ちょっと脇道にそらさせて頂きます。ニュースから、スェーデンのSAABが破綻したそうです。親会社のGMは、540億を公的支援としてスェーデン政府に融資を依頼していたそうです。しかし、政府は融資を断りました。テレビを見た限りでは、ケンモホロロという感じです。GMの再建策を全く評価しておらず、政府首脳は、倒産して負債を整理するのが当然という感じです。SAAB本体の社員数は、5000人弱。名声の割りに、意外に小規模。これ位の人数なら、職種転換も併せて雇用保障は出来るでしょう。既に、グローバル化の波に洗われマクって、大型トラック部門、航空機部門は別組織になっています。元々、人口1000万の小国ですから、部品は国内より海外から調達する割合が多い。危ない金融商品に手を出していなければ、スウェーデンの痛手は少なそうです。民族系自動車メーカーだったボルボとSAABは、米国系のFORDとGMに買収されて、既に10年余り経ちます。その時、スウェーデン政府は、民族系保護の行動には出ず、市場原理に任せました。そう云えば、同じころ、民族系のDAFを買収されそうになったオランダも同様の判断を示しました。行政が果たすべき責任は、まず防衛(外交)、国民の雇用、居住インフラ、福祉。企業防衛ではないということでしょう。買収行為を容認してやったのに、今更融資は、おかしいよということです。冷静な判断だと思います。
でもSAABが消滅したら・・・ 冨士重工に買い取る力は無いだろうし、廉価にSAABブランドを継承する手は?
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