オールドレーシングカー談義

1950~1970年代のレーシングカー、その他のマシーンについて語り合うブログです

桐生の市街地用電動バス(追)

2011-10-29 | エコ・アーバンコミュータ

群馬 市街地用電動バスを開発  10月27日 22時12分  

お年寄りの移動手段などとして利用してもらおうと、群馬県で街中をゆっくりと走る小型の電動バスが開発され、今後、乗客を乗せた実験を行って実用化を目指すことにしています。
この小型の電動バスは、群馬大学工学部や群馬県内の中小企業などのグループが、温暖化を防止し地域に根ざした新しい交通システムを作ろうと開発しました。全長4.4メートル、幅1.9メートルの大きさで、乗客の定員は10人。安定した走行ができるように8つのタイヤが取り付けられています。このバスは、電気自動車の技術を応用して、バッテリーと太陽光発電で動く仕組みで、1回の充電と太陽光発電でおよそ60キロの距離を走ることができます。スピードは通常の路線バスの半分程度の時速19キロで走ることにしていて、お年寄りの移動手段などとして利用してもらい、乗客が自分の目的地で自由に降りることができるようにしたいとしています。開発グループでは今後、必要な手続きをしたうえで、群馬県桐生市で乗客を乗せて走行実験を行い、実用化を目指すことにしています。開発に携わった群馬大学工学部の宝田恭之教授は「バスがゆっくり走ることで安心感があり、街の風景もよく見えます。このバスの開発で楽しくて潤いのある街づくりに貢献したい」と話しています。  (NHK)

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群馬大で市街地用電動バスを試作。なのですが、群馬、桐生市の辺りは、EVの設計メーカー、富士重工のOB技術者、ソーラーカーのモーターメーカーなどがかなり集まっており、それらの合作なのでしょう。写真では、実感が沸きませんが、一人乗りEVの13インチホイールのモーターユニットを8セット組み合わせているみたいです。なので、ホイールはかなり小さい。車体は、プレハブの様な構成になっているので安っぽく見えるかもしれません。しかし、これをむしろ狙っているのでしょう。言うなれば、バスのシトロエン2CVを狙っていると思います。そして、あえて鉛バッテリーを使用している。信頼性、リサイクル性、コストを重視していると思います。私も結構こういうのが、好きなので頑張って欲しいと思います。
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ある意味でプリミティブな電動バスですが、その成立の過程を追ってみると。
桐生μTT2・一人乗りのハブモーター

上記のハブモーターユニットを8輪装着 
     室内と外観。シンプルな向かい合わせの低床ベンチシート。このバスを低速で街中を巡回させ、自由に乗り降り出来る交通システムにしたいのでしょう。
BakerElectric+ソーラーパネル
ネパールのサファーテンプー(3輪小型バス)
ディーゼルエンジンで大気汚染の酷かったテンプーを電動に。向かい席に6人乗れる。

 venturiEVコンセプトカー。 3人乗りだが上記と共通した構成を持つ。
1970年代半ばに工業技術院が開発し、マツダが製作したCVS。通産省村山試験場でガイドウェイを建設し、小型車サイズの車両の運行試験を行なった。無人のコンピューター制御。

桐生の電動バスは、プリミティブな構成の低速バスです。しかし、こうやって眺めてみると1970年代の軌道式CVSの動きを公道上で実現しようとしたものだとも言えるのでは。GPS、インターネット通信がある現在では、CVSの動きをかなり実現出来るでしょう。ただし、無人運転には踏み込めないかな?立ち入り禁止した道路上でCVSの動きを実現することは出来るでしょう。線路、ガイドウェイの無い鉄道という事です。ソフトの方が大事で、ハードには拘らなくなったりして・・・・

道路を走る鉄道 ----->  ココ
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