)

 

4日朝(2日目)

夜中の冷え込みも然程気にならず朝を迎える。

5時半テント場より出発(この出発時間に誤算が・・・・・)

6人グループ、単独の男性は4時に出発したことを後で知る。

 

 

 

青里岳に着くと2名の方が休んでいた。

6人グループの2人で 先には進まず待っているとの事

まもなく4人の方々が今回はここまでとするとの事で戻って来られた。

 

最初の難関、どこから下りたら良いのかと思案する。

結局 沢沿いの藪につかまり雪の上を滑り落ちないように下る。疲れた。

帰りは尾根に向かい藪漕ぎをしたが、下りるときもこっちの方が良かったと後で思う。

 

藪漕ぎ 雪渓の繰り返しが続く。

急な雪渓は滑り落ちたら谷底へまっさかさま

こんなところで落ちたら上がってこれない。

弱気になったらへなちょこ腰になり、なおさら危険と思い、気を引き締める。

しっかりと足場を確保してピッケルをさす

この緊張感だけでも疲れてしまう。

相変わらずの藪漕ぎは息が切れ汗が流れる。

藪と雪渓の行き来も滑らないように慎重に移動する。

暑さと疲労で休んでいると、単独の男性が下りてきた。

横浜からとのことでこの辺の山は良く登るとの事。

矢筈岳もだいぶ近くに見えてきたので、あと1時間くらいでしょうか?と

お聞きすると「まだまだですよ、雪渓を登るだけでも1時間かかります」との事

この時の時間は10時半…明るいうちにテントには帰れないかもと思う。

ここでやめて戻ろうか迷ったが、ここで帰ったらもうここには来れない気がした。

ビバークが頭をよぎる。

迷いながらも先に進む

雪渓を登るとまたまた藪漕ぎ

奥の方が山頂。

12:20分。雪の上にザックを置き少しでも早く登頂できるように考えたが

 

山頂に着いたのが13時10分。この時点でビバークを覚悟する。

 

笠堀ダム

 

登頂した喜びに浸る間もなく下山すると3人の若者が登って来た。

まだ登ってくる人がいると思うと嬉しかったが、3人はスピードがあった。

青里岳にテントを張っているとの事、

私たちは五剣谷岳なので今日はビバークを考えていると話をする。

私たちが休んで居る間にどんどん先に進む3人がうらやましかった。

先に進むと3人が休んでいた…もしかして私たちを待っていてくれたのかもしれない?

自分たちは青里岳の西側にテントを張っているので何かあったら来てください。

と言ってどんどん登って行く。後姿を見送り少し安堵感を感じる。

 

登山道がないので暗くなってからの移動は危険

18時には少し横になれるところを決めようと青里岳の藪を登る。

登り終え五剣谷岳方向に少し行くと、単独の男性がテントを張っていて

よく日 矢筈岳を予定していたが体調が悪いので明日帰るとの事。

これからどこに行くんですか?と聞かれ、ビバークすることを話をする。

18時過ぎ 足を伸ばして横になれそうなところがあり、銀マットを敷き

ダウンジャケット、雨具の上下、持っているものをすべて身に着け横になる。

上を見れば素晴らしい星空、下を見れば新潟市の夜景ときれいだったが、

寒くて眠れず、早く明るくなってほしいと思いつつ時を過ごす。

4時には行動できるように準備をして、朝日に感謝し歩き始める

 

ご来光を拝みながらコーヒーを飲みテントに向かう

 

朝食を摂り、テントを片付け、下山とするが、

ほとんど一睡もできず、夜勤明け状態の登山は初めて…とても疲れて息が切れる。

今日中に下山できるかと不安になるが銀太郎山まで行けば登山道がある。

疲れてスピードは出ないが休みながらゆっくりと下山する。

蕾だったミツバツツジも開花していた。

初めてのビバークも体験し、難儀な80座目の登頂だったが、行って来れて良かったと思うと

同時に、もう行けないだろうとも思う。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
祝・矢筈岳制覇 (niceshotpete)
2017-05-08 22:02:30
やりましたねぇ。おめでとうございます。
臨場感溢れる記事も素晴らしい。
実は、越の里さんと鷲ヶ巣登りながら、矢筈に挑むだけでも凄いと話してたんですが、こんなに早くリベンジするとは。残りの難敵は毛猛山くらいでしょうか?
ゴールが見えてきましたね。
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お疲れ様 (shima)
2017-05-09 08:04:27
大変でしたね。
よく頑張りましたね。
ビバーク、寒かったでしょうね、私たちはその夜は頼母木小屋でしたが、夜半月が落ちてからは満点の星でしたね。
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やっとこさ行ってきました。 (tomo)
2017-05-09 14:04:06
niseさん
時間はかかりましたが、無事帰ってきました。
あきらめずに進んで良かったと思っています。
今年はあといくつ行けるかな~

越の里さんと鷲ヶ巣山行ってきたのですね。
私には鷲ヶ巣山も難儀でしたよ。
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星空きれいでしたよ (tomo)
2017-05-09 14:10:10
shimaさん
コメントありがとうございます。
shimaさんがいたら星の名前皆わかるのにね
と言いながらブルブル震えてました。
ちょうど藪でもない雪上でもなく、ちょっと窪んだ風の避けられる所があったんです。
然程 冷え込みもなく助かりましたが寒かったです。
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キャンプ (あの山この山越の里)
2017-05-09 15:33:00
お疲れ様でした、、、。
ご飯は、食べたのでしょうか?
暖かい飲み物とか飲んだのかな?
よく頑張ったです!
少し明るくなって、周りが見えるようになってきて、
朝焼けが嬉しくて、暖かくて、目にしみる、、
そんな状況がよくわかります、、、、、。
凄いですねぇ、、。よく頑張りました。
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80座目 おめでとう~! (occo.)
2017-05-09 16:48:55
矢筈岳 凄い、凄いわぁ~!!
お疲れ様でした<m(__)m>
二度目の銀太郎を越えて行ったのですね。
長い長い道のり、ビバークも含めての貴重な体験、凄いです。
ご来光を拝みながらのコーヒーは美味しかったでしょう。
登頂の達成感、じわじわぁ~っと来てるのかな?
何はともあれ無事のご帰還、良かった良かった。
・・・もう行けないだろうー?
ん?また・・・があるかもよ~?
ゆっくり休んでね!
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即席みそ汁 (tomo)
2017-05-10 10:53:23
越の里さん
疲れたときは固形物より汁物がいいですね。
即席のみそ汁がおいしかったです。
普段は飲まないであろう砂糖湯もオイシカッタですよ。

暗くて不安でしたが朝日の輝きで元気になれました。
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occoさ~ん (tomo)
2017-05-10 11:18:05
一年前の銀太郎もきつかったよね
帰りの木六山までの長かったこと
今回はもっと長く感じました。
学習能力に乏しい私
反省点がたくさんありました。
忘れないように次の登山に役立てたいです。
そろそろ登山再開できますか?
またご一緒お願いします。(*- -)(*_ _)ペコリン
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